早いもので、日本へ帰国してから1年と2ヶ月が経ちます。。。
留学していた頃は、ベルリンではもちろんのことルーブル美術館やオルセー美術館、オランダの美術館、イタリアではダヴィンチコードで話題となった「最後の晩餐」など、色々な絵画を見るために各地に足を運びました。
中でも一番印象的で、今でも鮮明に目の奥に色が広がっていくように焼き付いているのが、アムステルダムで見たレンブラントのユダヤの花嫁です。。。
目の前にいった瞬間にその美しさとあたたかさに言葉をなくしてしまった衝撃を覚えています。
圧倒されたというよりは、吸い込まれてしまいそうな美しさ・・・そして心の奥に温かさが広がっていくような感覚でした。
最近読んだ評論(と言っても新しいものではないのですが)の中に、
美とは人を沈黙させるもので、この沈黙というのは空虚なものではなく感動に満ちていて、またそういう沈黙に堪えるには作品に対する痛切な愛情を必要とする、、といった内容のものがありました。
また、美しさというのは自分自身が美しいと感じている時ほど真の美しさは現れていない、ということも聞いたことがあります。
先日演奏したベートーヴェンの皇帝の第2楽章に出てくる夕暮れのように美しい旋律も、美しいと思って演奏すればするほど感傷的で滑稽なものになってしまい、、、かと言ってそれは、無の境地ともまた少し違う、なにか人間の感情を越えた領域に達したところにある、ひたすら切実で純粋なものである気がします。
「美しい」という言葉はすごく好きな言葉の1つで、それは決して「綺麗」という言葉とは、心に響く深さがまるで違うものだと私は思っています。
最近なかなか美術館に足を運んでいなかったので、ふとそんなことを考えていました。
上野で開かれているルーブル展も、終わってしまう前に行きたいですっ。