July 16 [Mon], 2007, 19:32

何時かの夢の死神が
貴方の影に入り込む
ギブスの嵌った君の香に
綺麗な箱がくるくるり

兎の瞳の私には
紅い世界が見えません
一つの望みを謂う前に
世界の終わりがころころり

綺麗な衣の布を裂き
仔猫の躰は洗われる
涙の跡の傷の痕
さくらの華は散るちるり

こころの浄化を試みて
からだの汚染は留まらない
いつかは綺麗になれますか?
いつかは綺麗で在れますか?

哀しい叫びは盗まれて。

「体温」 

July 05 [Thu], 2007, 16:26

あたたかい それ が
つめたく ならないように
あまえる てのひら が
きえて いかないように。

眠り姫 は 薔薇の頬
白雪姫 は 雪の頬

御人形 は しろい 頬

うさぎを胸に抱き寄せて
ちいさなアリスは泣き出した

どうか冷たくならないで
きっと迎えに來てくれる
どうか消えていかないで
それがわたしは一番こわい

明日の理由を考えながら
今日の絶望携えて
果て無き夜に想いを馳せて
壊れたピアノを弾き鳴らす。


あたたかい それ が
つめたく ならないように
あまえる てのひら が
きえて いかないように。


「ハロウィン」 

July 05 [Thu], 2007, 16:21
緋色の月が疼く夜
夜闇に世界が染まる時
南瓜の篝が嗤う頃

何処か異国の子供たち
何故か畏怖する大人達
可愛い御目目は朱が混じり
甘い生贄携えて

コンコンコン、と谺する
じわじわじわ、と音がする

今宵の宴は月の香に
仮面の子供は闇の夜(よ)に

何時か溶け出す御月樣
中身を盗られた南瓜達

“甘い御菓子を頂戴な”
“だうぞだうぞ召し上がれ!”

どろりと御菓子が溶ける時
其れは魔法の夜(よ)の終わり

「月」 

July 05 [Thu], 2007, 16:18

月が満ちる頃に
迎えに來てくださいませ
 
星屑を拾って
御待ち為ております
 
兎の城が消える夜
箱の中身が猫の時
華の馨の香水が
可憐な少女を誘う街
 
何時か貴方は月の色
何故かわたしは泣きました
綺麗な月に泣きました
 
月が満ちる頃に
迎えに來てくださいませ
 
星屑を拾って
御待ち為ております
 
 
 
今宵 欠ける月に
泪が止まることは御座いません。

 

July 05 [Thu], 2007, 16:14

何処かに落とした時計の針は
何時かの空に見え隠れ
錯覚起こした兎の眼
紅く染まってころころり

何処かに隠した貴女の眼には
明日の天気が見え隠れ
世にも奇麗な硝子の馨
ふんわりくゆる午後の歌

何処かに溢したわたしの名前
果てさて何処に在るのでしょ?
可愛い可愛い星屑たちが
くるくる廻って消える夜に。

何処かに待ってる影響ひとつ
彼岸の御華はもう直ぐに
例えば此方
或いは彼方
道化師踊る、今日の闇。

 

April 28 [Fri], 2006, 18:19

死んだ街で唯ひとり、
死んだ御華はかく語る。
罪の果実を口に食み
魚の眼球游がせて。

硝子のやうに美しく
蝶蝶のやうに儚くて
荊に守られ、永遠の
時を刻んで朽ちませう。

わたしのトラウマを造ったのは
果たして誰れだったでせう。
わたしがはじめて精神を閉ざしたのは
果たして何時の頃だったでせう。

壊れて仕舞えば良いのにと
消えて仕舞えば良いのにと
響く祈りはちいさく消えて。

 

April 28 [Fri], 2006, 18:17

蛹のやうな少女が居た。
蝶になつた少女が居た。
咲か無い華の翳りは濃ゆく
詠め無い本の言葉は哭ゐた。

聲は未だ貴方に届きません
泪はただすり抜けるだけで。
白は未だ終わることがありません
黒はただ侵蝕を続けます。

安定を求めるのは罪ですか
安心出来無ひのは罰ですか
有償の愛は愛しひのですか
無償の愛が永遠なのですか

市松模様の夢の影
打ち棄てられた夜のよに。
侵蝕される言の葉は
舶来品の夢のよに。

 

April 28 [Fri], 2006, 18:15

愛してると囁き続けたら、
愛してるの意味を忘れて仕舞った。
愛してると呟き続けたら、
何を愛してるのか、解ら無くて。

望ま無ければ傷付かないと知りま為た。
だから私は望ま無い。
満ちるからこそ、欠落の恐怖なのだと。
欠ける事は満ちなくてもできるのに。

左様ならと謂ふ私の泪には
果たして何が籠められて居るのでせう。
何時かの梦のやうに
例へば、泡沫の物語り。

血液が停まる
鼓動が停まる
左胸の雑音が消へる
そんな瞬間ひとつずつ
霞む位に大好きよ。

「例へ其れが同情でも憐れみでも、好かれると謂ふことは仕合わせなことですか?」

嗚呼、今日も。
私は絶好調に不安定です。

 

April 28 [Fri], 2006, 18:13

何時から終わるのだろう
単調に機能為る此の世界は?
何時から消えるのだろう
物質上の此の體は?

チープな十字架を手で包んでみた
紅く暉る石が可愛かった。
左様ならと小さく呟ゐてみた
何も変わらぬ現実を知った。

瓶詰の焔が
ちらりちらりと揺らめくの。
どうか消えないでと
祈りのような響きのなかで。

刺繍糸のように絡み合う
果たして此れは何なのでせう?

優しい悪魔の埋葬人。
悪魔の屍埋めて逝く…

好きだよと呟く此の聲が
こんなにも、
こんなにも、
震え、まるで怯えるやうに。

 

April 28 [Fri], 2006, 18:11

罪人の行き交う街のなかで
貴方を見つける事なんて。

右手は加害者
左腕は被害者
其れを視る眸は傍観者

自鳴琴が響くね。
舶来の此は装飾が綺麗。
洋琴を弾こうか?
貴方はアリアが好きだよね?

其れはまるで、
絲の切れたマリオネットのように。
貴方が望むのなら、
空だって落としてみせるよ。

最期の貴方の眼には
誰が映っていましたか?
願わくば其れが
私であったらいいのにと。

欠片の月は満たされて
小さな星は棄てられて
硝子玉みたゐな地球が
砕けて壊れる夢を視た

嗚呼、。
もぅ届かない、ね、。

P R
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