一夜 

December 29 [Fri], 2006, 14:10
そんなこんなの一夜が明けて、また私の日常が戻ってきました。足音も高く(笑)・・

この仕事をしていたら、のけぞるようなことや、呆れ果てること、むかつくことなどは日常茶飯事で、むしろこんな感覚がいつまでも、自分の中に残っていることが、意外なような、ちょっと嬉しいような、気持ちになります。


お逢いした、笹口まりえさん(47才・仮名)は、そんな私に踏み絵をさせるかのように、目の前で
白檀の香りのきつすぎる扇子の手を休めずパタパタと顔を仰ぎまくっています。
目鼻立ちのくっきりとした顔は、確かに美人系だとは思います。
しかし・・・それにしても・・・・

胸の谷間がくっきりと見えるほどのキャミソールで正面に座られたら、男性の方は目のやり場に困るんじゃないと思われるほどです。
両手の指には、大小10個ほどのリング。中には消しゴムくらいの大きさのオパールや、麦粒寄せ集めたようなガーネット。ねずみの心臓くらいはありそうなダイヤもどきもありました。
そして、その指を駆使して、喉仏をのけぞらせ、パタパタ仰ぎを繰り返すのです。

その間の機関銃のようなおしゃべりには、さすがに合いの手の入れようもありません(^^;)

「うちゃあな、このへんでは有名人だから、格好の悪いことはできんのよ。ま、立場っちゅーもんがあるけぇのぉ。」と、ガハハ・・・・

朝夜二回 

December 13 [Wed], 2006, 14:11
それで、朝夜二回。やってますよ。
幸いなことに、部屋数だけは余っていますので、三階の西部屋に設置して、出窓に、相談電話と手帳と、アクエリアス。小さな液晶テレビを置いて、準備OKです。
普段はテレビなど見ない私ですが、このときは「テレビの有りがた味」を実感しています。
なんと言っても、ただひたすらルームランナーで歩くだけ(・・は、はい。じつは、走っておりません。・・・ですから、うちのは、本当はルームウォーカー・・・なのです・・)
なので、テレビでも見ていないと単調すぎて続かないのです。おかげで「朝ズバ」だとか「めざましテレビ」だとか、早朝番組にずいぶん詳しくなりましたよ(笑)

この部屋は、他にはベッドし置いていませんから(普段使っていません)。知らない人が見たら
ちょっと「ジムルーム」っぽい感じが今はしています。

もともと、「ホビールーム」にするための部屋ですから、これで良いんですけれど、唯一の誤算が、汗をかいたあとのシャワーのためには、一階に降りなくてはいけないこと。そして、日常の生活に戻るには二階のリビングに戻る・・・そのための階段の昇降の・・・つらいこと・・(泣)

いつもの生活習慣に、こんな新しい習慣が入ってきて、私の日常には小さな(私的にはとても
大きな習慣なのですが・・骨バラバラになりそーですしぃぃ。苦笑)は、かき乱されているのです。。



そんなこんなの私生活を尻目に、秋になって相談電話は、さらに私を呼んでおります(笑)


西田さん(37才・仮名)は、奥様の珠美さん(33才・仮名)のことをお話するとき、とても苦しそうな表情をします。うーんと、贔屓目に言うなら、彼自身なかなか「いい男」で、福山雅治をもっとワイルドにして泥臭さを塗りつけたような・・・(^^;)

「嫁は専業主婦やったんです。それが友達に誘われて、アルバイトになんか出たばっかりに・・・」
くやしげに吐き捨てる西田さんに話を促します。
「今年の春から、アルバイトに出るようになってから、あいつは変わりました。夜は飲みに行くと出るし、携帯は肌身離さずもっているし、家族で旅行に行っても、ひとりでメール打っているなんて、普通じゃないでしょう?
相手は、同じ会社の男やと思います。今では、毎日、そいつのために弁当まで作って持っていってやっとるんですわ。」

あらあら・・・手作りお弁当とは・・・また、ノスタルジックな・・・。

「嫁を誘った、友達の子も、どうも同じ男を狙っているみたいで弁当競争しとるようですよ。
それで、俺が、お前なにしょるんじゃあと、言ったら、ごちゃごちゃうるさいなぁ。もうそれなら
私は夜は実家に帰らせてもらうわ。あんたとは一緒におれん。・・・・そー言うて一週間前から
実家に帰ったんですわ。」

「夜だけ?」

「晩飯作ったら、さっさと帰るんですわ。夜中に見に行ったら、雨戸ぜーんぶ閉めて、玄関の電気も消して、車だけ家の前に置いとるんです。。実家はもう誰も住んでいませんから、灯りが洩れたら近所の手前いやなんでしょうね。でも、表や裏に回って、中を見るのも・・みじめですわ。」

西田 

December 13 [Wed], 2006, 14:11
「友達の嫁さんに言われたんですけど、西田は嫁さん大事にしすぎてるから、嫁がそのことに
気がつかん・・と。お金も自由。遊びも自由・・いまどきこんなことできる嫁なんかおらん・・と。
俺もそう思います。そーおもいますけど・・・今までかわいい、かわいいできましたんで・・」

西田さんは髪に指を突っ込んでかきまわしています。
力仕事をしている人の、節の高い太い指です。
珠美さんのことを、本当に愛しているのでしょう。
10代で結婚して、花の20代を育児と家事で追い立てられた珠美さんが、今になって
失った青春を取り戻したいと思った・・・・のかもしれません。

現代の33才の未婚女性は、それはそれは華やかに見えることでしょう。自由で、綺麗で、仕事もできて・・そんなテレビドラマのような30代にあこがれてしまったのかもしれません。


好きな人にお弁当を作ってあげるなんて・・中学生や高校生の恋みたいじゃありませんか??


ところが・・・お昼すぎのことです・・・

突然私の携帯が鳴りました。西田さんです。。。
「Aさん、Aさん、判りましたよ。弁当食ってたら、相手のこと判りました。」と、興奮して話ます。
「判ったってどう判ったんです?」

「最近ずっと弁当作ってくれなかったんですが、今日なぜか作ってくれたんです。そいで、一口たべたら、あいつの気持ちが判りました。・・・・・今までは、今までは、ぜーんぶ冷凍食品だったんですよ。それが、それが今日のはぜんぶ手作りですわ。。。」
語尾は気の毒なくらい沈んでいます。


このご夫婦・・・なんだか微笑ましくありません?
もしも、珠美さんが本当に浮気しているのなら、それはそれで問題ですが、もしかして、お弁当届けるだけの「ほのかな愛」なら、見守っててあげるのも「愛」かもしれませんよと、西田さんに言おうかな・・・なんてふと、思ったりしました。

立場 

December 13 [Wed], 2006, 14:10
立場ったって・・・・はっきり言わせてもらうと、看板も出ていない民家の一階に、スチール机ひとつと、いかにも中古の応接セットだけで、社員19人。年商数千万といわれてもねぇぇ・・・。
第一、まだ一年にもなっていない、登記もあげていない会社で、なんで「年商」が判るの???

「主人・・・おるよ。誰でもしっとる会社の重役みたいなもんよ。社会的地位が高いから、名前は言えん。そいでも、これ、これにはさっぱりよ。」と、親指と人差し指で円を作ってガハハ・・・

・・・・・な、なんと下品な、アクション・・・・・・・(−−;)


「ようするに、付きあっとった男がおるんじゃけど、別の女がのぉ、その男に惚れたんよ。そいで
その男がバカやけん。自分がおらにゃーってその女の言いなりなんよ。そいでも、男はまだ
うちに金せびりに来よるんよ。えーよ。貸したっても・・・いくらでも貸したらぁ。そやけど、どーすんねん。うちに金ださせて、お前はそいでも男かって言うたら、ぐじぐじ言い腐って、帰りかけに
うちのベンツ蹴飛ばしやがったんよ。ほんまに、恥ずかしいでよ。大の男がゲームセンターで大声だして、車蹴飛ばして帰るなんざぁ、格好の悪いことや。」

聞いてるこちらのほうが恥ずかしくなるような言い草です。。。

「それで、何をお調べになりたいんです?」
イライラする気持ちを理性(・・・あったかな?笑)で、押さえて聞いてみました。

「女よ。おんな。女の仕事先が知りたいんよ。名前はわかっとる。バツイチで子供もおるんよ。
仕事は美容師言うとった。ま、美容師やったら、うちの仕事関係で判らんことはないんやけどな。ツレもようけおるし、調べられんことはないんやけど」

「じゃ、そうなさったらどうです?」

不眠不休 

December 13 [Wed], 2006, 14:09
先日来、調査に入っていました晴子さんの長男、直人さんの居場所が判明いたしました。
住所は、判ったものの、ご本人を確認するのに時間がかかって、やっと本人と断定。晴子さんにお知らせしました。

晴子さんは、義母の為の看護人を早急に手配し、お父さんと一緒に現地に向かいました。
現地の調査員が、張り込みを続けている現場には、すでにこちらからもN係長と、K主任が向かっています。
朝一番の飛行機のチケットが取れたと、連絡を受け、現場に通達。
「家出」の場合は、お引渡しするのが一番緊張もし、困難な場面でもあるのです。
居場所が判ったからといって、ドアをトントン・・・で、開けてくれるはずはありません。
ましてや、直人さんのように、相手がいる場合は特に用心しています。
突然の訪問者・・・しかも肉親となれば、まずドアは開けず、籠もってしまうことが殆どです。
そうなったら、もう泥沼のようなながーーい時間との戦いがあったり、通報されて警察、三つ巴だったりで、現場は混乱を極めます。

ですから、こういう場合は、まず彼らの行動を見ておいて、状況をみてご家族をおよびします。
そして、しばらくは一緒に張り込んでいただいて、チャンスを待ってもらいます。

晴子さんも、実家の母が一緒に行きたい・・とのご希望でしたが、暑いさなかでもありますし、
おばあちゃんということを考えたら、健康上の問題もありますので、おひきとめしました。


そして、思ったとおり・・・・
7時間近い時間を待機して、やっと直人さんと対面したものの、彼は「帰らない」と、一言
いったままで、俯いたまま、以後は一言もしゃべりません。
対象者は、突然暴れたり、逃げ出したりすることもありますから、調査員たちは、周囲にも気を配ります。
そして、N係長は、晴子さんと一緒に、直人さんに向き合います。。。

長い、ながーーい、ながーーーーーーい、時間が流れました。。。
連絡を待つ私たちにも、長い時間ですが、炎天下、緊張のままに対峙している調査班は、仕事とはいえ、本当に大変です。

早朝から、張り込み続けて、ご両親を待って、さらに張り込んで、見つけて、話し合いに入って
、ようやく直人さんが「・・・かえる」と言ったのは、日付がとっくに変わって、午前三時もすぎようとしていました。

さてそれから、調査班は、晴子さんとお父さん、直人さんを乗せて、車で自宅までお送りします。晴子さんとお父さんの二人で、直人さんを飛行機は・・無理とN係長が判断しました。


もう、太陽は真上に上がる頃、やっと現場は解放されたようでした。

理不尽な夜 

December 13 [Wed], 2006, 13:53
昨夜の私は「怒り心頭」と、いう言葉がぴったりな夜をすごしました(××)

話は少し遡ります・・
娘が家出をしたという相談電話に、お宅に伺ってお話を聞き、調査を開始することになりました。
もう三年も前の家出で、情報も少なく、同伴している男に上手く利用されているのではないか・・というのが調査部も私も感じたことでした。
ご両親の強い希望もあって調査に入ることになりました。しかし、問題は費用です。
確かに、家出調査はお安くはありません。
でも、人手と、検索、内偵、張り込み、素行などあらゆる手段を駆使しますので、経費はかかるのです。
ご両親もそれは理解していただきました。しかし、それでも一度には払えないと言うので、会社の了承を得て、2回分割ということになりました。

そのときに「私どもの仕事は、情報が商品です。料金をお支払いいただく前に、本来でしたら
情報をお渡しすることはできないのですが、こういう場合ですから、なるべく多くの情報をお伝えするようにいたします」と、お支払い方法自体が、通常の支払い方法ではないことをお伝えして
おりました。
お母さんは「私は、約束した以上、払います。」と、何度も何度も仰って、調査ははじまりました。


娘さんは男と、狭い路地のつきあたりの日の当たらぬ傾いた平屋で同棲していました。
保険の切れた車を乗り回し、思い出したようにパチンコ店に仕事に行く娘と男。

でも、まずは元気で見つかったと報告してあげたいと、ご両親にお知らせしました。
そのときに、相手の男のことも調べている旨はお伝えしました。
しかし、その情報は、残金をお支払いいただいてからお知らせしますと、説明しておいたのです。

或る女社長の場合 

December 11 [Mon], 2006, 14:09
私を無視して、会話しています。
ぶちっ・・・・ぶちぶち・・・ ぶちっつん!! 

「損得なら、なんのお得もありません。おやめになったらいかがですか?」

二人は揃って私を見ました。まるで「異星人」を見るかのように・・・。
「金じゃないんじゃ。こんなくそっトロイ女にと思うたら、むかつくんよぉ。」

それからは、女に対する悪口雑言・・・とてもここにはかけません・・・(**)


くどくどと、義姉弟で続ける会話に、もううんざり・・・です。
いくらなんでも程度低すぎ・・・・・

じつはこのまりえさん・・・一年ほど前にRさんが面談して、契約しながら翌日、訳のわからない理由でキャンセルしたいわく付きの女性でした。
でも、なかにはいるのです。前回やめたけど、やっぱりまたしたい・・・と、思い詰める人は・・。
でも、、、
でも・・・・・まりえさんは、少なくともそんな繊細な人ではなかったようです。。。。

「はい。やめましょーね。」
口をあんぐりと開けたままの義姉弟を尻目に、夜も更けた田舎の町にでると、いつしか夜はもう
秋の気配に満々ているようでした。。。

こんな夜もあるさ・・・・。

おじーちゃんの受難 

December 10 [Sun], 2006, 14:08
最近・・・でもないんですが、PC開いたりすると「逆援助交際」のメールが、見ず知らずの女性名で届いていたりすることはありませんか?
私のところにもよく届きます。どーやら、私・・その方面の方たちには、名実ともに「おっさん」と
認識されているよーですわ(^^;;)

同じような趣旨の広告が、風俗誌や、成人漫画雑誌などにも掲載されています。
枝葉を省いて、ひじょーに簡単に説明すると・・・・

あなたと交際したいという、女性がおります。(多くは、女性社長であったり、セレブ妻とい自称しています)。女性たちは、社会的立場がありますから、お金を払っても割り切って付き合える
方を捜しています。

なーんていう広告文があって、申し込むと、女性からは3000万の会費を預かっています。
ご゛紹介するにあたって、あなたの方も、この20パーセントを、預託金として振り込んでください。関係が終了の後、この預託金と、一回のセッティング料金を、あなたの口座にお振込みします。


・・・・・・ま、バージョンはいろいろですが、だいたいこんなかんじで「お誘い」されるみたいです。


これに、まんまと乗せられちゃう方がいるですねぇ。。。それも、かなりの高額をつぎ込んでいる
パターンが、増えているような気がします。

足向 

December 02 [Sat], 2006, 14:08
嬉しいですっ 
お褒めいただくことは、もちろん嬉しいに決まっていますけれど、現実にこうして言葉で、調査の
現場を労っていただけると、心から嬉しく思います。

直人さんのケースは、まだまだやらなければならないことが残っています。
あの、野崎礼二のことです。このまま放置していたのでは、同じこと繰り返すだ゛けですから
それも、抑止しておかなければなりません。

それでも、晴子さんには、自分のもとに直人さんが戻ってきた・・・・これ以上のことはないのです。
おじーちゃんの前に座って、恥ずかしそうに下を向いた直人さんの姿は、子供のころのままで
それもまた、晴子さんにはなによりなのでした。


調査のみなさま、本当にご苦労様でした。
束の間の「眠り」でしょうが、どうぞ深く、深く、眠りの懐で抱かれていれますように・・・と、祈らずにはおれません。



そして、私は、三日坊主とのそしりを背中に、今日からはじめた「ルームランナー」に、再び向かっていったのでした・・(^^;)

復活!! 

November 15 [Wed], 2006, 13:51
鬼の霍乱に、温かいお見舞いをいただきましてありがとうございます。
念のためと、大学病院でも受診いたしましたが、やはり「見本に使いたいような(なんの?)綺麗な脳だ」と、お墨付きをいただきました。(^^)

通常の業務には戻っておりますが、Oリーダーはじめ職場のみなさんが心配してくださいまして、今は「ぬるま湯の中」のような環境で、仕事に就いております(笑)

そんなこんなの炎天下にお逢いした西田さんは、51才の男性で運送会社の管理職とは言いますが、まだ勤めて2年目です。そんな短期での管理職なんてあるでしょうか???
奥さんの朋美さんは同い年で成人した子供も二人います。
朋美さんは、10年以上も生保レディとして働いていましたが、5年前にグループ長になってからは、グループの成績が奮わず、毎月毎月、それまでの三分の一程度のお給料だったそうです。
それで、朋美さんはそこを辞めて、現在の制服の縫製工場に勤め始めていました。

この一年で、朋美さんは眼を見張るばかりの、変貌をとげ、スレンダーな容姿に、セクシーな下着。26才の長男と並んで歩くと「恋人?」と、問われるほどの若作りなのだそうです。

そして、そういう妻を語る西田さんは満更でもない顔をして笑います。これも夫の妻自慢??

朋美さんは、自分の仕事を終えて帰ってくると、夕飯の支度をして、そそとして出かけます。
西田さん自身が夜中から翌日にかけての仕事ですから、彼が帰宅するころには、彼女は自分の仕事に出ている・・というパターンですから、現在このご夫婦は完全にすれ違いです。

そして、西田さんの言うことには、朝帰りの日には必ず黒い下着を干している・・と、言うのです。


朋美さんは大変、気が強くて、当時同居していた姑のはまさんと大喧嘩して「 くそババァでていけ〜 と叫んだそうです。
はまさんはそれから間もなく、ケアハウスに入ったそうですが、なかなかに、激しい性格のようです。