はじめの一歩02

November 07 [Mon], 2011, 22:07
 幼稚園に上がった頃から一緒に遊んでいた近所の女の子。活発だった武についてくる数少ない女の子だ。家の近所にある公園で昼間から夕方までずっと走り回って遊んだこともある。小学生になって他の教室に別れてから少し会う機会が減っていたがたまに帰るときに一緒に帰っていた。まさか自分と同じバドミントンを選んでいるとは思っていなかった。
 一通り紹介が終わり、まずは体育館の壁際を走っていくように言われる。上級生が先に走り、武達はその後ろについていった。走りながら前にいる由奈の元へと近づいた。

「ゆなちゃん」
「たけし君。咳してたね」

 笑いながら話す由奈に武は恥ずかしくなって顔を背けた。笑われるのは慣れない。意地になって由奈の前に出て上級生についていく。体力には自信があった。走り回っていた分、動きは速い方だと武は考えていた。
 ――結果、走り終わる頃には武は息を切らせていた。
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