第一話 「家族の存在。」

December 21 [Fri], 2012, 13:05
第一話 「家族の存在。」



私は幼い頃。

大切なものを失った。

それは、あたしの大好きだったお祖父ちゃん。

私のお父さんのような存在だった。

本当の両親はいる。

でも、祖父母と過ごして行くうちに。

私の中では、そうなってしまっていた。

大好きな人。

いつも遊んでくれた。

いつも一緒にいてくれた。

そんな人を失った。

それが2歳の時だった。

ちゃんと、覚えてる。


お祖父ちゃんが死んだあの日。


周りでは、みんなが泣いてた。

私は、状況を理解出来ていない。

ただわかるのは、お祖父ちゃんが死んだことだけ。

お祖父ちゃんは横になっていて。

輸血されてた血を、一気に吹き出した。

それも、ちゃんと覚えてる。


私は今、中学3年生。

不登校。

ずっと、心を閉ざして来た。

大好きな人を失ったあの日から。


私の周りは大人ばかり。

兄と姉がいたが、二人で遊んでいる。


そして私は、一人ぼっち。


だからいつも、祖父母のとこにいた。

大好きな人達のところに。


そうして過ごして行くうちに。

私の中では、こうなった。


祖父母=両親

本当の両親=他人

本当の兄姉=他人


私の中での存在が、大きく変わった。


こんな中で、いつも生きて来た。


自分が安心できる場所など、

2歳の時に消えてしまった。

それから。

私は誰にも素を見せられなかった。


自分が安らげる時は、一人で暗い部屋にいる時だけ。

それ以外は違う。

部屋に誰かが入って来れば、そこでもう、違った。


いつもそんな日々を過ごしていた。








次回に続く・・・
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