非婚晩婚化

May 19 [Thu], 2016, 10:56
書かないと忘れそうだってことで、珍しく東洋経済なんて雑誌を読んだんでこんなお話。

生涯未婚特集。
本当はソロ男の本を読んだうえで書きたかったんですけど、ソロ男の電子書籍が見つからなかったのと、東洋経済もDマガジンで読んでるものだからあんまり時間が経つと記事が消えちゃうんですよね。まあ、残したければハードコピーじゃなくてスマホだとなんていうんだっけ。スクショか。スクショを取って保存しておけばいいんですけどね。そこまでやるほどの記事でもなかったので。

ツイッターでは良かった悪かったであれこれ感想も流れていますけど、ぼく的にはそこまで悪くはなかった。経済誌の記事なんだから経済に絡めて考えるのは当然だし、そうなると当然独身、結婚できないという事象そのもの悪だという立ち位置で書いているのも仕方がないかなと思います。ただ、ぼくとしてはそこはやっぱり違うなと思ってしまうんですけどね。

東洋経済の特集そのものはなるべくフラットな立場で書こうという努力は感じますけど、結局はステレオタイプな結論で結婚できない最大の理由は経済だと。収入が低いから結婚できない。
収入と既婚未婚をデータでみるとそこには明確な因果関係があるではないか。
ということで、しない人できない人いろんな立場の人のインタビューなんかも載せてみるものの、最後にはどうしたら結婚できるのか結婚市場のプロに訊いてみたという記事で締めている。

先に述べたソロ男という本の著者、荒川和久さんという方をツイッターでフォローしてちょっと発言を見てみたりニコ生の対談を少し聞いたりしたんですけど、博報堂の回し者ってのがかなり癪には触るわけですけど、この人はマーケティングの仕事でこの件について調べているだけあってぼくが感じていることととても近いことを言っている。
まず結婚しないのは出来ないからだけじゃない。そしてできないのは経済事情が悪いからじゃない。金があればみんな結婚するのかといえば、大多数の人はやっぱりしないだろうと。
もちろん、具体的な問題がクリアできて結婚する人もいるだろうけど、それは大多数ではないだろう。
正社員と非正規雇用から結婚しない理由を聞いたアンケートが載っているんですけど、単純な話。非正規の人が金を得たら結婚しない理由が収入から正規雇用の人の理由にシフトするだけでしょう。
前にも書いたんですけど結婚することに理由はあってもしないことに理由なんてないんだよ。
それを無理に聞けば相手がいない、必要性を感じない、金がないとまあそんな当たり理由に落ち着くわけですね。

そんで、何よりこの特集の中でぼくが一番癪に障ったのは婚活ブームを総括しようという対談ですね。
そこで上の世代は若者の未婚を能動的選択と思っているというコメントがあるんですけど、これが能動的選択でなくてなんなの?って思う。結婚したくてもできないと押さえつけられて無理やり結婚できない状況にでもおいやられているとでも?
これこそ人をバカにしている発言だと思う。金がなかろうが何がなかろうが本当にしたい人間はしてるよ。
NPO法人ほっとプラス代表理事の藤田孝典さんという方ですけど、この人には今の非婚化、少子化を正しく分析することは出来ないだろうなというのは分かりました。結婚って条件さえ整備すれば自然にできるものだと思うって発言からもこいつはダメだなって感じですね。あ、こいつはそんな苦労せずにしたいと思って結婚出来た口だなと。しないという選択をした人間のこともしたくてもできない人間のこともこいつには分からないでしょう。
この人は一昔前の国民皆結婚時代という歴史上異常極まりない時代を普通のことだと錯覚しているに過ぎないわけです。もう二度とそんな時代はやってこないというのに。頭がお花畑とはこのことですわ。
社会全体が異常な結婚バイアスを掛けてくる時代が良かったのか悪かったのかはさておき、少なくとも個人の自由意志でみんなが結婚していたわけではないのは確かでしょう。
女性はそれしか生きていく術がなく、男性はそうしないと一人前だとみなされなかった。だからそうしたというだけのお話。
なので生涯未婚というのはなんてことはなく、ただ社会の結婚バイアスがなくなり、個人主義が一つ推し進められた結果なのです。なるべくしてなった社会の変化に過ぎない。
これをどうにかしたいというなら、少子化、非婚晩婚化という避けられない社会情勢を変えようとするんじゃなくて、そうなっていく社会をどうしたら維持できるかという視点で制度を変えてくれと思います。ほんとに。

話は戻りますが、記事の中で次にイラッと来たのは婚活の達人とやらのアドバイスですね。
最初のデートはドライブデートがいいとか。たぶん、収入が問題で結婚したいけどできないって言ってる人はそもそもドライブデートするための車を持ってないよ。
ここで一つの指標にされている年収400万の壁を越えているぼくにとっても車を買うことは出来ても駐車場代含めて維持しようと思うとちょっと厳しいなと思いますし。
でもこれを言ってる人は富山の人みたいなんで、地方だと東京とは違った事情があるし、車は一人一台なんて言ったりするんで向こうでは収入が多少低くても持っているのかもしれんですね。

まとまらなそうなんで最後に無理やりまとめを。
男女のコミュニケーションとしての恋愛と共同生活としての結婚が今の日本ではイコールもしくは恋愛のゴールが結婚になるというのが一般的な考えになっていると思います。
これが非婚化の最大の原因だとぼくは思っているし、上でも触れた国民皆結婚時代。未婚者なんて社会全体で数%しかいなかった時代の婚姻は9割以上がお見合いだったということから考えても間違ってはいないでしょう。大きな要因の一つとして間違いはないと思います。
そうなると、恋愛できない即ち結婚できないということになってしまう。
お見合いだって昔みたいに知り合いの紹介とか親同士が決めたこととかそういう強制力はないでしょう。結婚紹介所とかは結局当人同士の合意が必要になるでしょうし。妥協はあっても昔ほどの強制はない。
そうなると、多かれ少なかれコミュ力が必要になるわけで。ぼくのように10代で早々に恋愛市場から市場価値ゼロの烙印を押されて放逐されたコミュ障にはそもそも結婚というのが現実的な選択肢として存在しないわけなのです。
ひがみ根性まるだしですけど、たぶん同じような考えの人はわりといるんじゃないかなと思ってます。
つまるところ、過去の日記でも同じこと書いてきてますけど非婚化はなるべくしてなった社会の変化に過ぎないわけです。
みんなが結婚はお見合いじゃなくて恋愛がいいといった。結果恋愛できない人間もいた。結婚が無理にしなくていいなら結婚しないよという人もいた。
景気も悪くなって他人にかまってられないという人も増えた。お金がある人の中には他人に使うよりも自分の趣味に使いたいって人もいた。
いろんな選択肢が出来て、恋愛、結婚というものが嗜好品の一つに過ぎなくなった、
ただただそういうことなんだと思います。
まあ、恋愛、結婚は経済的なことから性欲からマクロからミクロまでいろんな要素が絡むんで完全になくなることもなけれな、主要な話題の一つであり続けることは間違いないのでこれからも定期的にこの手の記事や本は出るでしょうね。
次この手の話題を書くときはソロ男読んだときかなぁ。
P R