負けそうになっても 

October 14 [Wed], 2009, 1:13
「明日の試合、見に行くで」

メールの最後の一文を見て、ケータイを閉じて
ぎゅっと抱き締めて、蹲る。

駄目だ、駄目だ。


蹲ったまま、布団に頬を寄せて自分に言い聞かせる。
ケータイを開いて、返信画面で何度も、クリアキーを押しては打つ。


弱音を吐いてしまいそうな、自分を叱咤して。
ただ、貴方に返せた文は


「おやすみなさい。」


ただ、それだけだった。








これは俺の戦い。

不安も苦しみも、抱き締めて、あの場所に立つ。

貴方は知らなくていい。

ただ、見届けて。

BR。千歳と白石 

September 23 [Wed], 2009, 22:24
千歳っ!!!

ちゃんと彼の名を呼べたのか、それすらわからない。
わからない、どうしてこんな状況なのか。

どうして、千歳が謙也に武器を突き付けているのか。


「お前、謙也の友達やないんか!!!」


信じられなくて、そう叫ぶ。

武器はそのまま、視線だけこちらへ向けて言う。

白石、と語りかける。



「友達だという事は、人を殺さない理由にならんよ?」













ならば、どんな理由ならば人を殺さない理由になるだろうか。

貴方に似合う色は。 

September 17 [Thu], 2009, 3:09
ひゅぅひゅぅ、と言の葉にならない音にしかならない。

大好きだ、とか。
愛している、とか。
ごめん、とか。

言いたい事、たくさんあるけど。
最後の力で、伸ばした右の手に伝った滴。

「駄目です、逝かないで」

彼は手を握り返してくれたけれど。
自分には、そんな余力は残っていなくて。
ただ、されるがまま。

「泣くんじゃなか、よ。」

実際のところ、もう目も霞んで
お前がどんな顔しているのか、とか見えていない。
ただ頬に触れた指先に、止めどなく流れる涙。

泣かないでほしかった。
最後に覚えているのは、笑顔がよかった。

そんな事を言うのは、贅沢なのだろうか。
お前を置いて、逝く自分への罰なのか。
仁王君、と彼の呼ぶ声も段々と遠くなってゆく。

大切な人だった。
もしもタイムマシーンが有って、何度もあの場面に戻っても。
自分は同じ行動をしたのだと思う。

柳生が大事。
最初で最後、本気で好きな人。
だから、だから。
お前さんがいない世界なんて、絶対に耐えられない。
見取ることなど、できない。

最後まで、我儘でごめん。



「やぎゅ、生き……・しゃ、い。」



意識は深い底へと。






バトテニ見たら、書きたくなった。
優しい仁王です、珍しく。
っていうか、2089(笑)
珍しいわ。

飛べない2 

September 14 [Mon], 2009, 0:59
「違う、そういう意味じゃない。」
背中から聞こえる声は、くつりと楽しそうだった。

「どうしたんじゃ、参謀?」
「何がだ?」
「えらい、上機嫌じゃのぉ。」

まぁな、という肌を震わせる音と柔らかい感触が、背中を伝う。
優しいソレがなんだか、こそばゆくて
身をよじらせて逃げようとすれば、後ろから抱きしめられた。

参謀、と彼の名前を呼ぼうとした声は
「知っているか、仁王?」
という静かな声によって消されて、しまう。





***
何がしたいのか、私もよくわかりません。
***

410話 

September 11 [Fri], 2009, 8:43
ダンデライオン

謙也と財前中心の話。


初めて会ったのはいつだったか。
多分、仮入部の日だった筈だ。
初めて見た彼は。
先輩は。

眩しくて

太陽みたいだ、と思った。

飛べない 

July 27 [Mon], 2009, 0:24
何で、そんな話をしたのか。
覚えていない、些細な出来事。
ある月夜の綺麗な秋の日。




決して広いとは言えないベッドに2つの躰。
ごろりと寝返りをうてば、体の一部が相手に当たる。
それは茶飯事の事なのか、仁王も柳も気にした様子もなくいる。

夏と秋の混ざるこの季節が一番すごしやすいのだと
口にする仁王。
情事後は、ただ何をするでなく言の葉を、ポツリポツリと交わすのがいつもの事。
部活の話をする事もあれば、経済の話なんて場にそぐわない話もする。


一種の暇つぶし。


「参謀。」
背筋をなぞった指に、仁王は抗議の色を唱えた。

避暑地3 

July 11 [Sat], 2009, 23:38
「そーいうお前さんは?」
仁王が視線を投げれば、眉一つ動かさずにいつも通り柳は答える。

「残念だが、うちのクラスは自習だ」
「生物か?」
「そうだ。お前も2限は自習だったんだろう?」
彼の口から自分のクラスの予定が出たところで、今更驚く事も無かった。
彼の脳内には、学年……いや、学校中のクラスの時間割が記録されているのだろう。

柳蓮二とは、そういう男なのだ。


「そうじゃよ。」
「課題は、」
「やってあるわけないじゃろぉ?」
仁王の左手には、白紙のままのプリント。
それは柳が先ほど、提出してきたモノと同じで。
まぁ、自習などというものはサボるための時間と暗黙の了解だということを柳も承知しているわけで。
そうでなければ、彼だって自習時間に書庫になんているわけがない。

朝の一コマ。(8720) 

July 03 [Fri], 2009, 0:28
眠り、というのは水の中をたゆたう感覚に似ている
それは何時ぞや、本で読んだ一節だったか。
はっきりは覚えていない。

それを自分は、『知識』の程度でしか認識していなかったが。
今、それを身近に感じている日々が有る。

ぱちり、と目を開ければ
カーテンの隙間から、梅雨の合間特有の日が映った。
時計を見れば、午前6時に少し早い時間を示していて
感覚を頼りに、目覚ましのアラームをOFFにした。

嬉しい事か、中等部から所属していた部活の癖が抜けず
未だに目覚まし時計が活用されたことはない。
それでも念の為に、かけてしまうのは

結局は愛されてるって話。 

June 19 [Fri], 2009, 0:41
「ちくしょぉーーー。」

静かな午後の部室。
いきなりドアが開いたかと思えば
赤也が、ドタドタと無言で入ってきて
ミーティング用のパイプ椅子セットに座り込み。
まるで、某怪獣の様に一声、吠えた。


懲りずに、新ネタ。

白い肌 

June 12 [Fri], 2009, 13:07
参謀の背中(素肌)に唇を落とす仁王
を考えたら、ニヤニヤが止まらない。


逆パターンは、艶やか過ぎて鼻血が。
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