偶然の法則
2005年11月18日(金) 11時11分
偶然という出来事が自分自身のみに起きて、その言葉の意味をやっと重く感じられる。夏が終わり、秋に入るこの心地のいい時期に私は9年間勤めていたホテルが、
他のホテルと合併されるという事で、朝から新しいホテル経営の企画会議に出席していた。
少しの休憩時間を使って、外の空気を吸いに中庭へ出て背伸びなどをしていた所、後ろからタバコの煙の匂いがする。
自分で吸う訳ではないのだけれど、その匂いが昔懐かしい匂いだった。
ふと振り返る。
一瞬息が出来ない位に驚いた。
「拓海だ・・。」癖のあるタバコの持ち方、サービス業らしくない長髪。
9年間という空白が無かったかのように彼は変わっていない。
前髪の隙間からこちらを覗く仕草も変わっていない。
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