蒲公英草紙 常野物語

September 09 [Sun], 2007, 15:13
20世紀前半の明治、地方の農村にある槙村家という旧家。その家には5人の子供がいたが末の娘、聡子は生まれつき病弱だった。
話は、ほとんど外に出たことがなく友達の居ない聡子の話し相手役をしていた峰子という少女の視点で書かれる。
槙村家と謎の一族常野。双方の間で交わされた約束は歴史を越え、果たされる。


この本を初めに読んだのは、校外模試の問題文でした。
使われていたのは椎名と永慶が聡子様の絵を描くシーンだったのですが、正直あまりにも椎名が私の好みダダハマリでろくに問題を解いた覚えがありません。とりあえず、椎名に一目ボレ(一読ボレ?)です。
それでスグ「全部読もう!」と思ったのですが、学校の図書室には置いてない、県立図書館では貸し出し中とタイミングが悪く、そのあとも読みたい読みたいと思いつつも読めずにいた3ヶ月。やっと読めました

とりあえず、椎名に一目ボレしたのは間違いじゃなかった!バッチリ大好き
また椎名に限らず魅力的な牧野家の人々が作り出す暖かい雰囲気、その時代独特の懐かしさと世の急激な変化が混ざり合った空気が楽しめました。

恩田陸さんに苦手意識があったこともあり、前作『光の帝国 常野物語』を読んでいないのですが、むしろそっちの方が純粋に一本の長編作品として読めて良かったようです。
前作を読むかどうかは分かりませんが、もし読む時が来ても、この『蒲公英草紙 常野物語』とはまったく別のものとして読もうと思います。

優しく懐かしく、切ない。そんな物語でした。
こういう読書の機会を与えてくれるのだから勉強も程々には頑張った方が良いですね、やっぱり。
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