平成最後のモボ・花芥狂介日記(3) 

January 08 [Sun], 2006, 19:45
年を越していた。

ああ分かっている神は死んだのだニー助よく言った!謂わばこのブログに棲息する哲学は最早超人主義にすら近いのだええともういいか言い訳は。ツマラン言い草には鉄拳制裁!嗚呼一体何が楽しくてこの戯言を呟いているのか分からぬ。取り敢えず小生は年明け続いている便秘に悩まされているのだ。はよ浣腸を持て浣腸を。


「吾輩は猫である。名前はまだ無い」(夏目漱石「吾輩は猫である」)

嗚呼分かるぞニャン吉。名前が無いと言う事態はまさに現代人(人じゃねェか)のアイデンティティ喪失であり存在意義への大いなる疑問符だ。夏ちゃんよ、ここは一つ小生が名を付けてやろうではないか。

命名:南斗白鷺拳仁星のシュウ

さぁシュウも今宵から我が一家の一員だ。ただし死ぬ時はちゃんと聖帝十字稜の礎となるのだぞ。

皇紀弐千六百六十●年某日

平成最後のモボ・花芥狂介日記(2) 

December 26 [Mon], 2005, 17:31
人間といふ家畜どもの吃驚してゐる群の上を、足を我等の路に踏へ、蒼空を欣求する徒が、野生の鬣を振り乱し、光の中に飛び跳ねてゐた。」(ステファヌ・マラルメ「不遇の魔」)

小生も文士の端くれとして、所謂ポエジーの少しも齧るのであるが、この一節に示された深き象徴には感嘆した。ただ、ただ、である。ステ坊よ。この一節を前にして、小生はこの提案を示さずにはいられぬのだ……。

成る程確かにこの優駿を日々の隘路に苦悩する藝術家に比喩させた案は秀逸だ。だがステ坊。この比喩の為の大衆への侮蔑は些か退屈であり、謂わばデカダンスこそに大衆の心理と本来の存在意義が隠されていると思うのだ。そこで19世紀欧羅巴の赤ペン先生といわれた小生が、この一節に少しばかりスパイスを加えてやろうと思う。

「人間といふ家畜どもの吃驚してゐる平和島のコースの中を、足を一号艇の脇に踏へ、舟券を欣求するザトペックが、下ろしたての札束を振り乱し、ゴール前に飛び跳ねていた」

……芥川賞候補……!

皇紀弐千六百六十●年某月某日

平成最後のモボ・花芥狂介日記(1) 

December 23 [Fri], 2005, 20:05
小生の名前は花芥狂介。
ブログを用いて(横文字を使うのは些か抵抗がある。言葉の形骸化は安吾が一等忌避した所だ)我がドラマツルギーを記してみようと思う。

今日、小生は所謂「コンビニエンスストア」へ赴いた。第一義的には店員の視線も省みず東スポを立ち読みする事であり然る後夕餉にペヤング特盛二個を購う事であった。然しながらこの「コンビニ」に足を踏み入れる度に思うは、物で飽和したこの店内を軍神乃木希典大将がご覧になれば憂国の感如何ばかりかと云う事だ。これこそ戦後日本に於ける米帝に頭を垂れ続けてきた植民地政策の産み子であり頽廃の象徴でも有る。所詮堀江も三木谷も時のpierrotに過ぎぬ。ホリミッキー、今でも遅くない小生にカンパ寄こせ。

さて、いざこの商品を清算する段になってふと思った。店員の挙措が可笑しいのである(余談であるがこの「可笑しい」と云う言葉、小生考えるに本来的には憐れむ対象に向けて発せられるべき言葉であり、謂わば牧歌的な雰囲気を有した物で無く寧ろ東スポのヌードグラビアを飾った古のidol《更に余談では有るがこの「偶像」を意味するidolと云う言葉、「怠惰で在る事」を意味するidleと同音異義語なのは之こそ正に可笑しいと言うものだ》に向けられて然るべき言葉なのである)。

頭にトナカイの角が生えて居る。

小生は思った。之こそ新しい藝術の形、即ち、萌えであると。

或る者は云う。藝術は大衆に迎合する物では無いと。ならば問おう。大衆に受容されぬ侭果てた藝術と云う物が在ったのか、と。

恥を承知でこの事実を披瀝するが、そんな小生にも大衆藝術を軽んじる節が有った。だが名著「斜陽」で主人公が自問する己の精神の中にリアリズム、ロマンチシズムのどちらを見出すかと云う問答を引き合いに出す迄も無く(太宰よ、よく書いた!)、真の藝術とは各々の精神の中に根付く物であり大衆性云々を問題視するのは甚だお門違いな行為と言えるのでは無いか?

小生は所謂「営業笑顔」と共に戻って来た東スポ等商品とレシイト、仄かに暖かい釣銭を手に、今晩のおかずを嬉々として考えた。

皇紀弐千六百六十●年某日(クリスマス万歳)
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