銀色の弾丸で仕留められるなどという
古い考えは、早々に捨てた
満月の夜に姿を現すなどという
迷信めいた話は、聞く前から信じてなどいなかった
季節も、場所も、関係なく、
血にうえた彼は、前触れもなく現れる
月に照らされ、キラキラと光る
白く滑るキバを剥き出しにして
威嚇するように、ひくつく口元
赤黒い血をしたたらせ
はるか遠くに彼の吠える声が聞こえる
私のいちばん大切な人
あなただけを見ています
あなただけ・・・・
・・・・・・どうして?
どうして、この手は
わたしの物にならないんだろ。
どうして
わたしが、
わたしが、いちばんあなたの事を知っているのに。
わたしが、いちばんあなたの事を解っているのに。
わたしが、いちばんあなたの事を思っているのに。
わたしが、いちばんあなたの事を好き・・・
わたしが一番。
いちばん・・・
あなたじゃなきゃダメ。
あなたじゃなきゃイラナイ。
こんなにも思っているのに・・・
