江戸東京博物館(後編)

2010年07月27日(火) 12時00分
昨日の続きです。

エスカレーターで下階へ行くと、色んな展示があるのですが、火消しの纏が目に入ります。
って、写真撮り忘れたんですが。。。
自分で触ってその重さを体験することができます。

喧嘩と火事は江戸の華ですからね。江戸東京博物館にも当然火消の展示があります。

江戸、8代将軍吉宗の時代に町火消が組織され、いろは47組の火消が存在していました。例えば「い組」が管轄する地域で火事が起これば、い組+その周りを管轄する火消が出動して消火にあたったのですが、纏の一番の役割は私たちの火消も出動してますよ、というアピールだったそうです。そして第二の役割としては、基本的に水が貴重だった江戸時代、消火作業と言うのは概ね自然鎮火に任せる場合も多かったそうです。そうすると、周りの家々に燃え移らないように手段を高じます。それが「破壊」です。

燃え盛っている炎が燃え移らないように、周りの家を壊すんですね。その壊す範囲を示すのがこの纏の役割だといわれています。火事現場から纏までの間にある家は壊せ、という指示なんです。しかし、火消というのは結構乱暴者が多くて、普段目の敵にしている奴の家が近くにあれば、壊さなくてもいい距離なのにわざと破壊範囲に含め、どたばたの中で家を壊してしまうこともあったようです。

他には長屋の風景が展示されています。


この人は一人身の職人さん。持ち物はほとんどなく、写真の右下隅のほうに少しだけ行李が写ってるかと思いますが、その中に自分の物は全て入れてあり、火事になれば行李1つ持って逃げれるようにしてあるらしいです。なにせ江戸時代267年で大火だけでも49回、大火以外のものを含めれば1798回もの火事が起こってますからね。日ごろから用心は欠かせなかったのだと思います。

その中でも一番ひどかったのが、1657年に起こった明暦の大火。死者は一万人を超え、江戸の大半を焼土と化した最大規模の火災です。しかしこの明暦の大火、江戸の都市計画に影響しているんです。燃えてしまった家屋等の材木やその灰を使って埋め立て工事を行い、その後急速に江戸の町が広がっていったのです。

そして江戸城天守閣を焼いたのもこの明暦の大火です。その後天守閣が再建されることはありませんでした。
理由としては
1.町の復興を最優先したため
2.経済的に再建が困難
3.天守閣はもともと軍事目的の色が強く、既に戦争勃発の兆しがなかったため

ぐらいが挙げられます。

すみません、長屋の話に戻りますが、こんなに火事が多いんでは長屋も当然巻き込まれることは少なくありません。ですので、大家は住人から家賃を徴収するのですが、3年で建築費用を回収できるようにしていたそうです。そして火事に遭うのは平均5年に1度。つまり2年分の家賃は大家の儲けになるわけです。

火事は江戸を語る上で欠かせないですが、ようやく火事から離れてこちらの話題を。


天秤棒はお分かりだと思いますが、何を運んだものだかお分かりですか??
こちらは肥え桶。つまり屎尿を運ぶ桶なんです。

江戸の町は所謂ECOの町。人間の屎尿も捨てることはしません。土に混ぜ堆肥として再利用します。
江戸の長屋には当然今のようなトイレや下水施設はありませんから、長屋に1つ公共トイレが設置されるわけです。そこで排出される屎尿は大家が一手に扱い、私も驚きなんですが、なんと入札で屎尿業者を決定し売買されるのです。売買されたお金は大家の懐に入るのですが、長屋住人に分け前があっても当然ですよね。何せ元を辿れば長屋住人から出たものなんですから。ですので、年も暮れる頃にお金が無く正月の準備ができない長屋住人に大家が正月飾りを買ってあげるなどして還元していたそうです。

そうそう、面白いのが、屎尿は当然農民や商人だけでなく、武士からも排出されるわけですが、武士の屎尿は農民の屎尿よりも高値で取引されたらしいです。なぜなら摂っている栄養が高いので、排出される栄養もまた高いからだそうです。納得。

最後に一番目に留まる展示が中村座です。


歌舞伎劇場ので、江戸三座の1つに数えられます。
その正面部分が原寸大で復元されているのがこちらの写真。なんとも壮観ですよ。

中村座の中にも展示があって、歌舞伎で使われる小道具が展示されています。


主に楽器が多く、雨が降る音や、蛙が鳴く音など多種多様の楽器が並べられています。
ただし、この場所はボランティアガイドが一緒でないと入れません。手に取ることも可能なんですが、規制しないとすぐに楽器が壊されてしまうそうです。

これで江戸時代ブースは終了。

日本橋の下をくぐるとそこに広がるのは鎖国を解き、ザンギリ頭と文明開化の音が広がる明治時代。
展示品としては

人力車


自転車


浅草凌雲閣。この凌雲閣ですが、1890年に開業した当時はすごい賑わいだったそうです。その後経営不振に陥り、エレベーターを設置したことで多少客足が戻ったんですが、最終的に1923年9月1日に発生した関東大震災で半壊し、解体されその姿は消えてしまいました。

実は私、この浅草凌雲閣について以前から知っていたのです。なぜかというと「こち亀」で登場していたから。アニメっ子の私ですがこんなところで役に立つとは思いませんでした。

明治時代は江戸東京博物館のメインではないので、さらっとどんな展示があるかだけ紹介しました。

展示とは関係ありませんが、館内は飲食厳禁なため、飲水機が設置されています。保存タンクの内側に木の板を張っているらしく、ほんのりと木の匂いがする美味しい水でした。

以上が江戸東京博物館に関してでした。

本当に最後ですが、今まで私が書いてきたことは全て今回お世話になったボランティアガイドさんの内容をメモしたものです。数回訪れて初めてガイドの方をお願いしましたが、頭に入る内容が全く違いますね。本当に素晴らしくて感動しました。そしてこれが本当の「ガイド」なんだな、とつくづく実感させられました。それを無料でされてるなんて(T_T)今の私は全くお金をもらう立場にないな、と思ってしまいました。。。。

ガイドの方は出勤日が違うらしく、常に3〜4言語程度のガイドの方がいらっしゃるらしいです。ただし中国語のガイドさんが常駐しているわけではなく、お客さんを案内する際に中国語ガイドさんが必要であれば1ヶ月前までに所定の用紙で申し込めば予約可能だそうです。もちろん1人のお客さんでも予約可能ですし、予約しても当然料金は発生しません。

もし下見に行かれることがあれば絶対ガイドさんをつけて下さいね!!私もまだまだメモしそこなった部分があるので、次回もガイドの方にお願いして勉強させてもらおうかと思っています。

※上階と下階の展示で多少上下する部分があるかもしれません。ガイドの説明を聞いて、書きとって、写真も撮って、とそれにばかり必死だったもので。下見の際にはご注意下さい。


江戸東京博物館
住所:東京都墨田区横網1-4-1
電話:03-3626-9974
休館日:月曜日及び年末(不定期の場合があるのでHP開館カレンダーで要チェック)
営業時間:9時30分〜17時30分(土曜日のみ19時30分)※入場は30分前まで
入館料:一般600円 大学生:480円 高校生・都外中学生:300円 都内中学生及び小学生以下:無料
※特別展は別料金
HP:http://www.edo-tokyo-museum.or.jp/
飲食:厳禁
写真:フラッシュを使用しなければOK。また、下記のマークがある展示はフラッシュ使用OK
  • URL:http://yaplog.jp/camocom/archive/79
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  • 現住所:兵庫県
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  • 趣味:
    ・中国茶-将来中国茶店を出したいなんて思ってます。
    ・ポタリング-神戸市内ならどこへでも自転車で。
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まだまだ何もわかっていない新米通訳案内士が一から勉強していこうと思っています。
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