世界中から高品質の物を集めた製品も作 

January 05 [Mon], 2015, 2:12
収納設備メーカーの金剛(熊本市西区)が海外事業を強化している。4月に社長直轄のグローバル事業室を発足。専属の5人で情報収集と営業を始めた。開発とモノづくりにもグローバルな視点を取り入れる。同社は内需が中心で、輸出の売上高は多い年で数億円。今後はアジアを中心に受注を伸ばし、3年間の合計で20億円を目指す。輸出は1964年から行っているが、田中稔彦社長は「機は熟した」と、現在を海外事業の好機ととらえ自信をみせる。(熊本支局長・関広樹) ―海外市場をどのように見ていますか。 「現在がちょうど転換期に当たる。環太平洋連携協定(TPP)に象徴されるように海外と国内を別の市場と考える必要がなくなってきている。製品についても海外向けは別物だと思っていたが、今は違う。得意の地震対策技術は世界で通用する」 「グローバル事業室の役割は三つある。一つ目はグローバル市場に向かうためのブレーン。二つ目は製品のデザインやサービスを世界中から取り入れること。三つ目は海外での社会貢献活動。そろばん抜きで文化財を守る取り組みを行う」 ―4月には製造本部にあった開発推進室も社長直轄にしました。 「意思決定を早め、開発スピードをアップするのが目的。何カ月もかかっていた開発を1カ月で終えなければならないようなケースが海外では特になた豆茶のレビューで出てくるだろう。直轄が最善の組織とは思わない。今はロケットの第1段に点火した特別な時期であるための措置。将来は変える」 ―今後の開発でのポイントは。 「従来の発想、固定観念にとらわれないこと。製品が使われる環境は変化するからだ。例えば図書館や博物館でコーヒーが飲めるなど、かつては考えられなかった。オフィス用と家庭用という分類の必要性は、在宅勤務が増えれば低下する。現在は製品化してないが地震対策を施した食器棚ができないかと相談されることがある。とらわれないことで製品のすそ野は広がる」 「製品に使う部材についても同じ。従来は利用が少なかった樹脂など金属以外の使用を増やす。部材の調達先は世界的に考える。それはコスト削減のためだけではない。必要があればドイツのガラスなど世界中から高品質の物を集めた製品も作る。社員には頭に地球儀を入れて仕事をしようと言っている。多様な部材をすり合わせる能力がますます重要になる」  【チェックポイント/ブランド化、課題に】 なた豆茶の金剛の地震対策研究は40年近くの歴史を持つ。免震機能を持つ移動棚や展示ケースは国の機関や自治体、博物館などに採用されている。阪神大震災、新潟県中越地震、東日本大震災では被害を軽減。同時に多くの地震対策ノウハウを蓄積した。災害は世界中で起き、安全安心や文化財保護のニーズは高まっている。日本で開発、普及している実績は大きな強み。世界市場に向かうには、製品の安全安心や実績をどのように伝え、ブランド化につなげるかが課題となるだろう。
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