江戸東京博物館(前編)

2010年07月26日(月) 12時00分
ちょっとマニアックな場所ですが、江戸東京博物館です。

私自身、大好きで東京行く度ごとぐらいに遊びに行くのですが、なぜ今回この場所を選んだかというと、
実は少し先ではあるんですが、前職の関係で1つ仕事を頂いており、その日程に江戸東京博物館が入っているので、今回の東京滞在中に下見へ行ってきました。

江戸東京博物館は両国、それも両国国技館の真横に位置しています。JR両国駅からも歩いてすぐの距離。


チケット売り場は2箇所あるんですが、JRからだと恐らくこちらのチケット売り場のほうがスムーズな気がします。


もう一箇所は屋内の1Fにあります。そこにはミュージアムショップなんかもあるんですが、私、いつもそこへたどり着くのに迷ってしまうので、今回は分かりやすい屋外のチケット売り場をご紹介しました。

チケット売り場の横にこんななが〜いエスカレーターがありますが、これで会場まで向かいます。


入り口の目の前にいきなり広がるのがこちら。

日本橋です。

なぜ日本橋からスタートするかというと、五街道こと、東海道・中山道・甲州街道・奥州街道・日光街道の出発点がこの日本橋になります。長さは実寸の半分である25m、幅は実寸通りの8mあります。

渡ったところにこんな展示があります。


こちらの展示、横にあるボタンを押すと、


真ん中のオレンジが江戸城。今の皇居です。
黄色い部分が武家屋敷。
緑の部分が町人が住む区域
青い部分は寺社仏閣

を表しており、江戸という都市がいかに武士が中心だったかがよくわかります。

人口の変遷もとても面白く、
江戸幕府が開かれた1603年は約13万人しかいなかった人口が、
1630年には約30〜40万人
1700年には約70〜80万人
1730年には約100〜120万人の人が暮らしていました。

また江戸は江戸幕府が作られるようになって発展し始めた町です。大量の武士や土地整備の職人が流入してきたのですが、武士は当然男性。都市計画に必要な大工や左官等の職人、または商人も男性が多く、江戸の町は男性が大多数を占めるかなり特殊な町だったようです。幕末ですら江戸の男女比は2:1。ですので、恐らく江戸初期はもっと男性率が高かったと思われます。当然ながら結婚できない男性が多く、公的に認められた吉原の遊郭や私娼屋である岡場所が発展しました。

また遊郭には紋日というのが制定されていて、遊び代が3倍になるとか。面子の大事な江戸っ子は紋日に遊びに行かないと通じゃない、ということでお金を工面して遊びに行ったりしたそうです。逆に遊女たちも紋日に遊びに来てほしいと、上客たちに手紙を出しまくっていたそうです。なぜならノルマ?的なものがあり、達成できなかったら自腹を切ることになる羽目になったようです。

そして遊女は謂わば買ってこられた女性達なので、亡くなれば無縁仏になってしまうんです。現在三ノ輪にある浄閑寺には25000人もの遊女及びその家族が葬られているそうです。

続いて日本橋の模型です。

ちょっと日本橋写ってませんが、手前に日本橋があります。こちら1/30模型だそうで、よく見てみると、江戸の華である喧嘩をしている人や煙草売り、野良犬等々庶民の様子をよく表しています。

そしてこちらが武家屋敷の模型です。

といっても、すみません、全体像がちゃんと写っている写真が無くてこんな感じになってしまいました。

武家屋敷は特段面白みのない模型なんですが、一番重要なのはこちらの模型も1/30だということ。町人の生活と武士の生活が如何に異なったものかを模型から推測できるようになっているんです。

そして、武家屋敷の中でも一番の見所が、

御成門です。

御成とは「上様のおなぁぁーりぃぃー」とかよく時代劇でやってきます、厳密に言えばお殿様が外出されることを言います。その時に通るのが御成門。お殿様が家臣の家を訪れる場合、6ヶ月前に通達があり、御成門を造るそうです。もちろん御成門はお殿様しか通ることが許されないので、もし次回お殿様の訪問がなければ、1度きりしか開かないということになります。

続きましてこちらの屏風


写真を撮っていませんが、もう一つあり、一対(?)になっています。
この2つの屏風、どちらも作者不明なんですが、かなり凝った作品のようです。
まず、写真の屏風は庶民の生活を表しています。暇な人もいるもので、描かれている人の数を数えた人がいるらしいです。計4963名。じっくり見ると模型と同様様々な庶民の生活が見えてきます。

もう1幅の屏風は徳川家光の行った政策を描いています。謂わば家光へのゴマすり屏風だそうです。こちらも5000人の人が中に描かれています。

次に篭です。
博物館には男性用・女性用の篭が展示されています。

女性用のほうがきらびやかだったとか。
ただし、位に応じて篭の形や模様が多少代わる上に、家紋が当然入っているので、どこ藩の誰が乗っているかは一目瞭然だそうです。そして女性用の篭は決して地面に下ろしてはいけません。家についても必ず板敷きや畳敷きの上に篭が下ろされ、屋外では男性4人が進行方向を向いて担ぐんですが、屋内に入ると奥方様の世話をする女中が8人で篭を担いだそうです。それも奥方様にお尻を向けるのは失礼ということで、前後4人ずつが向かい合って篭を担いだと言われています。

江戸東京博物館はとても子供にも楽しめるように工夫されていて、篭に乗ることができるんですね。私も乗ってみましたがなんとも窮屈。それもそのはず、当時の男性平均身長は155cm、15人の将軍のうち、一番背が高かったのは徳川家康で159cmだったそうです。180cmを超える私では窮屈なはずです。。。
面白いのが、当時の平均身長がそんなに低いので、身長の高い人はあんまりいなかったんです。でも篭の担ぎ手は身長が高いほうがいいということで、人材集めに苦心したとか。そして身長によって給料に差が出たらしいんですね。当時篭の担ぎ手というのはかなりの高給取りだったようですよ。

家康の話が多少出ましたが、家康の像がありあます。

実物大らしく、とても小柄な感じ。この座り方に注目してください。胡坐でもなく、正座でもなく、変わった座り方をしていますが、これは位の高い者にのみに許された座り方だとか。ちょっと調べてみたんですが、何と言う座位なのかはよくわかりませんでした。

写真に撮ってないんですが、江戸八百八町の地図があるんです。
そして地図の武家屋敷の上に主人の名前が載っています。佐藤さん、だとか、鈴木さんだとかってことです。その名前なんですが、上から下に書いてあったり、下から上に書いてあったり、右から左に書いてあったり、とにかく書いてある方向がでたらめなんですね。しかしそれにはわけがあって、例えば佐藤さんの家なら「佐」の字の上に正門があることを意味してるんです。つまり四角く囲っているだけの地図をみるだけで、どこに正門があるかがわかってしまうんですね。江戸時代の人の知恵ですねぇ。ってわかりました??写真ない上に文章も分かりにくくてすみません。。。

地図に関してはもう1点。家康が天下統一して江戸幕府を開いたとは言え、当然いつまた戦争が起こるかわからない状態なわけです。そんな状態の時には当然地図なんて敵陣に渡ったら危ない物が存在するわけもなく、地図が発達するのは天下が落ち着いた3代家光あたりだと言われています。

江戸東京博物館は2階建てになってるんですが、これでようやく上階が終了です。この後エスカレーターで下へ降りて1階部分の展示を見ることになります。

が、私も疲れたのでとりあえず今日はこのへんで。明日続きを紹介します。
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    ・中国茶-将来中国茶店を出したいなんて思ってます。
    ・ポタリング-神戸市内ならどこへでも自転車で。
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