その1。 

2004年12月09日(木) 22時08分
王宮にて・・・・
「姫ー? 姫様〜!」
「サラディア姫ーー! ・・また逃げられたか・・!?」
「こちらにはいらっしゃいません」
「こちらにも!」
「ミライザ様もおりませんー!」
「お2人を探せ〜!!」
「「はーーーーい!」」


「ねーねー。いいの?サーラちゃん・・。また黙って出てきちゃって・・・」
森の中をてくてく歩いている旅姿の2人。
フワンフワンの真っ白なスカートで、傍から見ると歩きにくそうな旅姿だが、するすると滑るように路を行く栗色の少女。青いピアスを右耳に、赤を左に、そして、大きな石のついた杖を持っている。
その少女が、側に居る少し背の高い一見すると剣士のように見える・背中に大きな剣を背負っている少女に、声をかけた。
「さあ・・・。・・・それよりミレーゼはいいのか。ついて来て」
「お姫様を守護する宮廷魔術師の私としては、ついて行かないわけにはいかないでしょ?」
とは言いつつも、サラディアがか弱い深窓の姫君などではない事はミライザが一番よくわかっているのだった。

その2。 

2004年12月13日(月) 23時35分
「ねぇ。サーラちゃん・・。あそこに・・誰か居るみたい・・・。」
魔力を帯びた水色の瞳を凝らして、森の奥を見つめながらミライザが言った。
「こんな所に来る人なんて・・。サーラちゃん以外にも物好きが居るのね〜」

この森は木々が鬱蒼としていて光があまり差し込まず薄暗い気味の悪さに加え、毒蜘蛛やら毒蛇やらで死んだ人が多く出ている事から、‘闇の森’といわれてほとんど近寄る者が無い森なのだった。

「確かに・・・ 物好きだな・・」
サラディアがちらりとミライザに視線を送ってつぶやく。
その視線に気がつかない振りで森の奥に注意を払っている様子のミライザ。
周囲の様子に気を配っているあたり、姫の守護者と言うのは伊達ではないらしい。

その後もさくさくと2人は闇の森を進んでいく。その足取りは全く澱みも躊躇も無い。
この森に慣れているということと、ミライザの瞳で危機を回避できる事以上に、サラディアの剣の腕は多少の困難に打ち負けるようなやわなものでは無いのであった。
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