どちらも「珍」映画だと思う

December 05 [Sat], 2009, 18:47
週末、2本の映画を劇場で鑑賞。
「時間を有効に遣った」気持ちで満たされている。
何を鑑賞したかと言うと
『スペル』と『イングロリアス・バスターズ』だ。
どうかしら?“いかにも”なチョイスでしょう。いずれ劣らぬ「バカ映画」の大巨匠だ。
カールじじいのアニメや『泣』の文字が入ったものなど、興味ないんだよ。

『イングロ〜』は、これまでのタランティーノ映画の中で最も分かりやすかった。
時間軸も普通で、筋もシンプル。
ディテールの細かさや台詞の多さは相変わらずだが、程よい間があるせいか、字幕を必死に追わずとも理解できる作りになっている。
いや、そもそもがほとんど字幕だからか?(5割以上がドイツ語やフランス語)
役者もいい。ブラッド・ピットとちょい役のマイク・マイヤーズ以外、知らない俳優ばかり(“ドイツの英雄”が『グッバイ・レーニン』の青年だったと後で分かったくらい)だが…いつものことだ。
テネシー訛りにコカイン中毒なブラピもいいが、噂に違わず、ドイツの大佐役のオーストリア人俳優が素晴らしい!今後は引く手あまたなことであろうよ。『ピンクパンサー3』とかだったら驚くけど…いや、すごく合っているじゃないか!
(ちなみにサミュエル=L.ジャクソンがナレーションでちょこっと参加。『キル・ビル2』のALLピンボケにも驚いたが、素晴らしい信頼関係なんですね…まあ、ブレイクのきっかけは『パルプ・フィクション』だからなぁ)
ナチへの復讐心に燃える女の子はかなりの美人だが、よくも悪くもユマ・サーマンのような異様さはない。まだまだ「クエンティンのミューズの座」はユマでしょう。
ところでこの映画、「全世界大ヒット」だそうだが…それも不思議な話だ。
ブラピを足したところで、どう観てもカルト映画なのに。きっと欧米人は、日本人が想像するよりも遥かにナチが嫌いなんだろうな。
もちろん面白い。すごく面白くて長さ(2時間半超)を感じさせない。お金も掛かっている。
でも、日本人はやはり『キル・ビル』の方が好きだと思う。
なぜって?
反ナチよりブルース・リーの方が好きだからに決まってるだろう。
(追記:ジュリー・ドレフュスが『キル・ビル』のセルフパロディみたいな役で出ています)


映画としてはより下らないが、爆笑度は『スペル』が圧倒的に高かった。
気の毒なヒロインは不幸顔の割に非常に気が強く、100%感情移入出来ない。そこが巧いのだ。
とにかく婆さんが怖すぎる!どす黒い爪やら痰やら体液やら…武器としての入れ歯などなど「老い+不潔=恐怖」ということが良く分かった。
いかにもサム・ライミ的な小ネタも多いが、とにかく笑ったのが悪魔払いのシーンだ。
いくら説明されても納得出来ない方法(霊退治用に連れて来られた“ヤギ”が絶妙)、悪魔が乗り移った霊媒師の助手のマリオネット的な動き…いま思い出しても笑える。
オチは読めてしまうのだが、それも含めて期待通り。サム・ライミ最高だ!
(この映画を「B級」「B級」というが、じゃあ『スパイダーマン』はA級か?はっきり言って、予算以外に大して違いはないぞ、特に『2』)


ヘルプミー!!!

Franz Ferdinand LIVE 09.11.09 /東京フォーラム

November 10 [Tue], 2009, 23:33
素晴らしい!文句なしのライヴだった。
2月のZeppも楽しかったが、昨夜のクオリティはその10倍。
「ロックバンドのライヴに、東京フォーラムとは如何なもの」
という問題は即時解決。貫録。圧巻。
フランツは最高のライヴバンドだ、と断言しよう。
(断言するほど精通しちゃいないけど)
ごめんなさいね、アークティックモンキーズの皆さん、
君たちの楽曲が素晴らしい事は認めるが、まだまだお子様ね。
絶え間ない努力と場数が、才能を凌駕することもあるのさ。
(って、失礼か?)

全席指定のご立派なコンサートホールに集う老若男女(男女比は女子が上回るものの、客層の年齢幅が広い)。
お洒落な感じの人が多いのはバンドのカラー?「有楽町」という場所柄?
あと、外国のお客様も多かったなぁ。
前座のKissogram=キソグラム(お洒落なスーツの長身二人組で可愛かった)も良かったが、実はその時点の空席が気になり演奏に集中できなかった心配症な私。
でかいホール、大物、なのにスカスカ?ど、ど、どうしよう。
エレクトロ系に興味のないツレは、普段とはうって変わって膝から下すら動かさないし、どうしよう・・・と思っていたら、Kissogram終了と同時に
「これより20分の休憩です。本編は19時55分より開演です」
という、物凄くご丁寧かつ良く通るアナウンス。さすがフォーラム。
だけど、そんなに明確に「休憩」とか云われてもねぇ。

肝心の「本編」だが、ハッと気付いて見渡せば満員御礼であった。
冒頭こそZeppに比べやや静けさ(踊っていない輩が目立つ)があったものの、途中から大騒ぎ、狂乱状態に突入。
なぜなら、アレックス(Vo.&G.)とニック(G.)が
「前へ出て来いや〜!」
と煽ったせいである。
「まあ、本人がそう言ってるんだから…」と、取りあえず我々もすし詰めの満員電車へ…
このあたりから異様な盛り上がりとなるのだが、警備の人たちは
「チッ、余計なことしやがって」と思ったことでしょう。
しかしこのホールで、このタイミングでの「煽り」にはちょっと驚いた。
前列のノリの悪い人々(関係者?)にムカっときたのか何なのか。
フランツは本当に冷静な人たちなんですね…

真ん中11列目という、全貌を見据えるのに丁度よい位置だったゆえ、今回はメンバーを満遍なく拝見できた。
以前も書いたが、ガイジンさんは彫りが深い!当たり前だがルックスにも佇まいにも、東洋的な要素が全くない。
アレックス王子の細長さはまるで棒、というより割り箸(また痩せましたか?)。手を広げた姿が「割り箸を割った雰囲気」に似ている…というのはあまりに無理があるか。
その長〜い手足を振り回し、跪いてギターを掻鳴らし(必要があるのか?)、アンプに登ったり飛び降りたり(その必要があるのか?どうやら「登るため」のアンプらしい)、一人でターンしたりキックしたりの大騒ぎ。
ニックは坊ちゃん刈りみたいだった髪が伸び、ちょっとイイ男になっていた。
彼はそもそも腰の高い位置でギターを弾くが、興が乗るとどんどん高くなり、しまいにはボディが顔面まで上がっていたが…腕が痛くならないのだろうか?
初めてきちんと姿を見る事ができたボブ(B.)は、地味ながらもステージ上(の、自分のテリトリー内)では結構ウロウロする。これは意外だった。去る時も静か。だが、その姿があまりに愛くるしく、「ボブ、待って〜!」と叫びたい衝動に駆られたのは私だけではなかろう。
ポール(Dr.)の男前度は、ライヴだと5割増。前からの謎だったが、なぜ顔立ちまで変わって見えるのだろう? う〜ん、歯並びの問題かもしれない…もしくは、アスリートのような苦悶の表情に色気滲み出るのかも…。ともあれ、このバンドはドラムがキモだと再確認しました。

(セットリスト)
Michael
Bite Hard
This Fire
Live Alone
Walk Away
Tell Her Tonight
Can't Stop Feeling
Matinee
No You Girls
Do You Want To ?
Take Me Out
Ulysses(ここでライブハウス化)
Outsiders(4人でドラム乱れ打ちのお約束)

Jacqueline
Van Tango(!)
What She Came For
Lucid Dreams(一人ずつ退場)


個人的に印象深かったのは、ハンドマイクで唄いながらくねくね動き、アレ様の歌謡ショー状態になる「Can't Stop Feeling」。
生で見る事が出来て幸せだ。
だって、面白いんですもの。なぜそんなにカッコよくシンセを弾く必要があるの?さすがはキメックス!
(死ぬほど振り付けの練習をするんだろうな)と思うだけで爆笑だ。
そして(『Live Alone』の直前だったか?)喘息薬を吸引する「シュッ」音まで
マイク越しに聴かせて頂いて、得した気分だったわ…

Franz Ferdinandは「ジャンルを問わず色々なものを混ぜてしまう」という荒技でロックに挑んだ、珍しいバンドだ。
ここまでのレベルまで到達すると「フランツっぽい」が現れそう(もう現れているのかもしれないが)だが、それじゃダメなのさ。
ここに辿り着くのはちょっとやそっとじゃ無理でしょう。
アンコール終了後、再登場してカーテンコールができますか?
しかも野郎4人が手を繋いで。
それがサマになるロックバンドってどう?
アイデアが豊富でパフォーマンスが良く、且つ「笑える」!
しかも、基本的に超冷静。変わったバンドだと思うなあ。

エスカレーター前のポスターを、一応写メっときました。
↓画像の差が情熱の差、でしょうか?

武道館

October 21 [Wed], 2009, 0:40
引っ越しは面倒臭いなあ。
しかも、手順に沿って「エクスポート」致したのに
データがおかしいじゃないの。

此処は潔く、男らしく(女性だが)まっさらから始めようじゃないか。

心機一転。その実は、いやいやながらの、あえての、だが
記念すべき「1回目」に相応しい『記念のワンショット』をば。


なんだかわかんねーよ!!である。

これはねえ、今をときめくUK期待の星、OASIS亡き今、
すでに怖いもの知らずの、英国じゃ何をやっても持て囃され
持ち上げられまくっている若手4ピースバンド、
Arctic Monkeys(日本での通称アクモン)の初武道館ライブなんですよ!
写真はね、その入り口の垂れ幕なんだよ!!!

ええ、行って来ました。
冥土の土産にと。記念です。
Arctic Monkeysを知らずにUKロックを語るなかれ、
と言うじゃありませんか…(おそらく…)
実は、聴けば聴くほど「対して好きじゃない」胸の内が露呈し
特に3rdを聴き込むのは苦痛ですら有ったのですが・・・。
というより、好きなのは1stだけか…
本当に子供だし、田舎っぽいし、アートっぽさもない。
1stの品質に驚いたので、その動向を見守っているという程度。
その薄い情熱がよく現れたワンショットと云えましょう。

ガキによるガキのためのバンドゆえ、会場は学生さんと思しき人々ばかり。
ちょっと音色に凝ったインディーロック(風?)で、演奏も上手だし
取っ付きにくそうで取っ付き易いのでしょう。
ガキは、アクモン目指して頑張れよ!そんな気持ちで見つめれば
周囲のアホ面にも腹が立たないってもんだよ。

ライブ内容ですが、極めて実直なものでした。
アレックス(Vo&G)、はにかみ屋すぎ。
マット(Dr)頭が膨れていて変だったぞ!
あとの2名の名前は知りません!すいません!
いや〜しかし、若いよ。色々な意味で若いし真面目だよ。
あんな大きな会場を使いこなすには、まだ早い。
ひたすら演奏に没頭する姿には好感が持てましたし、
演奏も達者…しかしながら「ショウ」としては退屈でした。
むしろ前座のCRIBSのほうが面白かった。しかもジャーマン3兄弟に加え
ギターはさすらいのギター職人、ジョニー・マー!
(の意外性と驚きも、ガキにはわかんねーだろうけどよ)

しかし、アクモンファンは何故アキバ系みたいのが多いの?
ヲタにヘビメタ好きが多い、みたいなもの?
(ちょっとヘヴィな音だからねぇ…違いが良く解らないのかもねぇ)
プロフィール
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  • アイコン画像 ニックネーム:62min
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制作会社にお勤めの管理人が『独自の視点』で綴る!テーマは映画・音楽・テレビ・ファッション・アート・コスメ等々…多ジャンルを網羅しているようで、実はそうでもない。
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