石原環境相の「金目」発言の代償 世論には不満が渦巻いている

June 28 [Sat], 2014, 16:09
シャネル ポーチ石原伸晃環境相が東京電力福島第1原発事故に伴う汚染土などを保管する中間貯蔵施設の建設をめぐり、「最後は金目でしょ」と発言したことは、本人の政治生命もさることながら、政府・自民党にとっても、その代償は決して小さくない。「一強多弱」の政治状況に守られ、幕引きをはかれたように見えるが、世論にはふつふつと不満が渦巻いている。

 原発事故に絡む石原氏の失言は、「金目」発言だけではない。平成24年には汚染土に関し、「運ぶところは福島原発第1サティアンしかない」と、オウム真理教の施設名を使って発言し、「軽率なミスだった」と謝罪している。

 「金目」発言の際には当初、発言の撤回には応じなかった。ところが、福島県議会の猛抗議を受け、3日後に撤回する始末。後手に回った対応が地元に好感を持たれるはずもなく、23日に福島県を訪れた「謝罪行脚」では、いずれの首長も厳しい表情を崩さなかった。

 石原氏といえば、福田康夫元首相(自民党総裁)の辞任に伴う20年の総裁選に出馬。史上最年少の51歳5カ月という若さで、落選したとはいえ、次代のホープとして、党内外に認知された。

 ただ、24年の総裁選では、出馬に意欲を示していた谷垣禎一総裁(当時)を幹事長として支える立場にありながら、「谷垣氏を支えるために政治をしてきたのではない」と発言。麻生太郎元首相から「平成の明智光秀(という)、ありがたくない冠をこの人は当分頂くことになる。私の人生哲学にあわない」とこき下ろされた。

 それでも、第2次安倍内閣では環境相として入閣。山崎拓元幹事長から近未来政治研究会を継承し、第2代会長に就任している。

 自民党幹部は「これまでの失言は野党時代だから看過できた。与党になり、しかも入閣しておきながらこのざまでは、先が思いやられる」と懸念を隠さない。

 会長に就いたとはいえ、近未来研は十数人の小派閥。他派との連携がないと到底、総裁の座を射止めることなどできない。同幹部は「失言癖のある石原氏では他派の協力を取り付けられない。石原氏が総裁になるのは難しいだろう」との見方を示す。

 「金目」発言は、発した石原氏本人のみならず、政府・自民党にも影を投げかける。

 10月にも実施される福島県知事選をめぐり、自民党はいまなお候補を決められないでいる。18年選挙では、森雅子消費者行政担当相を擁立したが、民主党などが支援した佐藤雄平知事に敗れた。22年は独自候補を擁立できず、佐藤氏の再選を事実上、支持した経緯がある。このため、今年3月の県連定期大会では、独自候補の擁立方針を決定し、候補者調整を続けていた。

 「調整は不調で候補を擁立できる状況ではない。そんな中、石原氏の発言があり、ますます困難になってきた」

 県連関係者はこうこぼす。福島県では、全国平均だと50%前後を誇る安倍内閣の支持率が30%ほどしかなく、復興支援策に対する首相への批判は根強い。地元住民の矜持(きょうじ)をくさすような「金目」発言は、政府・自民党からの離反を助長しかねないわけだ。

 ペルゴレージ (PERGOLESI)さらに11月には沖縄知事選がある。米軍普天間飛行場(宜野湾市)の移設問題が争点になり、自民党が苦戦を強いられるのは必至。移設先となる名護市辺野古の沿岸部で行われる埋め立てで、漁場を消失する地元漁協とは、漁業補償契約を結ぶことで、理解を求めている。

 先の自民党幹部は「補償金のすべてを『金目』といってしまえばそうなる。石原氏の発言で政府・自民党が、地元住民の神経を逆なでするような考えを持っていると疑われてしまう」とこぼす。

 第1次安倍内閣では、閣僚の失言が相次いだことで、世論の離反を招き、短命政権の要因となった。石原氏ばかりではなく、麻生氏も集団的自衛権の必要性を説明する際、いじめられる子供に日本を例え、いじめを助長しかねないとの批判を招いた。いずれも辞任に至ることはなく、まるでなかったことのようになっている。

 フェラガモ (Ferragamo)「一強多弱」の政治状況にあぐらをかいて軽く見ていると、世論からとんだしっぺ返しを食らうこと請け合いである。
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