感触とハシに苦

March 22 [Tue], 2016, 19:14

運ばれてきたステーキは焼き具合も完璧で、本当に炭で焼いたのか疑問に思うほどだった。炭火焼でこれとか熟成されてないにしても結構贅沢じゃないかと思う。

 鉄板の上で音を立てている肉とは別にこんもり盛られたにんにくとパセリ。にんにくの半数ほどは生のままステーキに乗せ、残りは鉄板で温める。

 切り分けてみれば中は血が滴る寸前のレアと言ったところだ。分かってるじゃないか。

 まずは一口、にんにくの乗せていない場所を切り分けて食べる。

 うむ、塩と胡椒。これだよこれ。こういうのを待っていたんだ。

 シンプルながら重量のある味をしっかりかみ締め、飲み込んだら甘口の赤を一口含む。

 舌で転がし、残った肉汁と共に飲み込む。いいねぇ。やはりステーキはこうでなくては。

 続けて生にんにくが乗っている部分を攻略する。適度に切り分けてぱくりといく。

 うん、このにんにくの程よい辛さがまた美味い。後で体臭になるから風呂を欠かしたら大変だけど食べてしまう。くやしいが美味い。

 そして焼いたにんにくを乗せ、その部分に付属してきたソースをかけ、また一口。

 この酸味は果物を使っているな。それがまた肉とにんにくに合う。

 こちらに来て外食のメインは香草焼きなど、美味いには美味かったが地球の味が恋しかった頃だったのだ。またワインを一口含み、後味と共に飲み込む。

 俺は無言で食べていた。完全に料理に集中していたと言ってもいい。胡椒は偉大だ。シンプルでやや乳臭い子牛をこうまで引き立ててくれる。

 気がついたら完食していた。二人は半分も食べていない。

「見事な食べっぷりだったねー。おねーさんここに連れて来て正解だと思ったわ」

「私が慣れないこのどろどろとした戦していたのに、妬ましい」

「それは一気にかきこむのがいいんですよ」

 ポージングをして見せてみる。
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