恥ずかしくて誰にも相談できない…… 

February 18 [Sat], 2017, 17:40

不妊原因の48%が男性側にあるのに、不妊といえば、まだまだ「女性の問題」というイメージがあります。

松本亜樹子さん(以下、松本):はい、まだまだ「不妊=女性の問題」と捉えられがちで、「男性にも原因がある」という事実があまり浸透していないですね。

ここ数年で「男性不妊」という言葉がメディアで使われるようになり、だんだん注目されるようになりましたが、まだまだ男性不妊専門のクリニックは日本に少ないですし、専門の相談窓口もほとんどなく、受け皿が限られているのが現状です。

――松本さんのところへは、男性不妊の当事者の方々からどのような相談が寄せられていますか?

松本:以前は匿名の電話相談が多かったものの、最近は直接面談にいらっしゃる方が増えてきました。内容としては、「自分は治療に気が進まないが、妻から懇願されて……」といった治療に対する夫婦間の温度差や、「治療をしたいと思っているが、どこへ行けばいいかわからないので教えてほしい」といった相談、また「検査の結果が悪くて落ち込んでいる。とにかく誰かに話を聞いてほしい」というものまでさまざまです。

ただ、男性の場合、親にも友人にも誰にも相談できず、どこにも吐き出し口がない……という人は非常に多いですね。男性不妊とは、当事者にとって大変デリケートな問題なのです。