「心は乙女」専用トイレ 「第3の性」認め、公立校に登場…タイ

May 22 [Fri], 2009, 18:51
タイ東北部シーサケット県のカンペン中・高等学校で、「男女半々トイレ」で化粧に余念がない生徒ら=尾崎孝撮影 「差別助長」批判も
 タイ東北部の農村地帯の公立中・高校に、「女の子になりたい男の子」専用のトイレがある。「第三の性」の固定化が差別につながると懸念する声もあるが、色気たっぷりの男子生徒らは、「仲間同士でくつろげる『女』の園よ」と大満足だ。(タイ東北部シーサケットで、田原徳容)

「利用は今だけ。20歳で性転換するもん」
 シーサケット郊外の県立カンペン中・高校の昼休み。校舎の外に並ぶ3棟のトイレのうち、男と女の半身を合わせた不思議なマークが目立つ1棟に十数人が出入りし、異様な盛り上がりを見せていた。

 「ベッカム(プロサッカー選手)、すてき!」。花柄のカーディガンを羽織ったウィチャイ君(16)が嬌声(きょうせい)を上げると、コンパクトミラーで化粧のノリをチェックしていたブーンティップ君(12)がすかさず、「もっときれいにならないと相手にされないわよ」と鋭いツッコミ。一同、甲高い爆笑の渦に包まれた。

 名付けて「男女半々トイレ」。物心ついた頃から心は女という彼らにとって理想のオアシスだ。男子用制服は規則なので着用するが、ヒョウ柄コートに化粧ポーチをぶらさげるなど周辺アイテムでのおしゃれは欠かせない。化粧は女子も含め原則禁止だが、「ナチュラルメークはOKよ」とウィチャイ君。女子に教えるほどの腕前だそうだ。トイレの外観については、一同「センス、なーい」で一致。外壁にカラフルなお花畑を描く計画を進めている。

P R