病院 

October 31 [Wed], 2007, 12:49
いろいろ、訊きたいことがあって病院に行ってきた。

分娩後の対応のこととか。

わたしはどうしても陽菜に会いたくて

そう思っていることを伝えて、それは可能なのかも聞いてきた。

希望すれば会えるけれど

でも死産や中期中絶の産婦のほとんどは

それを望まないそうだ。

「目に焼きつくよ。つらくない?」

婦長にはそう言われたけれど、

目に焼き付けるのが、悲しむのがわたしのするべきことだと思ってる。

それと、エコーの写真。

前回、主治医にお願いしたときは断られたけれど

どうしても欲しくて、もう一度お願いした。

今日は大学病院の先生が担当だと知っていたから。

先生は「ここが顔、ここが手」と

たんたんと説明しながら何枚もプリントアウトしてくれた。

「今大きさはどのくらいですか」

「性別はわかりますか」と聞くわたしに、怒ることもなく

優しい声できちんと答えてくれた。

うれしかった。

それだけで、陽菜が今生きているんだって

認めてもらった気がした。

陽菜がいとおしい。

わたしのところに来てくれて、ありがとうね。

一週間 

October 30 [Tue], 2007, 12:46
来週の今頃は、もうわたしの体にラミラリアが入っているはず。

こわい。

処置が、ではなくて、陽菜を失うことがこわい。

守ってあげたい。

わたしは陽菜のお母さんなのに。

『無脳症』 

October 29 [Mon], 2007, 21:22
陽菜の病名。

フィクションの世界でしか知らなかった病気です。

京極夏彦の世界です。

蛙の顔をした子供を繰り返して産む女の話。

あのお話を読んだときは、全然想像できませんでした。

わたしに関わりがあることを知って、調べて、

いくつかの親の手記と、子供の写真に出会いました。

見た瞬間にからだが動いてしまうほど、衝撃的でした。

でも、ちゃんと正面から見なければ。

しっかりと、向き合わなければ。

そう言い聞かせて見ていると、ふしぎと、可愛く見えてきた。

「本当に無垢なんだな」と、気持ちが穏やかになった。

わたしは、無脳症児の母親だ。


胎内でしか、成長できない、生きられない。

分娩中、もしくはその後数時間以内に死んでしまう。

大脳が欠損しているが、それ以外は正常。

確立は1000人に1人とも3人とも言われる。

ほとんどの場合、発見、セカンドオピニオンと確認後中期人工中絶にいたる。

10月10日、育たないわけではない。

しかし妊娠経過で発見されれば中絶するのが一般的。


11月5日に、処置に入る予定です。

陽菜のこと。 

October 28 [Sun], 2007, 23:44
今日から、陽菜のことを綴る場所にしようと思います。

正直、どうしたらいいのかわからないままでいます。

19wのわたしの陽菜。

おにいちゃんも、おとうさんも待っててくれてるんだよ。

産みたいのに、なんで産めないの?

ちがう。

産めないんじゃなくて、わたしが産まないんだ。

何度も何度も。

堂々巡りに問答した結果、毎回その結論に至るわたしはおかしいのか。

いまお腹の中で元気に動いてくれる陽菜。

かわいい陽菜。わたしの陽菜。

あなたを失って、それからわたしはどうやって生きればいい?

ゆび 

March 18 [Sun], 2007, 19:40
あなたのゆびに触れなくなってどれくらい経つのかな。

一緒にいるのに、触れない。

触れられない。

ひどく、かなしい。

わたしはこうしてる間もどんどん、着実に古くなってゆくのに。

延長コード 

November 25 [Sat], 2006, 23:18
居間で甘えていたら、なんとなくキスが深くなって

ぼうっとしてしまった。

「きもちいの?」って訊かれて

うまく返事が出来なくて、肯くしかできなかった。

絡め捕られた指先も、吐息のかかる耳も

すこしだけ嘗められた目蓋も

じんわりと痺れて、熱を持ったようで

麻痺していってしまいそうになる。

くたん、と寄りかかっていると、

彼が私の腕を後ろ手に纏めだした。

くるくると器用に冷たいコードを巻いてゆく。

なにをされているのか一瞬理解できなかったけれど

延長コードがカチャリと音を立てて繋がれて、

ようやく状況がわかった。

背中で腕がくくられている。

すこし身じろぐだけで、肘から手首にかけて

コードが腕に食い込んだ。

彼は満足そうに笑んで、私の前開きのシャツのボタンを外す。

タータンチェックのラップスカートに手を忍ばせて

下着を下ろし、指一本だけでそこをなぞった。

懇願するみたいな、いやらしい声が漏れてしまう。

でも彼は気付かないふりをして

ガーターベルトの線を焦らすように撫でている。

ひどいひとだ。

おもてを向かされて、ブラを下にずらされて

胸を揉まれ、先を咬まれた。

痛いのに、気持ちよくて、またじんわりしてきてしまう。

背中から耳を甘咬みされる。吐息が掛かる。

あつい。

肩口にも強めに噛み付かれて、今度はその跡を舌でなぞられた。

「いい眺め」

私を居間の絨毯に組み敷いて、彼は含むように言った。

3ヶ月 

November 17 [Fri], 2006, 8:58
3ヵ月くらい、ここから離れていました。

のみ始めた薬を断薬して、そのために女友達とは縁を切って。

苦難に耐える覚悟が決まらずに、とてもかけがえのないものを殺してしまいました。

断薬と体の変化から涸れるほどに泣いて死ぬほど吐きました。

でもあなたは、ずっと抱きしめていてくれました。

あなたはどんどん私のかけがえのないものになっていく。

失ってしまうときがきたら、私はどうなってしまうだろう。

今朝は、すごく冷えました。

布団の中で、あなたの体温さえ私は失えなかったというのに。

おくすり 

August 06 [Sun], 2006, 23:45
パキシルと入眠剤を服用しています。

少し、落ち着いているような気もする。

でもどちらも断薬が難しいらしくて、不安。

でも飲まないと周囲を際限なく疑ってしまうから。

彼のことも、女友達のことも。

みんなに騙されている、自分だけが知らないでいる気分になる。

なんでこうなってしまったかはわからないけれど。

自傷行為はしていません。

それだけはしたくないから、病院にいったんだから。

それだけはしない。

彼に見せられない体にだけは、なりたくない。

いちねん。 

June 27 [Tue], 2006, 8:45
彼と一緒になって7月の7日で一年になる。

あと、半月。

意外に早くて、驚いてる。

早いのは、初めての経験で落ち着いてる暇が少なかったのと

あと、あまりに楽しかったからだと思う。

ほんとうに、たのしかった。

朝起きて、同じ布団の中に彼が居て

その日真っ先に感じるのが彼の体温だということ。

「あさごはん、なにつくろう」って寝ぼけた頭でぼぅっと考えるのが

その日真っ先に彼が口に入れるもののことだということ。

それだけで、満ち足りてしまって。

そんな一年を安寧と、でも忙しなく過ごしてこれた。

これからの一年が、また楽しみ。

はる 

April 08 [Sat], 2006, 7:41
散歩にでたら白い花びらがアスファルトに張り付いていた。

散り際のさくらがぬるい風に揺れていた。


彼は最近あさ、触れてくる。

以前から朝する頻度は高かったけれど、近頃はそれにも増してしたがるようになった。

今朝でもう五日目。

不安なのかな。

嫌なことでもあったのかな。

いろいろ心配したあげく、訊ねてみると特に何かあったわけではないらしく。

春だから、発情期なんじゃない。って

ねこみたい。ってわたしは笑ってしまった。

なにが理由でも彼に触れられるのはうれしい。

毎日するたびにまだ少しずつだけど気持ちよくなっている自分に驚かされながら。

彼がぼんやりと目を覚ましてから出かける準備をする前の30分間。

ねこのようにしなやかで温かい腕の中で、春なんだなって少し感じた。
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