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結核

発生状況


「結核」といえば、昔のことと思われがちですが、決してそんなことはありません。
現在の日本でも日に約70人が発症し、約6人が亡くなっている油断してはいけない病気なのです。
地域差があり、大都市部での発生率が高い傾向となっています。

症状


乳幼児が一番かかりやすいタイプは肺門リンパ節結核です。
特徴はリンパ節の腫れです。
初期にはそれ以外に症状は見受けられませんがX線で診断できます。
その後、咳、発熱、食欲低下などがでてきます。
重症となる前に受診することをおすすめします。
また、大人でも全身の倦怠感、食欲不振、微熱、体重減少、大量の寝汗等の症状が現れます。
また、進行するにつれ、咳も多くなっていきます(長く続く咳には注意)。
痰はからむこともあればからまないこともあります。
なお、ここでは「肺結核」について記載していますが、全身の各臓器に感染することがあります。
  

原因と感染


結核菌が原因です。咳や痰、つばの中にいる結核菌を吸い込むことによってうつります。
予防接種にBCGがあります。赤ちゃんでは生後3か月から受けることができます。
また、感染したか確認するためにツベルクリン反応があります。

治療方法


早期治療すればほとんどの場合、治癒します。
現在は結核菌に効果のある抗生物質を6〜9か月間、4剤併用することが基本となっています。
症状がなくなっても、結核菌は残っています。
途中で服用をやめれば、再発するだけでなく、残った結核菌は薬が効かなくなっていることもあります。
医師の指示通り、服用を続けるようにしましょう。

潜伏期間


感染後、2〜3週間で初期症状が現れます。
ただし、大人では感染しても症状が現れないことが大半です。


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肺炎

症状


炎症が喉から肺胞まで進んでしまった状態をいいます。
ウイルス性の肺炎は鼻水、のどの痛みなど風邪様の症状から始まることが多いです。
一方、細菌性の肺炎では最初に急な発熱が起こることもあります。
どちらかといえば、ウイルス性の方が若干症状は軽く済むことが多いです。
熱が出る場合は高めのことが多く、38〜40℃の熱が4日程続くことが一般的です。
ただ、月齢が低い赤ちゃんでは熱やせきの症状がはっきり出ないこともあります。
そうかと思えば、急に高熱をだし、受診して「肺炎」の診断がくだり、そのまま入院も考えられます。
咳は痰の絡み、「ごほっ、ごほっ」といった感じで出ます。
だんだんとぐったりしていき、食欲も低下してきます。
特に小さな子供では脱水症状や呼吸困難に気をつけましょう。
  

原因と感染


インフルエンザ菌や肺炎球菌が原因の細菌性肺炎、アデノウイルスやインフルエンザウイルスが原因のウイルス性肺炎があります。
ちなみに、インフルエンザ菌とインフルエンザウイルスは全くの別物で冬場によく流行するインフルエンザはインフルエンザウイルスによるものです。
インフルエンザウイルス、肺炎球菌にはワクチンがあります。

※マイコプラズマによる肺炎については別途「マイコプラズマ肺炎」の項にて説明します。

治療方法


赤ちゃんは脱水症状や呼吸困難をすぐに起こしやすいので入院となることが多いでしょう。
治療には体力回復、水分補給のため点滴を行います。
また、細菌性肺炎では抗生物質を点滴もしくは内服します。
ウイルス性肺炎の場合でも二次感染予防のため抗生物質を用いることがあります。
※ウイルスには抗生物質は効きませんが、肺炎で体力的に衰え、抵抗力が低下した場合、さらに細菌に感染することも考えられるため、抗生物質を予防的に用います。

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百日咳

症状

その名の通り、激しい咳が長期間続きます。
1歳未満の赤ちゃんでは激しい咳で呼吸が止まったり痰が自力で出せずに窒息することもあるので注意が必要です。
ただし、熱が出ることはないため、咳の発作時以外は元気にしています。
<初期:カタル期>
 咳が出始める時期のこと。
 熱はなく、痰も少ない。
 発症後10日程で夜間の咳込みが激しくなる。
<中期:痙咳期>
 更に咳が激しくなっていき、発作的に数十回もの咳が連続します。
 深く息を吸い込む際にヒューと音がすることもある。
 痰の絡みや咳込みが原因の嘔吐による窒息に注意。
<後期:回復期>
 夜間の咳込みなどが減少してきます。
  
原因と感染

「百日ぜき菌」に感染することが原因です。
生後3か月から受けることができる三種混合(百日ぜき、破傷風、ジフテリア)の予防接種を早めに受けると安心です。
予防接種は原則計5回受けますが、1回でも受けていれば比較的軽症で済みます。
 (生後3か月〜1歳のうちに3回、1歳から1歳半の間に追加で1回、11〜12歳で1回)

治療方法

初期の段階で百日ぜき菌に有効な抗生物質で治療すればあまり長引かずに済みます。
疑わしい症状があれば早めに受診しましょう。
乳児の場合は症状により入院することもありますが、通常は通院で治療します。

潜伏期間

約1〜2週間


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マイコプラズマ肺炎

症状


・頑固な咳が長期間続きます。1か月以上続くこともあります。
  最初は乾性の咳(痰がからみません)、続いて湿性(痰がからみます)へと変わります。
・発熱、胸痛、関節痛
  発熱は微熱の場合もあります。子供の場合、熱もなく咳だけということもあります。
  痛みも一定ではなく発現しないこともあります。

原因と感染


「マイコプラズマ・ニューモニア」という病原体に感染することが原因です。
この病原体はウイルスと細菌の中間的な存在です。
咳、痰による飛沫感染が主原因ですが、感染力が弱く、近くにいるからと言って感染するわけではありません。ただし、咳症状が強いときは比較的、感染しやすいと言えます。

以前はオリンピックの開催年(4年毎)に流行する傾向がありましたが、季節的には秋〜冬に発現することが多いですが、最近では年による特徴的な流行傾向はありません。

治療方法


種々の検査でマイコプラズマを特定することができます。
マイコプラズマが原因であることが特定できれば、マクロライド系、テトラサイクリン系、ミノサイクリン系の抗生物質がよく効きます。約10日ほど飲み続けることが多いです。
程度にもよりますが、入院することは少なく、外来での治療となることが多いでしょう。
かぜの際によく処方されるセフェム系やペニシリン系の抗生物質は効果がありません。
一般的に予後は良好ですが、子どもの場合、喘息を誘発することもあります。
マイコプラズマに対するワクチンはまだ開発されていません。

潜伏期間


約2〜3週間


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咳って??

ごほっ、ごほっ。
こんっ、こんっ。

寝ようと思ってもせきで眠れない…。
大事な会議中なのに咳が止まらず注目を集めてしまう…。
せきって困りますよね。
「せき」はどうして起こるのでしょうか?
「せき」って必要なんでしょうか?

「せき」は気道の中に入ってきた異物や気道の中で分泌された余分な痰などの刺激によって起こります。
また、「せき」は口や鼻からの異物侵入を防止し、余分な痰を排出し、気道の中をきれいに保とうとする反射作用なのです。
このような働きのある「せき」を必要以上に無理矢理止めてしまうことは生体防御作用を止めてしまうことにもなりかねません。

しかし、せきが長く続けば、しっかり眠れなかったり、食べ物が摂りづらかったり、呼吸器や循環器など他の臓器の病気を悪化させたりすることもあり得ます。
ですから、せきを抑える必要がでてくることもあるのです。

咳止め薬(鎮咳薬)を飲もうと考えることの多くは、一般的に上気道のウイルス感染によるかぜ症状の場合でしょう。
かぜによるせきであれば、通常2〜3日で自然に治ってくるでしょう。
しかし、せきのため、眠れない…、胸のあたりが痛い…などあれば鎮咳薬でせき症状を抑えるべきでしょう。

ただし、痰に血が混じっていたり、膿のような痰がたくさんでたり、2週間以上咳が続くなら他の疾患も考えられるので受診をお勧めします。
P R