グレープフルーツとお薬

October 29 [Wed], 2008, 2:03
この間、他の大学の友達と食事をしたときに、
「グレープフルーツと薬ってよくないんでしょ?」
という話がでました。

最近TVでも、
食べ物と薬の相互作用のことが
話題になるときがありますよね。


グレープフルーツと相互作用を起こす薬の代表は、
高血圧の治療に使う薬(=降圧薬)の一部、
Ca拮抗薬という種類です。

グレープフルーツを食べた
(り、ジュースを飲んだり)したとき、
この薬の血中濃度が高くなることが知られています。

血中濃度が高くなる、というのは
普通に薬を飲んだときよりも、
体の中に薬が多く入ってきた、ということです。


もし降圧薬の効果が強くなってしまったら、
低血圧をおこして倒れたり
ふらついたりする危険があります。


では、この薬を飲んだときは、
絶対にグレープフルーツを
食べてはいけないのか?
というと、実はそうではありません


たしかに、はじめて降圧薬を飲んだときに
グレープフルーツを食べていると、
血中濃度が上がると共に効果も上がって、
普通に飲んだときよりも
血圧が低くなってしまいます。


ですが、降圧薬というのは
普段から飲み続けなければいけない薬で、

毎日毎日この薬を飲みつづけているときに
グレープフルーツを食べても
一般的に効果はほとんど変わりません。

(ただし個人差はあります。
病気の程度によっても異なります。)


これは、血中濃度が上がっても、
薬の効果が頭打ちになるためです。


というわけで、一概に
「お薬と一緒にグレープフルーツを
摂取することは絶対ダメ!」
とはいうことはできないのです。


注意するに越したことはありませんので、
グレープフルーツと相互作用をおこす薬を飲んでいるときは、
体調をよく観察しながら、医師、薬剤師とよく相談して
お薬と付き合っていくことが大切だと思います。


あと、
すべての薬が相互作用をおこすわけではない
(というかグレープフルーツが
影響する薬はそう多くないです)ので
必要以上にグレープフルーツを警戒することもありません。

プロフィール
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薬剤師で、
現在薬学部の大学院生。

趣味は読書と旅行と
映画・ミュージカル鑑賞。

好きな作家は村上春樹。

好きな作曲家はドビュッシー。
音楽はロックもクラシックも好き。
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