MSCB その2 

2010年11月19日(金) 21時27分
今回、リアルビジョンは、株価が低迷していることから、昨年12月に発行していたMSCBについて、価格を従来の143000円から96006・9円に修正したということのようですね。
現在の株価はダダ下がって95000円くらいですから、多分、新株予約権の行使をしませんよね。
株価がグリグリッと上昇すれば、これ幸いと新株予約権の発行を受けることになるんでしょう。
低迷すれば、またこれより低い価格に修正されます。
ホームページを見ると、上限転換価額が160011・6円、下限転換価額が53337・2円となっています。
今後は毎月1回、時価をベースとして転換価額の修正が行われるようです。
株価が上がれば転換価額も上がるので、新株予約権の行使による発行株式数も減り、株式価値の希薄化がやわらぐとの説明がしてありました。
逆に株価が下がれば転換価額が下がるので、発行株式数が増え、株式価値の希薄化が大きくなるということですね。
現在、ものの見事に下げてますから、株式価値の希薄化は大きくなったということでしょう。
そのために売り込まれて、大きく窓を開けた可能性が高いですね。
それで、リアルビジョンの新株予約権付社債の引受先ですが、ライブドア証券となっています。
嫌な響きですね?。
設定は去年の12月ですから、まだホ○エモンが健在だった頃でしょう。

ついでに、いくつか説明がしてあったので、重要と思うものを付記しておきます。
「本社債には当社の選択によりいつでも行使することが可能なコールオプションが付されており、株価の状況次第では当社自身の選択により繰上償還を行うことが可能となっております。」

もう1つ、こちらも重要です。
「本社債の割当先であるライブドア証券株式会社は、新株予約権の権利行使によって取得する予定の数量の範囲内で行う当社株式のつなぎ売り等以外の空売りを目的として借株を行わないこととなっております。」
さて、この説明の意味するところは何か。
実は、MSCBには以下のようなカラクリがあるようなのです。

まず、証券会社等の金融機関がMSCBを持ちかける。
資金繰りに困っている企業が乗る。
持ちかけた金融機関が、大株主から大量に株を借りて、これを空売りする。
当然、株価はダダ下がる。
転換価額もこれによって下がる。
空売りした株を買い戻して返さなければならないが、買い戻す代わりに、これを転換価額が下がってしまって大量に発行される新株予約権による株式で行う。
空売りにより金融機関はボロ儲けし(金融機関にとっては転換して売却するより、空売りにより利ざやを稼ぐ方が確実かつ利益も大きい)、既存少数株主は株価下落で痛い目を見る。
おまけに大量の株が出回り、需給は悪化。
こんな制度を利用する経営陣の下で、業績が劇的に改変する事など通常ありえないので、買い手不在の中、株価は長期低迷を余儀なくされる。

ということで、リアルビジョンは、MSCBのこの不利益を回避するための方策をきちんと講じてますよってことですね。
つなぎ売りというのは、現物株式を持ちながらこれが手放せない状態で、株価下落が予想される時に、信用売りで空売りをしてリスクを回避する手段をいいます。
実際に株価が下がれば、下落した値段で買い戻せば、下落幅が利益となります。
逆に、株価が上がってしまった場合には、買い戻す代わりに保有している現物株式を譲渡すればよいということですね。
新株予約権付社債の場合、転換前は未だ潜在的な株主に止まっているわけですから、このようなつなぎ売りの手法も有効ということになります。
これくらいのリスク回避は、ライブドア証券さんに認めてもいいでしょうってことですね。
実際に、現在は転換価額よりも株価が下落している状態ですから、通常なら転換しても損します。
しかし、ライブドア証券が株価が高い時につなぎ売りをしていれば、現在の株価で転換を行ったとしても、損失は回避できているということになるでしょう。
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