わたしたち住友シティハウスを考える会は、2005年12月、住友不動産と和解しました。
今までは、シティハウスの建設にまつわる内容を中心にお届けしてきたつれづれ日記ですが、
内容を整理して、街づくりに焦点を当てた内容のみ、公開します。

ネットワークの勝利 山添町(4) / 2005年06月03日(金)
説明会の場では、施主が神妙な顔をして「今日は説明できません」と言ったといいます。

近隣住民に対して納得のいく説明もせず、建設を強行することを強調する説明会を開き、「住民と協議した」と市に申請して建築許可を取るのは、建築業者の常套手段(=よくやる手法)です。

それでさえ「悪意に満ちている」と言わざるを得ないやり方だというのに、説明もなしに人だけ集めて「協議した」と主張するのですから、恐怖さえ感じてしまいますね。

このとき、田代保育園は、保育園OBの弁護士さんから心強いエールをいただいたそうです。
その方は、後に裁判となったときに、弁護団を結成してくれた弁護士さんの1人でした。
 
   
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ネットワークの勝利 山添町(3) / 2005年06月01日(水)
保育園の訴えに対して、建設業者は「建築基準法をクリアしていますから」の一言で、計画をゴリ押ししようとします。

2004年になって開かれた最初の話し合いでは、直前に名大生協が計画を降りたことを知り、施主が「現段階では、変更か中止か続行か、どれも決まっていませんので詳細はお話できません」と説明して、建築物に関して詳細は語られなかったそうです。

ところが、裏では着々と計画が進められていたのです。

建設に関しては説明すらすることがなかった説明会だったにも関わらず、業者は、名古屋市に対して「保育園と協議した」と嘘の報告書を提出し、住民の知らないうちに建築確認申請を提出したのです。

田代保育園は、地域に密着した保育園です。
さらに、山添町は「住環境を守る」という意識が高く、今までにも高層住宅の計画に反対運動してきた経験があり、既に「山添町の環境を守る会」というネットワークが作られていました。

近隣の方々の暖かい支援を得て、さらに保育園OBの有識者、東海マンション被害住民ネットワークの有識者たちの全面的な協力を得て、保育園を中心とした本格的な活動が始まったのです。

ちなみに、条例を守る用途の要請に応え名古屋大学の生協が、早い段階でこのマンション建設から手を引いたことは、ここに明確に記しておかなければいけません。
 
   
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ネットワークの勝利 山添町(2) / 2005年05月26日(木)
山添町に、マンション問題が発覚したのは、2003年12月のことでした。

山添町には、その土地で35年の歴史を持つ「田代保育園」がありました。
当時この保育園は、地域と共生した長年の実績と保育園OBや他の保育園の支援が実り、念願の認可保育園となることが決まって、3階建の新園舎を建築中でした。

その保育園の南東に位置する大通り沿いの土地に、名古屋大学生協と地主が協力して10階建の学生向けワンルームマンションを建設するという計画が持ち上がったのです。

そこに高層マンションが建てば、幼い子どもたちの暮らしから、冬場の朝から昼にかけての大切な日照が、大幅に奪われてしまいます。

保育園は、あいさつ回りに来た業者に対し、即座に反対の意思表示をしました。
 
   
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ネットワークの勝利 山添町(1) / 2005年05月24日(火)
先日の日記でも触れましたが、わたしたちは、名古屋市とその近隣の市町村で、マンション建設により深刻な被害を受けている人たちが集まって作った、

『東海マンション被害住民ネットワーク』

に参加してます。

設立から1年が経ち、ネットワークの紛争経験者や有識者の支援を得て、建設業者や建築主の倫理・道徳の改善を求め続けた結果、あるべき結論を得られる事例が見受けられるようになりました。

その中からシリーズで、かいつまんで事例とその成果をご紹介しようと思います。

初回は、名古屋市千種区山添町で起きた、10階建ワンルームマンション建設計画にまつわる紛争についてです。
 
   
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東海マンション被害対策住民ネットワーク / 2005年05月12日(木)
現在、名古屋市とその周辺では、知られているだけでも50件あまりのマンション紛争が発生しているそうです。

被害者のみなさんは、ある日突然にマンション建設によって苦しめられる素人ばかりです。突然の災難に、右も左もわからない素人が相手ですから、それをしっかり心得たプロの建設業者にとって、近隣住民なんて、小さなアリの1匹に過ぎないかもしれません。

そうして今日も、近隣住民の健康的な暮らしを犠牲にし、良いように近隣住民の生活を振り回して、利益を貪っている業者がある。そう言っても決して過言ではないでしょう。

そんな業者や、如いてはそんなマンションを所有する人々に苦しめられた人たちが、その苦しみや悩みを持ち合って、専門家の助けを借りながら、手を取り合って問題を解決していこうという試みが、今、名古屋で始まっています。

東海マンション被害対策住民ネットワーク、です。

5月8日(日)、このネットワークが設立されて1周年ということでイベントが催され、同じ苦しみを抱えている人やメディア関係者が、100人あまり集まりました。新聞記事を読んで駆けつけたという方もいたそうです。

ネットワークは、この1年の活動で、専門家や有識者をはじめ、マンション建設で苦しめられた人、苦しめられている人のあらゆる知識を活用し、知恵を寄せ合って、実際にいくつかの紛争を解決し、新しい力を蓄えてきました。このイベントでは、そのいくつかの事例も報告されたそうです。

素人ばかりの被害者にとって、このネットワークはとても心強いものになりつつあります。

このサイトでも、少しづつですが、イベントで報告された解決した事例や、わたしたち同様に問題を抱えている他の紛争地域を紹介をしていこうと思います。
 
   
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とっておきの絵本紹介3 / 2005年02月20日(日)
とておき環境絵本の紹介 第3弾です。

ヘンリーいえをたてる
D.B.ジョンソン 著 / 今泉 吉晴 訳

ヘンリーが「森に家を建てるよ」というと、ともだちがいろいろな意見をいってくれます。でも、ヘンリーには、イメージするお家がありました。ヘンリーは、ともだちの意見に1つ1つ答えます。そして完成した家は?ヘンリーの思いとは?

ヘンリーの言葉に、思わずはっとさせられる1冊です。

小さなお子さんには、ものがたりはすこし難しいかもしれませんが、大人の絵本としても、幅広く楽しめる絵本と思います。

(イラスト提供 by ブルースカーフさん)
 
   
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余談ですが、沖縄のお墓 / 2005年02月04日(金)
マンション問題とは、ちょっと話が逸れますが、近隣住民の方が沖縄の離島へ旅行に行ったときにふと思われたということを、ちょっとだけ。

写真に映っているのは、実はお墓です。とある離島で撮影されました。沖縄のお墓は、本州のそれと比べるととても大きく、ほんとうに小さなお家のようですね。なるほど、お墓参りのときには、そこで酒盛りをしたりするのだそうです。

このお墓ですが、写真でもおわかりのとおり、どれも海の見える見晴らしの良い高台に、海に向かって建てられています。沖縄の人たちが海を愛し、ご先祖を大切にされている気持ちが伝わってくるようです。

そんな沖縄の離島でも、最近はIターン居住者やリゾート用にと開発が進み、海に向かって巨大なマンションが次々と建設されています。

海が一望できる景色の良い高台に建てられたお墓が、次々と壊され、マンションになっていくようなことがないことを、祈って止みません。
 
   
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とっておきの絵本紹介2 / 2005年02月02日(水)
とっておき環境絵本の紹介 第2弾です。

ちいさいおうち
バージニア・リー・バートン 著 / 石井 桃子 訳(岩波書店)

1943年に、アメリカの最優秀絵本としてコールデット賞を受けたこの作品。

こんな問題を取り上げて絵本にしたアメリカは、日本に比べて都市問題先進国だったということが、よくわかります。にもかかわらず、後を追いかけるように、いえ、今となってはアメリカ以上に、都市問題先進国になってしまった日本・・・

「ちいさいおうち」では、こどもにもわかりやすいように、都市化による環境問題がやさしく語られています。

(イラスト提供 by ブルースカーフさん)
 
   
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とっておき絵本の紹介 / 2005年01月25日(火)
今日からシリーズで、おすすめ絵本を紹介します。
こころ温まる絵本を通して、環境の大切さをについて考えてみましょう。

おひさまパン
エリサ・クレヴェン 作絵 / 江国 香織 訳

おひさまが がくれてしまい、さむくて くらいまち。
『それなら わたしが とくべつなパンを やきましょう』
と、パンやさんが きじを こねはじめると、おひさまパンは ふくらんで ふくらんで、そして もっとふくらんで・・・

(絵本のカバーから引用)

温かみのある色鮮やかなイラストで、とっても素敵です。
江国香織による、繊細で情緒あふれる翻訳も、おひさまのイメージを膨らませてくれます。

(イラスト提供 by ブルースカーフさん)
 
   
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街の将来を考える>分譲マンションの行く末は? / 2004年12月01日(水)
分譲マンション。

大きなコンクリートの塊の所有権を、そこに住む人が分割して持ち合うという意味で、分譲マンションは1つの運命共同体ですね。

今は新しい分譲マンションも、数十年も経つと老朽化が始まり、『修繕』や『建て直し』が求められる時が来るでしょう。

戸建の家なら、そこに住む1世帯(2世帯ということもありますね)が合意すれば、壊すも直すも住民の自由です。けれど、そんなとき、分譲マンションではそこに住む入居者全員の同意がないと、うまく事が運びません。

最近次々と建設され、切り売りされている分譲マンションですが、今までに、居住者全員の同意を得てマンションを取り壊し、新しく建て替えた物件が、いったいどれだけあるでしょう?

今ある分譲マンションの数の多さに比べたら、そんな例は皆無に等しいのが実情です。

次々と建てられる分譲マンションが、遠い将来(場合によっては、それは遠くないかもしれません・・・)いったいどうやって建て替え時期を迎えるか、その問題についてはあまり語られることもなく、未来の課題として暗黙のうちに先送りされています。

マンションそのものが古くなり、居住者の年齢層が高くなり、建て替えようにも合意が得られず、経済的にも自由にならない・・・

そんなときマンションは、戸建の住宅に比べてスラム化していく可能性がはるかに高いのです。街にそんな建物が1件でもあれば、街全体の治安は確実に悪くなってしまいます。

分譲マンションが建つことで、日照被害・電波障害・騒音被害・プライバシーの問題・排気ガス問題・ゴミ問題など、たくさんの問題が起きることは、今までにもここで何度も訴えてきました。(これからも訴えていくつもりです。)

けれど、分譲マンションが建つことによる問題は、これらの目前にある問題ばかりではないのです。長い目で、街の治安や、街そのものの良さについて考えるとき、もっと深刻な問題が隠れていることを、見逃してはいけないと思いませんか?
 
   
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