DEPOTのおすすめ度:★★★☆☆公開日:2007年7月20日
配給:ワーナー・ブラザース
監督:デイビッド・イェーツ
出演:ダニエル・ラドクリフ,ルパート・グリント,エマ・ワトソン
鑑賞日:2007年7月14日(先行上映)
MOVIX三郷 シアター10(座席数229)
【ストーリー】
ホグワーツ校の5年生となったハリーたち。魔法界は、ハリーたちとヴォルデモート卿との遭遇を否定し、ヴォルデモート卿の復活という事実に目をつぶっている。魔法大臣のコーネリウス・ファッジは、伝統と由緒を誇るホグワーツ校のダンブルドア校長が自分の権力を弱体化させ、仕事を奪うために、ヴォルデモート卿の復活について嘘をついているのではないかと訝しむ。そこでファッジは、ダンブルドアと生徒たちの動きを見張るため、「闇の魔術の防衛術」に新しい先生を採用。しかし、採用されたドローレス・アンブリッジ先生の“魔法省認可”の授業は、魔法界を脅かす闇の力に対抗するにはまったく役に立たないほどお粗末だった!そこで、ハリーは友人のハーマイオニー、ロンと協力し、自分たちで防衛術を学ぼうと決心し、“ダンブルドア軍団”と名づけられた少数の生徒たちによる秘密の訓練を開始する。ハリーは目前に迫る戦いに備え、勇気ある若い魔法使いたちに闇の魔術の防衛術を教えるのだった。
【レビュー】
本日の鑑賞は、「ハリー・ポッター」シリーズ第5弾「ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団」です。前作「ハリー・ポッターと炎のゴブレット」の時に“毎回劇場にて鑑賞し、次回はレンタルで済ませようと思っていても映画館に足を運んでしまう。そんな流行物に弱いデポは今回も劇場にて鑑賞、しかも、先行上映です。”と書いたのですが、今回もまたまた劇場で鑑賞、しかも先行上映、更に今回は前売券まで買ってしまったというダメ押しっぷりです(前売の方がお財布にはやさしいよね)。何だかんだ言いながら実は“隠れ「ハリー・ポッター」ファン”なのではないかと最近自問してしまうデポだったりもします。それにしても、本日のMOVIX三郷は大混雑でしたね。デポが知る限りでは「スパイダーマン3」や「パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド」を越えて過去最高の人出だったと思います。そして、この大混雑の原因が“ポケモン”らしいということに更に驚いてしまいました。お陰で今回はポップコーンも買えずちょっとがっかりです。
さて、シリーズも5作目となり、これまで以上に内容的にもダークになって来た本作では、魔法省から赴任して来た“闇の魔術に対する防衛術”の新任教師ドローレス・アンブリッジがホグワーツの教師や生徒たちと繰り広げる大騒動と前作で復活を遂げたヴォルデモート率いる闇の魔法使いたちとシリウス・ブラックらが名を連ねる“不死鳥の騎士団”、ハリーたちが結成した“ダンブルドア軍団”の魔法戦争がメイン・ストーリーとなっています。
先ず、ホグワーツへと赴任してくるドローレス・アンブリッジに関するエピソードですが、これは前提としてヴォルデモートが復活したとするダンブルドアやハリーらホグワーツの人間が自らの地位を脅かそうと画策しているのではないかと疑う魔法省の大臣コーネリウス・ファッジのホグワーツ監視が目的となっています。そのため、彼女には魔法省を盾にした多くの権限が与えられ、徐々にホグワーツの実権をも手中に収めていくようになります。担当する“闇の魔術に対する防衛術”では、これまでのような実践的な授業は行わず、教科書に則った魔法も使わない授業となりますし、校内の風紀では服装の乱れや異性間の交遊を厳しく取り締まり、生徒たちの自由を奪っていくこととなるのです。また、教師たちに対しても授業内容や方針、更にはその力量までをも査定するようになり、遂にはシビル・トレローニーを解雇へと追いやってしまいます。アンブリッジ及びその後ろにある魔法省への不満は、ホグワーツの学校関係者のみならず森に住む“いきもの”たちにも拡がり始め、限界に達したその怒りによってアンブリッジは…これは秘密。それにしても、このドローレス・アンブリッジは強烈なキャラクターでしたね。「ハリー・ポッター」の世界の中には、これまでも多くの特異なキャラクターたちが登場しましたが、彼女の全身ピンクを身に纏った可愛らしさに反する強行にして強引な行動と言動はこれまでのどのキャラクターをも凌駕していたんではないでしょうかね。彼女ならヴォルデモートにも負けないと思うんですがね…(平気で説教しそうでしょ)。
もうひとつの大きなエピソード、それがヴォルデモート率いる闇の魔法使いたちと“不死鳥の騎士団”、“ダンブルドア軍団”との間で展開される魔法戦争です。前作「ハリー・ポッターと炎のゴブレット」の終盤にて復活を果たした闇の帝王ヴォルデモートが仲間を集めハリーに対して戦いを挑んでくるのです。このヴォルデモートの脅威に対してアンブリッジの非実践的な授業では対抗できないと考えたロンとハーマイオニーがハリーをリーダーとした“ダンブルドア軍団”を結成し、“闇の魔術に対する防衛術”を学んでいくのです。この“ダンブルドア軍団”には、主人公3人組の他、双子のウィーズリー兄弟やネビル、シェーマスなどが名を連ねますが、やっぱり注目なのは15,000人の中からオーディションで選ばれたルーナ・ラブグッド役のイバナ・リンチとハリーの初恋の相手となるチョウ・チャンでしょう。今回はハリーとチョウとのロマンスにも展開があり、ふたりの間でファースト・キスが……ってキス長過ぎっ!!と皆さんも是非ツッコんで下さい。
また、ハリーたちを守りヴォルデモートたち闇の魔法使いに対抗すべくダンブルドアが再結成したのが“不死鳥の騎士団”です。かつては、ハリーの両親も加わっていたこのグループには、ダンブルドアの他にハリーの名付け親であるシリウス・ブラックや「アズカバンの囚人」でハリーに守護霊の呪文を教えたリーマス・ルーピン、義眼が不気味なマッド・アイ・ムーディなど御馴染みのメンバーに加え、何故かセブルス・スネイプも名を連ねています。今回はこの“不死鳥の騎士団”の活動の中でシリウスが名門の魔法族の血筋であることが明らかになる他、ハリーの父親とスネイプの意外な関係も明かされます。これまで素晴らしい魔法使いだとされて来たハリーの父親の過去にも注目です。そして、秘密といえば、ハリーを狙うヴォルデモートとハリーの間に隠された“つながり”も少しだけ明確になっています。様々な過去や疑問が明らかになりつつある今作は物語としても佳境へと突入した重要な作品といえるでしょうね。勿論、この“不死鳥の騎士団”とヴォルデモートたちの決戦は今作最大の魅せ場となるのですが、そこには前作同様の悲しい結末が…。それにしても、ダンブルドアって強かったんですねぇ。あのヴォルデモート相手に互角の戦いをするとは恐れ入りましたよ、さすが校長です。
本当に内容的にはラストが近付いてきたのかなぁと思わせるような感じになってますね。多くの謎や人物たちの過去が明らかになっていくのもそうなんですが、今作ではヴォルデモートとの死闘を通じて肉体的にも精神的にもハリーが魔法使いとして逞しく成長し、やがて来るであろう最終決戦を予感させます。大人気の「ハリー・ポッター」シリーズも残すところ、「謎のプリンス」と「死の秘宝」の2作品のみ。これまでは、次回作は劇場で観ないと言ってきたデポも間違いなく残りの作品は劇場で観てしまうんだろうなぁと予感しています。次回作、そして、最後にはどんな結末が待っているのか今から楽しみです。個人的には、シリウス・ブラックが好きなキャラクターだったので次回作以降でも彼が登場してくれることを期待したいのですが、う〜ん、どうなのかなぁ…。「アズカバンの囚人」の時みたいにペンダントで時間を戻せばねぇ。あれ以降このペンダントを使わないのは何故!?
「ハリー・ポッターと炎のゴブレット」のレビューはこちらです
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