「女装=ゲイ」とも「ゲイ=女装」とも限らない 

February 18 [Sat], 2017, 17:49
まきむぅ「と……とにかくね。女も男もそうでない人も、何にもしなきゃ毛もモサるし汗臭くもなるじゃない? 生きてるんだもの! そういう中で『女らしい』ものだと取り決められた香りや髪型やしぐさや服などを選んで身にまとうこと、これが『女装』……女を装うってことなわけよ」

モリガ「うんうん」

まきむぅ「それから、どういう性別の服装や振る舞いをするか(性表現)ってことと、どの性別を恋愛や性愛の対象にするか(性的指向)っていうのはまったく別のお話よね。ということでまず安心してもらいたいのは、『彼が女装していたからといって、男性が恋愛対象だとは限らない(=女性であるあなたを愛していないとは限らない)』ってこと」

モリガ「じゃあ、人はどうして女装するんだろう?」

人が女装する理由5パターン

まきむぅ「人の気持ちは人それぞれなんだけど、女装する理由をざっくり5パターンにまとめてみるわね。自分が“女”だと思って女の格好をなさっている方もぜひ、自分はどうして女の格好をしているのか考えながら読んでみてね」

1.自認に基づく女装
「自分は女だから女装する」
2.ファッションとしての女装
「自分は女の格好が好きだから女装する」

3.職業や役割に基づく女装
「自分は女の格好を求められているから女装する」

4.自己表現としての女装
「自分は女の格好をしている自分が好きだから女装する」

5.解放されるための女装
「自分は自分に男として(もしくは、女ではないものとして)要求される役割から一時的に解放されるために女装する」

モリガ「そういえば、マンガの『臨死!江古田ちゃん』にも出てくるよね。主人公の江古田ちゃんが、女装してる友達に、女装子と女装家と女装屋の違いをレクチャーしてもらう話」

まきむぅ「区別しようとすればなんとでも言えるわね」

モリガ「でもさ、もちろんみんな人それぞれの考えがあるんだし、彼氏さんだっていろいろ考えてるでしょ。それをちっとも話してもらえないのって寂しいよね、彼女としては」

まきむぅ「そうね。女装が悲しいんじゃない、隠し事が悲しいのよ」

モリガ「どうしたらオープンに話し合えるんだろう?」

相手の心に踏み込むよりも、自分の心を開いてみよう

まきむぅ「そこは、無理矢理言わせるより、言ってもいい雰囲気を作ることじゃないかしら。イソップ童話の『北風と太陽』みたいにね」

モリガ「最近だと、女装がポジティブに紹介されているイベントや作品も多いからね〜」

まきむぅ「うん。だから、たとえばこういうことを普段からなんとな〜く言ってみるとか」

・このマンガ、女装してアイドルになる男の子の話なんだけど、すごく面白かった〜!
・女装ファッションショーがあるんだけど一緒に見に行かない?
・○○ちゃん(女装タレント)可愛い〜!

モリガ「ちょっとカマかけるみたいじゃない?」

まきむぅ「まぁね。でも、こういうことが言われてこなかったから『隠さなきゃいけない』って思った人もいたわけでしょ。『オカマ』とか陰口をたたかれたりして。もちろん人にはそれぞれ心に秘めたものがあるし、全部言わなきゃいけないとも限らない。でも『言えない』と『言わない』じゃ大違いだから、大事なのは『言えない雰囲気』をなくしていくことなんじゃないかしらね」