恋歌/朝井まかて 著 

March 01 [Sat], 2014, 18:29


***
幕末。

中島歌子(登世)は天狗党の林忠佐衛門以徳に嫁ぎ、水戸に渡った。

天狗党は内乱に巻き込まれ、歌子は大切な人々と離れ離れになってしまう。

最愛の夫・以徳の安否は確認出来ず、敵である諸生党で囚われの身となっても、

天狗党の勝利、夫の生還を信じて何が何でも生きると心に誓う。


水戸藩の凄惨な歴史を、女中の澄と花圃とともに歌子の手記から読み説いていく。

***

直木賞を受賞した作品です。

私の考え方が安易なせいか、恋歌というタイトルから普通の恋愛小説を想像していました。

いえいえ、そんなことはございませんでした。

歴史小説です。

かといって歴史のことを失念(いや、全然知らない)している私でも

全然普通に読めるし、多少表現は難しくても情景がイメージできる文です。


諸生党に囚われている間の悲惨な様子。

死に行く人々が歌った辞世の句。

中島歌子の余生の心境。


物語が最後に向かえば向かうほど、胸が締め付けられました。


この恋を教えてくれたのはあなたなのだから、
忘れ方も教えてほしい。


内乱を起こることを見越しての以徳の計らいは、

後から知った妻の身にすれば辛く悲しいものだけど、

それは本当に大切に思うからで。

本当に生き続けて欲しいからで。

鼻の奥がツンと・・・。


作品を通して、一生愛し続ける、恋心を持ち続けるという女性の強さを見ることができました。





セラピスト/最相葉月 

February 17 [Mon], 2014, 15:29
『セラピスト』 最相葉月 著


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この世界を取材するなら、あなたが自分のことを知らなければならない。

その言葉に、自分のことならもう分かっていると、大きなお世話だと思った。

精神医療に違和感を覚えた筆者が

カウンセリングの成り立ち・変遷を

取材を通して説いていく。

そして、最初のカウンセラーの言葉の意味を理解する。

***

最初読み始めたとき「ゲッ」と思ってしまいました。

も、文字が多い・・・。

カウンセリングとか症例には興味はあるけれど、

具体的な道理とかはあまり・・・ってなくちなので・・・(笑)

でも、興味がないからこそ素直に納得できる節がありました。

好きすぎると狭い視野になってしまいがちじゃないですか。

だから、すこし距離を置いた立場でこの本を読めて良かったと思いました。


やはり、現代人の精神疾患の数は増えてきているそうで。

会社内のカウンセラーのニーズを感じ、働きながら資格を取得する方がいるそうです。

企業の募集職種に「人事・労務・臨床心理士」という風に項目が増える日も近いかもしれませんね。

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文豪ストレイドッグス/原作:朝霧カフカ 漫画:春河35 

February 17 [Mon], 2014, 15:28
『文豪ストレイドッグス』 原作=朝霧カフカ 漫画=春河35


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ある日突然孤児院を追い出された少年・中島敦は、

太宰治と名乗る自殺マニアに出会う。

敦は孤児院を出てから「虎に追われている」と怯えていた。


太宰は武装探偵団の社員である自分と虎退治の同行をしてほしいと敦に切りだす。


その虎退治で敦の隠された能力が明らかになる・・・。


現代の横浜を舞台にして文豪たちがバトルを繰り広げる。

***

たくさん文豪が出てくるのですが、ちんぷんかんぷんです。

国木田独歩とか読んだこと無いですし・・・。


無知が怖い・・・。


近代の文豪と現代とのコラボレーションです。

それぞれの文豪たちが異能力を持っているのですが(江戸川乱歩以外)、

代表作の名前がついた能力でして・・・。

ほとんど日本文学を読んだことが無い私は本当目が点になってしまいました(笑)

人間失格と君死に給うことなかれくらいしか・・・わからない・・・

「・・・」が多くなってしまう・・・。

とりあえず私の課題は日本文学を読み漁ることですね涙、

***

ぽちゃまに/平間 要 

February 17 [Mon], 2014, 15:26
『ぽちゃまに』 平間 要 作


買うとき恥ずかしかった・・・。

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ぽっちゃり女子高生の本橋紬は、ある日、

一つ年下のイケメン・田上幸也に告白をされる。

二の腕を揉むなど奇行に走る田上に怯える紬は、返事に困ってしまう。

しかし、田上の「もう怖いおもいはさせない」という真摯な姿勢に、

付き合うことを決める。

少し暴走気味の田上とおっとりな紬は上手く行くのだろうか。

***

ぽ、ぽっちゃり普及委員会なんてあるんですね。

いやあ、でも「いっぱい食べる君が好き」なんてCMもありますが、

美味しそうに食べる女の子って可愛いですよね。


それと、紬ちゃんの「せめて自分だけは自分を好きになろう」っていう心意気、

かなり素敵です。

どうせ・・・なんて卑屈になる女の子はたくさんいますし。

私は卑屈を一周回してワンしたような卑屈人間なので、

常に笑顔を絶やさない努力をして周りを和ませる紬ちゃんのようになりたいと思いました。


あと、田上くん!「重いのが良いんだよ!」っていう台詞にシビレました!!


安心感のあるイケメンですね(笑)

結構ほのぼの系かと思ったんですけど、

背後が気になってしょうがないので、注意です!!

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となりの怪物くん/ろびこ 

February 15 [Sat], 2014, 8:53
『となりの怪物くん』 ろびこ 著



友人に勧められた漫画リストを消化しました。

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水谷雫は成績至上主義のドライアイス女子。

担任から、となりの席の不登校児・吉田春にプリントを届けて欲しいと頼まれ、

自宅(?)を訪ねる。

友達ができたことない春は、プリントを届けてくれるという「友達行為」をしてくれた

雫に異常なほど懐き、激しい思いこみから、好きだと猛アピール。

そして雫がいるからと春は学校に来るようになったが、奇行を繰り返し・・・。

***

類は友を呼ぶ的な感じで雫と春は惹かれあうけど、

不器用だからズレたまま高校生活を過ごし、体当たりでそれを直そうと奮闘します。

メインキャラの二人は、生い立ち的な原因で確かに人として欠落してる部分はあるんですけど、

根本的な人間性は誰よりも真っすぐで、見守りたくなります。



私はヤマケンと雫の話が好きです。

というより、ヤマケンが好きです。


ヤマケンて捻くれてるけど、『男』ですよね。

雫は春しか見ないのに、ちゃんと気持ちを伝えるってところが。

というより、ヤマケン高校生なのに策士。(笑)


少女漫画って、たくさん邪魔が入るじゃないですか。

この漫画も邪魔(?)が入るんですけど、雫と春の根本的な気持ちって絶対的で、

安心して読めるんですよね。

私、ハラハラしちゃうストーリーが苦手なんです。

だから、こういうの好きです。

完結しちゃって残念ですけど、ハッピーエンドで良かったです。


***


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