オシム監督大リストラ!メンバー大幅入れ替え 

July 30 [Mon], 2007, 6:03
(2007年7月30日06時03分 スポーツ報知)

 【パレンバン29日】28日のアジア杯3位決定戦で韓国に惜敗した日本代表のイビチャ・オシム監督(66)が29日、恐怖のリストラ予告に打って出た。老将は「考えながら走るサッカー」をもう一段階進化させるために、ついに個人能力の高さを要求。大会中低調だったまな弟子の千葉勢らを中心に数選手が危機的状況に直面した。日本代表の本隊はこの日、帰国の途についた。

 29日に帰国の途についたオシム・ジャパンに衝撃が走った。今大会2度目のPK戦で韓国代表に惜敗。4位に転落し、2011年大会のシード権と09年コンフェデ杯出場権を喪失した老将が非情な白髪鬼と化した。

 「サウジに負けたが、もう一度チャンスを与えようと同じ選手を使った。私が生まれたサラエボの言葉で、“同じチャンスは2度来ない”という言葉がある。2度のチャンスを与えて、ものにできなかった人にはもう巡ってこないかもしれない!」

 高温多湿の東南アジアで戦い抜いた地獄の20日。過酷日程の6試合で固定メンバーを使ってきたオシム監督は突如リストラを予告した。しゃく熱の死闘の末、オシム監督は代表強化の第2段階突入の瞬間を今と悟った。「選手に共通のアイデアを持たせ、同じようにパスをつなぎ、サッカーをさせることはある程度訓練すればできる。その先は個人で解決しなければいけない。個のレベルアップ? それなしには進まない。訓練とタレントの発掘です」

 千葉監督時代に構築に3年間かかった「考えながら走るサッカー」の鍵となる豊富な運動量と連動性は及第点の域に達した。だが、韓国戦では9日の初戦カタール戦に続く不発の山岸、2度の決定機とPKを外した羽生というオシムチルドレンのみならず、負傷と疲労蓄積のMF鈴木、加地、駒野の両SBは個の力を示せなかった。「中村(俊輔)や高原のような1人で試合を決められる選手がいるが、それだけでは足りない!」老将が欧州コンビ以外の聖域なき改革を打ち出した。「それはメンバー変更の意味ですよね」とある主力は戦々恐々。世界と互角に戦うため、指揮官は大ナタを振るう。




俊輔「決められなかった」/アジア杯 

July 29 [Sun], 2007, 10:05
7月29日10時5分配信 日刊スポーツ


<アジア杯:韓国0(PK6−5)0日本>◇28日◇3位決定戦◇インドネシア・パレンバン
 珍しい光景だった。延長前半終了間際、MF中村俊がDF金珍圭と乱闘寸前の言い合いになる。クールでもめ事とは無縁の男が、感情をむきだしにした。今大会最後の試合にかける思い、ライバル韓国に勝ちたいという意欲が、体中からにじみ出ていた。
 「ほとんどこっちのペースだったし、内容は良かったけれど、決めるところを決められなかったのは残念」。悔しそうに振り返る。FW高原とともにオシムジャパンを最後まで支え続けた。得点にこそ結びつかなかったものの、後半23分、中村俊のスルーパスから高原がゴール中央からシュート。延長前半14分には中村俊が左サイドを突破し、相手のGKとDFの間にクロスを繰り出した。
 高原は「甘さだとか、今大会で浮き彫りになった。結果を出すことで内面の強さを証明したかった」と2戦連続の不発だった自分自身を責めた。チームの中心である自負が、悔しさを一層、強くさせた。それだけ、高原の出来がオシムジャパンを左右したことの証明でもあった。
 今大会、高原が4得点を挙げ、中村俊も2得点。高原は「長く合宿して、試合もして、見えてきたものがある。大会で得たものをゼロにしないように。プレーの質も上げたい」と先を見据えた。中村俊は「ある程度形は見えた。課題も見えたし、どんどん次に進んでいる」と総括した。アジア杯で抜きんでた存在感を示した2人は、来月から始まる欧州シーズンで、その技術に磨きをかけていく。【藤中栄二】

燃える韓国「打倒日本」、ピム監督も強気 

July 28 [Sat], 2007, 9:34
7月28日9時34分配信 日刊スポーツ


 韓国が日本戦勝利に自信を見せた。日本は移動で苦しんだが、韓国も準決勝の行われたクアラルンプールから荷物が届かないトラブルに見舞われた。それでも26日に日本よりも一足先に決戦の地に入った。その余裕からか、ピム監督(51)は、公式練習後の会見で「コンディションを回復するのに、まだ24時間残されている。素晴らしい試合になるだろう」と話した。
 同監督の自信には裏付けがある。大宮、京都を指揮した経験から「日本人のメンタリティーや弱点は分かっている」とニヤリ。準々決勝、準決勝と2試合続きの延長、PK戦で疲労は残るが「このような状況への対処法は知っている。フィットした最強チームで戦うつもりだ」と言い切った。
 元磐田の金珍圭ら平均年齢22歳の4バックは鉄壁。延長2試合を含め3試合、計335分間も失点していない。一方で5試合3得点の決定力不足は深刻だ。清水のチョ・ジェジン、00年大会得点王の李東国と強力なFW陣はいまだに不発だ。ピム監督は「明日は決めてくれるだろう」と、ストライカーに期待した。
 日本との2年ぶりの対戦は、今後の韓国代表にとっても大きな意味を持つ。韓国協会の技術委員会は、大会後にピム監督の去就について協議する予定。監督自身は、この日の会見で去就を問われ「すでに決心したと言ったはずだ。それより明日勝って3位になる方が重要だ」。何度もペットボトルの水を飲み、神経質な表情も見せた。「100%準備はできている」。韓国にとっても、絶対に負けられない試合であることは変わらない。

オシムジャパン V逸さらに無冠危機 

July 27 [Fri], 2007, 10:30
7月27日10時30分配信 デイリースポーツ


 サッカー日本代表は26日、アジア杯3位決定戦の韓国戦(28日・パレンバン)に向け、ベトナム・ハノイからインドネシア・ジャカルタに移動した。イビチャ・オシム監督(66)は疲労とモチベーションの低下を懸念して韓国戦のスタメンを大量に入れ替えることを明言しており、日本人初の得点王を狙い現在得点ランキングトップタイのFW高原直泰(28)=フランクフルト=ら海外組は先発回避濃厚。アジア杯3連覇だけでなく個人タイトルを含めて“無冠終戦”の危機を迎えている。
 V逸だけではなく、無冠の危機だ。オシム監督は25日のサウジアラビア戦後、「きょう試合に出た選手は疲れがたまっている。フレッシュな選手を入れることを考える」と韓国戦のメンバー大量入れ替えを明言。大会4ゴールでサウジアラビアFWのY・カハタニと得点ランクトップで並ぶFW高原は“終戦”の可能性が高く、初の日本人得点王戴冠は危機的状況となる。
 FW高原が所属するドイツ1部リーグは8月11日開幕、MF中村俊のスコットランドは同5日で、すぐに所属チームに合流する予定だけに無理はさせられない。特に高原はフランクフルト側の招集免除要請を振り切って参戦させているだけに、なおさらだ。「相手は決定機をしっかりモノにした。その差だと思う」とサウジ戦後、自らの責任を強調した高原だが、ばん回の機会が与えられるかは微妙だ。
 総入れ替えの可能性も浮上する。2戦目のUAE戦から4試合スタメンを固定したこともあり「残念ながら疲労の方が選手を上回った。特に中心の大事な選手がそうなった」とオシム監督。選手層アップのためにも、先発11人全員を心身の疲労の少ないサブメンバーとすることもありそうだ。
 高原のライバルであるY・カハタニは決勝戦で先発濃厚。PKキッカーも任されており、得点を伸ばす可能性は高く、何のつめ跡も残せない無冠終戦の危機が忍び寄る。3位に入れば11年アジア大会の予選が免除され、08年から始まる10年南アフリカW杯アジア予選の組み合わせ抽選も有利に進む見込み。宿敵韓国打倒は、控え組の意地にかかりそうだ。

まさに天国と地獄…中沢&阿部ゴール決めるも敵の個人技に屈する 

July 26 [Thu], 2007, 8:02
7月26日8時2分配信 サンケイスポーツ


 アジア杯準決勝(25日、ハノイ)DF中沢佑二(29)=横浜M=とDF阿部勇樹(25)=浦和=は得点を決めたが、守備では3失点を喫した。

 2度も訪れた天国と地獄に、整列の握手もできないほどだった。悔しさ、無念さ、やりきれなさ…。中沢は試合終了の笛の後、両手で頭を抱え、茫然自失としたままだった。

 「悔しい。セットプレーで点を取られた。跳ね返すだけの力がなかった。収穫? 今は考えられない。ネガティブに物事をとらえてしまう」

 試合後もショックを隠せない。前半35分、注意していたセットプレーから失点した。しかし、その2分後、中沢がMF遠藤のCKに反応。長髪を振り乱し、ゴールに飛び込まんばかりの勢いでヘッド弾を決めた。6月1日のモンテネグロ戦以来、6試合ぶりの日本代表通算11得点目で流れを引き戻した。

 しかし、再び地獄が訪れた。1−1の後半2分。立ち上がりの時間帯を注意するのは鉄則だが、左サイドを崩されてクロスを上げられ、FWハサウィのヘッド弾を食らって勝ち越された。

 その6分後、センターバックのコンビを組むDF阿部が、MF遠藤のCKをFW高原が頭で折り返したところに反応。負傷を恐れずに無理な体勢からボレー弾。昨年8月のイエメン戦以来、13試合ぶり日本代表通算2得点目は、着地時に左手首を痛める、まさに身を削っての同点弾だった。

 それでも地獄が待っていた。同12分、中沢、阿部の2人でマークしながらFWハサウィに失点を許す。結局、オシム・ジャパン発足後最多となる3失点。2人は自らの責任を痛感した。

 「FWの能力が高かった。3点目も(相手を)止めていたら失点はしなかった。自分の力がなかった。非常に悔しい」

 目を真っ赤にした阿部は今にも泣きそうな表情。ドイツW杯でのリベンジ(中沢)、恩師オシム監督への恩返し(阿部)と、さまざまな思いを込めて戦ったが“志半ば”で終えた。

 それでも今大会、浦和DF闘莉王の負傷離脱の中、守備を支えたのは間違いなく、このDFコンビ。南アフリカW杯まであと3年。リベンジは“本番”で達成すればいい。

高原、中村俊らが先発 準決勝サウジアラビア戦=サッカー日本代表 

July 25 [Wed], 2007, 21:30
7月25日21時30分配信 スポーツナビ


 サッカーのアジアカップで3連覇を狙う日本代表は25日、決勝進出を懸け、ベトナムのハノイでサウジアラビアとの準決勝に臨む。試合に先立って日本の先発メンバーが発表され、高原、中村俊ら過去3戦と同じ顔ぶれとなった。
 試合は日本時間22時20分キックオフ予定。

 日本のスターティングメンバーは以下の通り。

GK:1 川口能活(cap)
DF:3 駒野友一、6 阿部勇樹、21 加地亮、22 中澤佑二
MF:7 遠藤保仁、10 中村俊輔、13 鈴木啓太、14 中村憲剛
FW:12 巻誠一郎、19 高原直泰

サブ:18 楢崎正剛、23 川島永嗣、5 坪井慶介、2 今野泰幸、8 羽生直剛、9 山岸智、15 水野晃樹、24 橋本英郎、28 太田吉彰、29 伊野波雅彦、11 佐藤寿人、20 矢野貴章

高原&俊輔“無敗コンビ”で決勝だ 

July 24 [Tue], 2007, 10:36
7月24日10時36分配信 デイリースポーツ


 3連覇を目指す日本代表は23日、ハノイ市内で準決勝のサウジアラビア戦(25日)に向けて練習を行った。FW高原直泰(28)=フランクフルト=とMF中村俊輔(29)=セルティック=は代表メンバーとして過去サウジアラビア戦で2戦2勝の“無敗コンビ”。2000年アジア杯レバノン大会では1次リーグと決勝で2度もサウジアラビアを下している海外組2人が、オシム日本を決勝へと導く。
 目指すは“レバノンの再現”だ。高原と中村俊は00年アジア杯レバノン大会で1次リーグ初戦、決勝と、2度もサウジアラビアを撃破。2試合とも得点に絡むなど、サウジを“カモ”にしている海外組コンビが、オシム日本を決勝戦に導く。
 00年アジア杯初戦でサウジからゴールを奪った高原は「自分たちのサッカーをやれば問題ない」と自信たっぷり。22日の準々決勝・サウジアラビア-ウズベキスタンは再放送でしっかりチェック。「中東に共通して前(の動き)には強いけど、裏の動きについてこれない。自分のイメージをつくっている」。大会通算4ゴールで単独得点王のエースは自己最多タイの5点目を狙う。
 中村俊は今大会セットプレー弾を予告。レバノン大会決勝唯一のゴールは中村俊がFKからアシストしたもの。「セットプレーからチームを楽にしたい」と力を込めた。中村俊は「感覚的に今大会はレバノン(大会)のときと同じ」と言う。フラット3などトルシエ監督(当時)独自の戦術に適応しながら、広島大会以来2度目のアジア杯制覇を達成した。今回は大黒柱としてオシム監督が理想に掲げる“考えて走るサッカー”を実践しており、手ごたえをつかんで決戦に臨む。
 サウジアラビアはこの日夜、準々決勝を行ったインドネシア・ジャカルタからハノイ入り。日本より準々決勝が1日遅く、移動もあったため実質48時間のハノイ滞在で日本戦を行わなければならない。疲労度は大きい。日本はこの日でハノイ滞在21日。もはやホームとなったハノイで地の利も味方につけ、無敗コンビが中東の雄を迎え撃つ。

オシム監督、説教連発!選手名指しで課題指摘 

July 23 [Mon], 2007, 10:34
7月23日10時34分配信 スポーツ報知


 【ハノイ(ベトナム)22日】日本代表のイビチャ・オシム監督(66)が22日、緊急ミーティングで選手の手綱を引き締めた。21日の準々決勝でオーストラリアに劇的な勝利を飾った翌日、先発メンバーを招集し、厳しい言葉でチームに緊張感を生み出した。練習後には、25日のアジア杯準決勝の相手がサウジアラビアに決定。優勝まで残り2試合。老将の“アメとムチ”がアジア杯3連覇へと導く。

 最大の強敵との一戦は、事実上の決勝戦と言っていいほどの激闘だった。オーストラリアとの120分間の死闘に選手は疲れ果て、その分、勝利の瞬間は祝勝ムードに包まれた。オシム監督とて例外ではなく、試合後は喜びを全身で表現。だが、この日は一転、練習場では険しい顔つきで先発メンバーを呼び、厳しい言葉をかけた。

 「昨日はもっといいプレーができたはず。もう一度気を引き締めて臨もう。まだ大会は終わっていないんだ!」その後、今度は個別に名前を挙げて課題を指摘。ミドルシュートを決められなかったDF駒野には「シュートは枠に飛ばせ!」と言い聞かせた。10人の相手に勝ち越せなかったこと、セットプレーでの失点など、反省点は少なくない。

 この日、準決勝の相手がサウジアラビアに決定。昨年9月のアジア杯予選でのアウェーでの対戦では再三の決定機を作りながら、ミスを連発し、敗戦。指揮官が「子供病というか、子供のようなプレーだった」と激怒した相手だ。その後、ホームでは3−1と圧勝したが、決して侮れない相手。「中東は裏への動きについてこられない」とFW高原が話すなど、選手も気を引き締めて分析を始めている。

 オシム監督はこの日の練習前、ホテルのテレビで大好きな大相撲を観戦。代表スタッフによると、千秋楽を前に、横綱対決で朝青龍が白鵬を下すことを予想していたという。「予想が当たった」と勝負師としての勘がさえていることを確認した老将。3連覇まであと2試合。最後まで集中して、偉業を成し遂げる。