ティタンたちのその後は・・・ 

2005年09月07日(水) 16時37分
ティタンたちはタルタロスに幽閉されました。
ですが、幽閉を逃れた者が二人だけいました。

一人はアトラス。
アトラスの怪力と勇猛さに何度も苦汁を飲まされたゼウスは、
二度と抵抗できないよう世界の西の果てに立たせ、
両肩で天空を支えるよう命じました。
現在のアトラス山脈、アトランティック・オーシャン(大西洋)はここから由来しています。

もう一人、タルタロスから逃れたのは、アトラスの兄弟であるプロメテウスです。
彼はティタン族でありながら、戦争では唯一ゼウス側についたのです。
プロメテウスは先見の明かりのある知恵者でしたので、
初めからゼウス側が勝つことがわかっていたのです。
ですがプロメテウスはゼウスに忠誠を誓っていたわけではありません。
一族の怨みを晴らすチャンスを常日頃から狙っていました。

ある日、ゼウスはそれまであまりはっきりしていなかった
神と人間の区別を明確にしようと思い立ちます。
プロメテウスは好機到来とばかりに、その役を引き受けました。
ゼウスが興味深く見ていると、プロメテウスは一頭の牛を連れてきました。
その牛を手際よく殺し、二つの山に分けゼウスの前に差し出しました。
一つは外見は食べられない牛の皮で包んであるが、
中身はおいしい牛の肉が詰まっています。
もう一つは脂で包んだいかにもおいしそうな肉。
ですが、中身は骨だけ。
この二つのどちらを神々の取り分にするか決めてくださいと言い、
案の定、ゼウスは骨だけの方を選んでしまいます。
それから死んでも朽ちない牛の骨は、
不死の象徴として神々に捧げられるようになりました。
また、おいしい牛の肉は人間の取り分となり、
いつかは腐り、朽ち果てるという死を与えられました。

ゼウスは初めから一見おいしそうに見える肉が、
中身は骨ということに気づいていました。
ですが、プロメテウスを出し抜こうとわざと騙されたふりをしたのです。
人間にとって有利に見えた配分ですが、
ゼウスの方がプロメテウスより一枚上手だったというわけです。

ティタノマキア 

2005年09月05日(月) 20時48分
クロノスとゼウス、ハーデス、ポセイドンの戦争、ティタノマキア(ティタン戦争)は10年間休みなく続きました。
いつまでたっても決着が着かず、ゼウスはガイアの知恵を借ります。
するとガイアはタルタロス(地獄)に幽閉されているキュクロプスとヘカトンケイルを助け、
味方につけなさいと言いました。
ゼウスはガイアに言われたとおり、キュクロプスとヘカトンケイルを助け出しました。
キュクロプスは鍛冶の明主。
助けてもらったお礼にゼウス側につき、ゼウスには雷を、ポセイドンには三叉の鉾(ほこ)を、
ハーデスにはかぶると姿が消える隠れ兜を与えました。
まずハーデスが隠れ兜をかぶりクロノスに近づき、武器を奪います。
続いてポセイドンが鉾を振るい、クロノスの注意を引きます。
その隙にゼウスが全身全霊の力を込めて雷を放ちます。
さすがのクロノスもこれをくらってはひとたまりもありません。
ついに力尽きてしまいました。

ヘカトンケイルたちのほうは他のティタン族の相手をしていました。
100本の手を縦横無尽に使い、ティタンたちにどんどん大きな岩を投げつけていきます。
ヘカトンケイルは3人。あわせて300本の手。
絶え間なく次々に降ってくる大岩にティタンたちも成す術がなく、
下敷きになってしまい、降伏してしまいました。

ティタンたちをタルタロスに幽閉し、ポセイドンが青銅の壁と門を造り、
その周囲を囲いティタンたちが決して脱出できないようにしました。
そして3人のヘカトンケイルたちを門番にし、見張らせたのです。
ゼウスは天を、ハーデスは冥界を、ポセイドンは海を。
こうしてゼウスは神々の王となったのでした。

世界の始まり2 

2005年09月04日(日) 0時01分
父ウラノスを倒し神々の王となったクロノスは姉のレイアと結婚します。
「お前もいつか自分の息子に裏切られるぞ。」
これがウラノスの最後の言葉となりました。
次々に子供をもうけますが、ウラノスの言葉に不安をつのらせるクロノスは
生まれてくる子を皆すぐに飲み込んでしまいます。
悲しみながらもまた子を宿したレイアは
すぐに飲み込んでしまう夫ウラノスのことを母ガイアに相談します。
そしてレイアはこっそりとクレタ島で6人目の子供、ゼウスを出産します。
ゼウスをニンフ(妖精)たちに預け、レイアは急いで夫の元へ帰り、
産着で包んだ大きな石を産まれた子と嘘をついてクロノスに渡します。
クロノスは何も疑わずにいきなりそれを飲み込んでしまいました。
ゼウスはやがて大きくなりクロノスの前に現れ、
クロノスに吐き薬を飲ませ、飲み込んだ兄弟たちを助け出します。
このとき飲み込まれたときとは逆の順番で兄弟たちは出てきます。
まず、ゼウスの身代わりとなった石、
海の神ポセイドン、冥界の王ハーデス、ゼウスの妻となるヘラ、
豊穣の女神デメテル、かまどの女神ヘスティア。
そのため末っ子であるゼウスが長男と呼ばれるようになったのです。
ゼウス、ポセイドン、ハーデスは力をあわせクロノスを倒す誓いを立てます。

世界の始まり 

2005年09月03日(土) 22時08分
この世の始まりはカオス(混沌)でした。
カオスとは光も空間も全てごちゃまぜになっている無限の広がりのことです。
そこに女神ガイア(大地)が生まれました。
ガイアは一人でウラノス(天空)やポントス(海)を生み出します。
ガイアは自分の息子であるウラノスと12人の子を産みます。
ヒュペリオン、オケアノス、コイオス、クレイオス、イアペトス、クロノス、ティア、テテュス、フオイベ、テミス、レイア、ムネモシュネ。
彼らはティタン(巨神)族と呼ばれる古い神々です。
ところがガイアがその次に産んだ子供は、
額の真ん中に丸い目をもった巨人キュクロプスを3人、
頭が50、手が100本のヘカトンケイルを3人、皆恐ろしい怪物でした。
醜い子供たちを嫌った父ウラノスは大地の奥底、
つまりガイアの腹の中に6人を押し込めてしまいます。
ガイアはこのひどい仕打ちに夫への復讐を決意します。
子供たちを集め、ウラノスを殺せと言いますが、世界の王であり、自分の父です。
皆下を向いている中、末っ子のクロノスが名乗り出ます。
クロノスはウラノスの隙を突いてティンコを切り落とします。
切り口からどす黒い血が飛び出し大地に染み、復讐の女神エリニュスが生まれました。
切り落とされたティンコのほうは海を漂い、やがて白い泡が生じて愛と美の女神アフロディーテが生まれました。
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