とある酒田の良質音楽

November 16 [Fri], 2012, 6:56
2002年10月21日喧嘩別れのサイレン20歳の秋。
街では8月が過ぎ去った時唐ナ湿気や暑さが残っていてもデパートのショーウィンドウや地下街の飾りつけは強引に秋色に変えられてしまう。
気温は高くても季節感を保とうとタンクトップから半袖に、ジャケットを無理矢理に着込んでる人まで現れるこの中途半端な季節。
季節と同様に恋愛も中途半端に終わる事になろうとは。
9月の中頃から私はとあるスタジオで出会った男性とデートを重ねていた。
彼の名はマサト身長174cm31歳若くしてスタジオ経営者になったやり手のゲイ。
彼とは2年前から知り合いだったが、今年の7月に何気にアプローチされるまでゲイと気付かなかった。
サーとスタジオ経営者、接唐ヘあるが共通塔ロの微妙な関係だったが深く付き合ってみると、なかなかおしゃれで素敵な人だった。
3回目のデートで彼のマンションに。
西区の超高層マンションの32階。
そう、若くして彼は結構なセレブだったのだ。
白と黒そしてグレイで統一された家具に綺麗な熱帯魚が悠々と泳ぎまわる大きな水槽生活感ゼロのこの空間を見て私は思わずまるでドラマに出てくる部屋みたいと口から出てしまった。
もちろん彼は苦笑い。
広いバルコニーに出れば下界は大阪の夜景に、目の前の視界は酔ビで見渡せてしまう。
夜景を見ながらグラス片手に2人余裕で入れるお風呂、まるで夢のような体験に、ついついはまってしまいスタービー 悪質ベッドインするまでに3時間もかかってしまった。
翌朝目が覚めると朝の陽射しが白い壁紙を照らし銀色の部屋にいるようだった。
隣で寝息をたてる彼の姿すら眩しく見え、何もかもが美しく見えた。
2度目のお泊りの朝、使用した感じの全くないキッチンで朝食を作る私。
しかし、32階の展望スイートホームでのドリームライフに思いを馳せるようになっていた私に彼の口からクレームが。
全く使った事のないキッチンなのだから、使ったなら新品同様に掃除してから帰ってほしいと。
その瞬間私はこの展望室に置かれている家具雑誌インテリアあらゆる物を再度確認してみた。
何一つ汚れたり曲がっている物がない。
彼は潔癖症だったのだ。
私はこのモデルルームに圧倒されて何一つとして注意深く観察していなかったようだ。
大雑把な性格の私は潔癖症な性格の人が苦手。
でも潔癖症という嶋ネ外は苦手な部分は見当たらない。
仕事上の接唐烽烽閨A実業家でユーモアもありSEXの相性もいい。
ここは私が綺麗好きになるように努力するべきなのだろうかそれともお互い話し合って何かを譲り合って付き合っていくべきか私の心は古くて温度調節がうまくいかない電子レンジのようだ。
マサトというスイッチを押した時は短時間でえらく熱くなり潔癖症という冷凍物のスイッチを押した時は加熱に困り解凍がうまくいかない。
私のとった行動はどういうわけか彼を解凍どころか沸騰させてしまったらしい。
話し合いは彼の大雑把は不潔な奴の言い訳だの一言から言い争いに。
この日、電子レンジはオーバーヒートを起こし、あろうことか32階の高層マンションの一室で大爆発を起こしたのだ。
もちろん32階には消防車のハシゴもとどかず、私は燃え盛る炎の中から優しいはずの彼を見つける事も出来ず、マンションを追い出されるはめに。
それから1週間、彼から何の音沙汰もなく空白の時間が過ぎた。
この空白の時間は別に珍しい事だと思わなくなっている自分がそこにいた。
過去に何度も前例のあるこの現象こそまさしく失恋への大きな一歩なのだ。
恋愛が長続きしない理由の一つ。
私が付き合う相手はたった一度の喧嘩で簡単に別れてしまうのだ。
私の恋愛のセオリーからすれば、喧嘩というものはお互いが本音でぶつかりあえた、言わばお互いの中身が見れる良い機会であるはずなのだが、私の恋愛相手達は全く違うらしく、喧嘩をするとけたたましく別れのサイレンを鳴らし始めるのだ。
確かに喧嘩というものは出来れば避けて通りたいものであり、しないに越したことはない。
しかし、長く恋人関係を続けていくうえで喧嘩は決して避けて通れないもの。
いつまでも出逢った頃のようなラブラブな関係が続くはずがない、人には必ず個々の価値観や信念がある。
お互いの考えや感覚がかみ合わなくなった時、いかにして自分の考えを相手に伝えるか、真剣になればなるほど感情が高ぶりついつい興奮してしまう事もあって当然のはず。
そんな時こそ相手が何に対して何に怒りを覚えたかを知るチャンスなのではそれは自分の好きな人が何を大切に思っているかを確認できる大切な瞬間なのではないだろうか喧嘩別れでは相思相愛の仲など築けないのでは相手を理解したり自分を知ってもらう方法の中で口先だけの綺麗事より、よほどイレクトで解りやすいものなのではないだろうか。
この考えが間違っているなら世の中の恋愛がうまくいっているカップル達は価値観や思考の食い違いがあっても見て見ぬふりをしているのだろうか。
噛み合わない歯車が不快な音を立てて回っていても耳をふさぎ我慢しながら時計の針を動かし続け、あたかも時刻が合っているかのように2人の時間を進ませ続けているのだろうか。
それが世の中の相思相愛の仲を作り続ける常識なのか。
道に上り坂と下り坂があるように、1日に夜と朝があるように、人の感覚に痛いと気持ちいいがあるように、恋愛にも悪い時と良い時があって普通なはず。
上り坂なら手をとり頂上を目指せる、夜なら共に朝まで寄り添って待てる、痛みを理解し別ち合える私ならそんな相手と付き合っていきたい。
そしてそんな思いも虚しく2週間電話にも出てくれず、謝りのメールにも返事は来ず、32階の彼のマンションの火災報知機は別れのサイレンを鳴らしたまま、私の出す消防車を近づける事すらも拒み赤く燃え続けているままだった。
その2日後、私の彼への特別な思いも完全に沈下され灰ですら自分の出した消防車の水で洗い流され消えていったのだった。
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