日ごとのレポートは一応完成しましたが、まとめというか書き残しや感想等をつらつらと書いていこうと思います。したがってまとめでではありませんね。全然まとまらないと思います。
まずは前置きから。
今回の還島はそもそもは会社からまとまった休みをもらえるトシになったからどこかに旅行しようということから始まりました。うちの会社は社員が45歳になったときに第二の人生を考えろと言います。要するにこれからは全員を会社に残すわけにはいかないので、関係会社に転籍するとか、別の会社に出るとか、または一念発起して自分で起業するとか、とにかく自分の今後の道を考えなさいというのです。その一環として、面接があったり進路表みたいなのを書かされたり、そして今後のことをゆっくり考えるようにと長い休みをもらえるのです。それが満45歳になった翌年の10月から一年間の間に有効な休暇といくばくかの旅行券がもらえるという制度なのです。つまり46歳から47歳の間にたいていみんな行くことになります。
使い方として会社の意図するのは、例えば起業するのであればその準備、例えば海外で何か事業をするための下見や、または実際に何かを体験してくるというような実際的なモノであったり、またはホントに休暇中に何かプランを練るために温泉にでも篭って考えるというようなものかも知れません。しかし、たいていはサラリーマン生活の中で約3週間ものまとまった休みが取れるような機会は二度とないので、期間を有効に使ってただ単なる旅行をするというのが定番となっています。具体的に言うと、2週間以上かけてヨーロッパをぐるっと回ってくるというようなプランが一般的でしょうか。
なので私のように台湾に行くと言うと、「なんで? 台湾なんていつでも行けるやん。」というのが一般的な感想となるようで、実際会社でよく言われました。
なぜ台湾かというのは私もよくわかりません。自分の中で知らないうちに台湾に決まっていました。自転車で走るのに距離的にちょうどイイというのもあるし、言葉が通じるというのもあるし、治安も対日感情も良いというのもありますが、いまいちパンチにかけるというのは正直ありました。というのは、例えば中国大陸を走るのであればたしかに危険や厳しさというのがありますがそれだけに後で使えるエピソードは山盛りできるというのもあります。また中国だと中国人に紛れられるのでお客さんとしてではなくフツーの中国人として旅ができるという楽しさもあります。しかしその反面しんどいのも事実。
ということでいろいろ考えた後、いつ頃からか台湾に行くというのが決まっていて、公言しながらその準備をするということになりました。まあ、台湾にしたことはいまから考えると大正解でした。パンチにかけるというか、冒険色が弱いみたいなエラそうなことを思っていましたが、私もトシを取りました。台湾でも充分たいへんでした。体力は完全に落ちていて、数年前にお遍路を回り終えたころよりも確実に体力も気力もなくなっていたのです。事前にはその自覚はまったくありませんでしたが。この上毎日身の危険と戦い、宿の確保に汲々とし、また絶えず相手に騙されないように気を張っているというようなことはできなかったでしょう。台湾人の優しさに包まれて旅ができてホントに良かったです。
次に全体の行程の反省をしようと思います。今回はまともに走れたのは初日の台北→台中間くらいのものでした。実際もう少し楽に走れるかと思っていました。計画では朝6時に出発すれば16時までに200km走れて、7時発でも17時には200kmと思っていましたところがそんなことができたのは初日だけでした。最悪は2日目と3日目で暑さと補給の失敗でヘロヘロになってしまいました。いえ、実は正直いまでも何が原因かよくわかっていません。
4日目からはなんとか暑さにも慣れ補給のペースも要領よくなってくるのですが、今度は逆に疲労が貯まってくるのです。若いときのように一晩寝たら回復するなんてことはありません。慣れに疲れが追いついて追い越していくという状況で段々つらくなっていきました。
それから失敗だったのは、サドルバックとフロントバッグでした。フロントバッグは途中からサドルバックとくっつけました。つまり後ろに2つつけています。前につけるアダプターが壊れました。これは仕方ないのですが、サドルバッグの失敗とは、サドルバッグはサドルに固定しているベルトが次第に緩んでくるということに気が付きませんでした。緩んでくるとどうなるかというと腿の後ろに当たって揺れるのです。これがとても不快なため自然に前乗りになります。前乗りというのはサドルの前方の部分にお尻を乗せるということです。すると普段サドルに触れない部分が触れるのでそこが傷つきます。具体的に言うとタ○の裏側の部分から肛門にかけての部分が擦れて痛むのです。これがタマラナクつらくてワセリンのようなものを購入して塗るのですが、気休めにもなりませんでした。そして、この痛みをかばおうとするので変な乗り方になり、今度は右膝を痛めるわ、左のアキレス腱も痛くなるわでどうしようもなくなってきました。途中でサドルバッグの紐を固定する方法を見つけて根本の問題が解決しますが、そうでなかったらリタイヤしていたことと思います。
最初はフロントバッグとサドルバッグを標準装備。(*キーパンはオプションです。)
2日目からはフロントバッグをサドルバックにくっつけています。
あと、えらいもので、何日も続けて走っていると手もダメになってきます。ハンドルを握る掌が痛くてどう持ち方を変えてもツラくなってきます。そのウチに握力が全然なくなってきて夜に食事をするときにも箸が持てなくなりました。握れないのでモノをつまめなくなります。箸の使えない西洋人のようにガッと掴んで掌を上にしてすくうという方法で食べていました。元々はハンドルにTTバーを付ける事も考えていたのですが、フロントバッグのためともう一つは軽量化のため、それと恰好のために止めたのでした。
自転車はさすがガソリンアレイで作った自転車だけあり、私のCandyの信頼性は抜群でした。事前の整備が万全ではなかったので多少の心配はあったのですが、基隆近くでのパンクと、南澳手前での泥詰まりによるブレーキの調子が悪くなったこと以外はまったくノートラブルでした。パンクは金属の繊維のようなモノを踏んでしまったことによるものでこれは避けようがなかったと言え、もちろんリム打ちパンクではありません。台中駅の近く街灯のない真っ暗な道で段差に突っ込んだり、クリンチゃーのタイヤだったら完全にパンクしていたような状況は4〜5回はありました。もちろんホイールも振れはもちろん何の不具合も出ませんでした。こんな素晴らしいクロモリのロードレーサーをオーダーしてみたいと思われる方はこちらへどうぞ。
ガソリンアレイ
一周ではなくても自転車による台湾旅行はお薦めです。私もまた、今度は一周するほどのヒマはないでしょうが次は花東縦谷か太魯閣渓谷か日月潭等を鉄道での輪行を組み合わせて行こうと思っています。台湾は自転車がとても走りやすいです。東側の一部海沿いを除いて。道路は自転車が550cc未満の単車と同じ場所をはしることになっているため日本より走り易いです。ただもったいないのは、あまりその素晴らしいインフラが活用されていないことです。台湾も自転車ブームと聞いていたのですが、もう少し翳りが出てきているようで台北近辺だけだったような気がします、自転車乗りがいっぱい走っていたのは。考えてみたら台湾は暑いのです。東南アジアの国でジョギングしているヒトがほとんどいないように、カンボジアのマラソン選手の層が薄いように、北回帰線より南側の熱帯といわれるところでは単純に走るというスポーツは流行らないのでしょう。じっとしていても耐えられないくらい暑いのに走るバカはいないでしょう。ただ、台湾でもったいないのは南方の海も泳いでいるヒトや波乗りをしているヒトもそんなにいないこと。聞くところによると台湾では泳げるヒトがあまりいないらしい。学校でも教えないとのこと。やはり教育というのは偉大なのです。
台湾はコンビニがフツーにたくさんあってこれは自転車で走る人間にはありがたい。しかし、東側の海岸線などでかなりの距離に亘ってないところもあります。これはご注意を。そういうときに自動販売機でもあればそれでずいぶん助かるのですが、基本的に自動販売機はありません。自動販売機って日本以外の国ではほとんどないような機がします。アメリカには多いのかな。しかし、日本の自販機と言うのはありがたいですよ、自転車乗りにとっては。もちろんこんな山奥に…って感動することもあるし、水分補給のためだけならコンビニでの時間ロスを削減することもできるからです。ということで、台湾一周の間はどれだけセブンイレブンに通いつめたことか。だいたい私のええ加減な目測ですが、台湾のコンビニの7割がセブンイレブンで、2割がファミリーマート、残りの1割がOKとハイライフでした。従ってセブンイレブンを利用する可能性が高くなるのですが、更にはちょうどスヌーピーグッズのプレゼントをしていて50元ごとにくれるシールを集めたためセブンイレブンに行くことがほぼ100%となってしまいました。

今回気に入ってよく飲んでいたのがこのカフェオレ。って、これはティーオーレだと気が付いたのはずいぶんしてからです。書いてある文字を読んで気が付いたのですが、それでも飲むとカフェオレにしか思えませんでした。
だらだらと書いていますが、あとはやはり便利だったのがスマホです。スマホはSIMフリーのがあれば空港に何日間かネット繋ぎ放題のSIMカードが売っていますのでそれを購入して使えます。スカイプで国際電話もタダだし、GPSロガーとナビも使えば大変便利です。それにエバーノートもあれば写真やデータを保存できるのです。
まあ、とりあえずこんなところでしょうか。
データだけまとめておきますと、
22日台北火車站出発 台中鳳城飯店泊 1200NTD
走行距離207.11km
23日台中鳳城飯店出発 嘉義兆品飯店泊 2000NTD
走行距離140km
24日嘉義兆品飯店出発 高雄寒軒飯店泊 2600NTD
走行距離130km
25日高雄寒軒飯店出発 旭海左岸民宿露営泊 1000NTD
走行距離計166.27km 獲得高度1877m
26日旭海左岸民宿露営出発 成功真王子大旅社泊 700NTD
走行距離計176.77km 獲得高度2854m
27日成功真王子大旅社出発 大南澳汽車民宿泊 700NTD
走行距離計202.05km 獲得高度3570m
28日大南澳汽車民宿出発 台北青年国際旅館(YMCAホテル)泊 2000NTD
走行距離計202.4km 獲得高度3008m
7日間の総走行距離1,224.6km