イニシエーション・ラブ 乾くるみ

January 24 [Sat], 2009, 17:33
今日は雪です。
どうもめっきり読書量が減ったのと、ここにログインするのが重いのとでお久しぶりの登場になりますが、その間に「チームバチスタの栄光」と「容疑者Xの献身」を読んでいます。でも裏を返せばそれ以外は本読んでいない……。
そんなこんなですが、今日はこのアクティブ・ボルケーノを発散したいと思い、読み終えほやほやの本の感想を書こうと思います。

イニシエーション・ラブ  乾くるみ ★★★☆☆

あらすじ
僕がマユに出会ったのは、代打で呼ばれた合コンの席。やがて僕らは恋に落ちて……。甘美で、ときにほろ苦い青春のひとときを瑞々しい筆致で描いた青春小説――と思いきや、最後から二行目(絶対に先に読まないで!)で、本書は全く違った物語に変貌する。「必ず2回読みたくなる」と絶賛された傑作ミステリー。

印象に残ったところ
「ううん。二度目の相手もたっくん。三度目の相手もたっくん。これからずっと、死ぬまで相手はたっくん一人」

感想
問題作です(笑)。
でも完全に騙されたかと言えば、そうでもないです。本多さんの「真夜中の五分前」思い出しました。
うーん、女って怖い。一度読み終えて振り返ると、特に怖いのが↑のシーンです。ユウキくんがまっとうな子で良かった、と言えるのかどうか。それすらも難しい。いやー、女は怖いですね。
ただ、作者の乾さんがどこかでこの本をチープラブと見せかけたミステリーみたいな風に仰ったそうですが、うん、その通りだと思いました。そこが長所であり短所。本編全部に伏線が張り巡らされてるものの、読んでいる分には普通の青春恋愛小説で、ミステリー目当てで購入した人は、途中で投げだすんじゃないかと思いました。展開と、元からか意識されたからかわからないけれど、文体の軽さに。巧妙に伏線張り巡らされているけど、そのラスト二行までとりあえず読者が辿り着くこと、というのが一番大事なわけで。
そう考えると、もう少し読ませる感じが欲しかったかなと思いました。もったいない。

アラシゴト まるごと嵐の5年半

September 28 [Sun], 2008, 15:36
今日はちょっと寒い日です。でも誕生日用のプレゼントとか買いに行った!
昨日は初の有休使用デーだったんですけど、ばたばたしていたせいかあんまり休日!って気持ちはなかったよーな(笑)。
そしてまた、昨日は久しぶりに本を買って嬉しかったんです。本気でそのうち図書館通い復活したい。


 アラシゴト まるごと嵐の五年半 ★★★★★

 あらすじ
 自分の名前より"嵐"という言葉に反応する。それは1人じゃなく、5人のものだから。"嵐の中の自分"。"自分の中の嵐"。それを支えに端ってきたし、そこに戻れるから外でも頑張れた。これからもそれは変わらない。そんな5人の1999年〜2005年までの5年半を追った一冊。

 印象に残ったところ
 『HERE WE GO!』ツアーのとき、メンバー全員で朝まで語ったでしょ。みんな、いろいろ考えてるんだなって思ったよ。心の中で「嵐いーよ!すごいよ!」って声援を送ってた。「嵐らしさ」ってことについて、みんないろいろ迷ったり、考えたりしてるんだけど、オレから見たら、5人で集まってそういうことを話し合ってること自体十分「嵐らしい」って思えたから。人から「嵐らしいとは〜なことだよ」なんて明解な答えをもらうよりも、100万倍うれしかった。自分でそれを感じ取れたことが。この先も嵐はまちがった方向には行かないなって思えたから。

 感想
 今まで、じゃにーずのコンサートの中でも嵐のコンサートは本当おもしろいよ!特別ファンでなくてもすごく楽しめるよ!って何度も色んな人から聞いてきました。
 それで、私はここ一年程できっかけは忘れちゃったんですけど、あれっ、嵐ってすごく可愛い集団なんじゃない?って思えて、彼らの出る番組とか観るようになったらもっと好きになって。よく彼らは癒しとか和むとか言われるんですけど、今時代がこう、例えばまつじゅんとかにのみやくん!とか1人1人の存在を確かに思っているのはもちろんだけど、彼らのホームはあくまでも"嵐"で、その"嵐"にいる時が一番彼らがすごく活き活きした優しい顔をしているから、よけい嵐の中の1人が気になったら、嵐五人のことが好きになっちゃう流れになるんじゃないかと思いました。すっごいすっごい幸せな気分にしてくれる五人です。草食動物でマイペース系だけど、ギラっとした刃(高みをめざす気持ち)みたいなのを持ち合わせているというか。
 本当は、彼らのことについて書いている「僕が、嵐を好きになった理由」というタイトルの作家さんの本を買いたかったんですけど(嵐初心者なので、ファンの人から見た嵐の良さに、うんうんそーだよね!と頷きたい気持ちがあるというか/笑)、つい、発売された時から気になっていたこの本を三年越しに買っちゃいました。これも縁かな。

しをんのしおり  三浦しをん

July 18 [Fri], 2008, 0:09
鷹球団の久米と「るーきーず」の赤星とがなぜか重なってみえるんですが、どこで言えばいいのかわからないのでここでそっと吐き出します。目とか違うけど、あの厚ぼったい唇とか、食えない感じが似ていると思うんだけどどうかなー。
週末は大分行きだというのにまったく用意をしておりませぬ(^v^)。そろそろ本当やらねば!台風こないといいな。


 しをんのしおり  三浦しをん  ★★★☆☆

 あらすじ
 「漫画の王国」に生まれた小説家の乙女な日常生活。バンドを追っかけ上方へ、愉快な仲間と朝まで語り、わきあがる妄想の楽園に遊ぶ……色恋だけじゃ物足りない!なぜだかおかしな日常はドラマチックに展開――日本の政局も、家族の事件も、人気のTVドラマも、考え始めたらいつのまにかヒートアップ!「読んで楽しく希望が持てる」、笑い出したら止まらない、抱腹微苦笑ミラクルエッセイ。

 印象に残ったところ
 ちなみにアンドレの最期の言葉は、「オスカル……命だけは…・・たい、せつに……」でした。最期の一言としてはちょっと手抜きすぎると思うんだが、もう少しひねりのある臨終の言葉はないのか。

 感想
 三浦しをん。直木賞受賞作家である。でもって、夏には東京のしかるべき場所へ行って、どーじんしをあさる方でもある。私は三浦しをんのエッセイ以外は、アンソロに載せていた短編しか読んだことがないのですが、それでも純文学のような静かな文体だったことを覚えています。でもエッセイともなると菅野彰もですが、また別の話。冷静な目というのでどこか繋がっているのかもしれないけど。
 一瞬覗いた厨房にいた男四人で、取り合いを想像したり、好きなキャラについて語ったりと、……とても……近しいにおいがします……笑。
 いや、おもしろかったです。久しぶりに本買ったんですけど、やっぱりこういう感じが好きです。

メリーゴーランド  荻原浩

July 01 [Tue], 2008, 23:09
もう入社してから三ヶ月、はやいものですなぁ。自分はちゃんと前に進めているだろうか。体重ばかりが前に進んでいるわけではないことを祈るばかりです(ほんとにな!^ω^)


 メリーゴーランド  荻原浩  ★★★☆☆

 あらすじ
 過労死続出の職場を辞め、Uターンしたのが九年前。啓一は田園都市の市役所勤務。愛する妻に子供たち、ああ毎日は平穏無事。……って、再建ですか、この俺が?あの超赤字テーマパークをどうやって?!でももう一人の自分が囁いたのだ。〈やろうぜ。いっちまえ〉。平凡なパパの孤軍奮闘は、ついに大成功を迎えるが――。笑って怒って、時々しんみり。ニッポン中の勤め人の皆さん、必読。

 印象に残ったところ
 「係長の子供さん?可愛いねぇ。お父さんに似なくてよかったねぇ」
 「お前、明日も、エビ」

 感想
 この作家さんの本を読むのは初めてだったわけですが、多少場面転換がとうとつに思えました。ポンポン飛ぶので、それに自分が巧くハマったら楽しいけど、うーんちょっと早かった。
 読みながら特に後半、幸せになって見返してやって!と主人公・啓一を知らず応援していた気がします。なんだかホロ苦い爽やかな話でした。でもやっぱりホロ苦い。柳井がへなちょこだけど頑張っててイイやつでした。徳永の事情とメリーゴーランドのあれやこれやが今ひとつ伝わりにくくてちょっと残念でした。

イン・ザ・プール  奥田英朗

June 15 [Sun], 2008, 19:47
友達と遊びに行くのも楽しいですが、今日久しぶりにずっと一日家にいて、それはそれでの幸せを感じました。のんびりって素敵だ!


 イン・ザ・プール  奥田英朗  ★★★★☆

 あらすじ
 「いらっしゃーい」。伊良部総合病院地下にある神経科を訪ねた患者達は、甲高い声で迎えられる。色白で太ったその精神科医の名は伊良部一郎。そしてそこで待ち受ける前代未聞の体験。プール依存症、陰茎強直症、妄想癖……訪れる人々も変だが、治療する医者のほうがもっと変。こいつは利口か、馬鹿か?名医か、ヤブ医者か?

 印象に残ったところ
 「ひとつ聞いてもいいですか」
 「何よ」
 「マユミさん、彼氏はいるんですか」
 「いないよ」
 「ぼくじゃだめですか」
 「子供はだめ」
 間髪を入れず返事された。でも愉快な気分になる。くじけず話を続ける。
 「どんな人が理想ですか」
 「友だちがいない奴。大勢で遊ぶの、苦手なんだ」
 メリークリスマス。雄太は夜空に向かってつぶやいていた。
 冬の星は、夏よりずっと凛としていて輝きを増している。
 それはまるで、孤塁を守ることを恐れない北国の美女のように。

 感想
 久しぶりに本読みました。この本は、ぐっさんとさとえりで舞台化されたシリーズなんでしょうか?
 伊良部の独特の治療方法(?)が、「笑うせぇるすまん」みたいだなと思いながら読んでました。患者の悩みを肯定し肯定しまくってズレた方向にいったところで、反面教師的な行動おかすところは、だいぶ健全な?笑「笑うせぇるすまん」だけど。こんな奴いないよと笑い飛ばしたいのに、いるかもしれない、明日は自分がそうなっているかもれないと感じさせるような、非日常日常空間でした。

トポロシャドウの喪失証明  上遠野浩平

April 08 [Tue], 2008, 23:25
うーん、私は普段、一時ごろになるともう目蓋が下がってくる女なので、これからはたして仕事に耐えられるのかがわかりません。一年後の私はそれが平気だと、頑張っているのかな。仕事ちゃんとこなせるようになるたかな。そして目下のところ、手元にある本を全部読んでしまったため、活力がありません。何か代わりになるもの……!


 トポロシャドウの喪失証明  上遠野浩平  ★★★☆☆

 あらすじ
 あなたは身に覚えがなくても、とつぜんに理不尽な目に遭ったことはないだろうか。もちろん人間なので、後ろめたいことがないわけでもないけど、そんなにも責められることをしたような覚えもないのに、みんなが自分のことを否定しようと群がってくる……どこかで何かが間違っているのだとしても、目の前にある現実はあまりにも複雑で、それを解き明かす方程式なんかどこにも見えなくて――これは、そういう状況下に置かれた二人の男の物語である。ひとりは無実の罪を着せられ、ひとりは過去の悪を問われる。この二人の前に、<生命と同じだけの価値のあるもの>の秘密が現れるとき、彼らが選んだものはなぜかどちらも"代替物"で……。

 印象に残ったところ
 「――ところで、伊佐さん」
 地下駐車場では、奈緒瀬がさらに質問しているところだった。
 「あの波多野ステラという女性と、あなたはその……どういう関係なんですか?」
 「は?」
 「あの方はどうも、時雄お兄様とは全然、ふつうの友だちに過ぎないらしいし……なんだかあの方は、ずいぶんと馴れ馴れしく、あなたのことをその、俊一さん、とか呼んでいたし」
 「……何の話だ?」
 伊佐はきょとんとした。質問の意図がどうにもつかめなかった。

 感想
 うん?↑のあらすじはカバー折り返しに書いてあったものを抜粋したものですが、首ひねりました。一人が諸三谷のことを指しているのはわかるけど、もう一人はチンピラなのか。ちょっとこの巻はペイパーカットと接触したものが多すぎて、混乱しました。あのおじいちゃんも何だか唐突な気がするしなぁ。全体的に説明不足で終わった感があります。病院のこととかちょっと別シリーズとリンクしたけど、やつぱりわからない。
 諸三谷はあれでよかったのかな、とか考え出せば考えるほど悶々。伊佐もある程度わかっていて行動していたようだし、これから解き明かされていくのかな?話の案内役のような人物がこの巻はいなくて、ちょっと置いてけぼり感です。奈緒瀬がステラにキーッ!となっているところは可愛かったけど(笑)。

きいろいゾウ  西加奈子

March 26 [Wed], 2008, 1:38
心優しい友人に、とあるメルマガ登録のメール、携帯メール登録もできるよーと優しく言ってもらえたんですけど……!PCから変更しようと思えば「携帯からやってください」と言われるし、携帯から変更しようとしたら「PCからやってください」と言われるしで、今私、究極的に攻められてる気がする……(^▽^)。
約5日後、私はちゃんと自分の立場に向き合えるかな。向かっていけるかな。


 きいろいゾウ  西加奈子  ★★★★★

 あらすじ
 私ことツマは、旦那のムコさんと小さな村で暮らしている。ムコさんは駆け出しの小説家。日中は二人で畑に出たり、近所の人とまったり過ごしていたけれど、そんな穏やかな場所でも、ツマはツマ、ムコさんはムコさんの問題をずっと抱えていた。

 印象に残ったところ
 「お月様が、まるで太陽みたいに明るいね」
 「そう!ゾウが言うねんな、そう!うわあ、すげえな!そけ大地君も読んどったんやな!すげえ、なんか嬉しいな、奇跡みたいや」
 「……奇跡だね」
 「お月様が、まるで太陽みたいに明るいね。てな」
 東京に来る前の日も、太陽みたいな満月だった。 そういえば東京に着いてから、月を見ていない。
 「ムコさん」
 カップをすっかり空にした大地君が、改まった口調で僕を呼んだ。思いつめた顔でしばらく僕を見てるから、どきりとした。
 「僕、ムコさんには、絶対敵わないと思うよ」
 「え?」
 「わかる?わかんないよね」

 感想
 最初は地の文とか結構元気よくて、大丈夫かなこの文章に馴染めるかなとどぎまぎしながら読みすすめてました。文体は途中で慣れた。そうしたら、するする入ってきて、明日の午前中に図書館行くからそれまでに残り150ページくらい読まなきゃ!となってたのに、どんどん読めてしまいました。慣れたらすうっと文が体に入ってくる感じ。
 大地くんがかっこよすぎた……!大地くんに対して、ツマなりに恥ずかしいことに向き合うことを語る場面が大好きです。ツマの気持ちもムコさんの気持ちも、時々なんて呼べばいいのかわからないものになったりしたけど、それにきゅうっと胸が締め付けられました。泣いた。西加奈子さんといえば「さくら」の作者ですが、おお、するする読めるけど読むのしんどそうだ。精神的に!救いはあるんだけど。
 出てくる食べ物の描写がすごくおいしそうでした。

作家の読者道2 web本の雑誌編  

March 23 [Sun], 2008, 17:03
一応明日、免許更新に行く予定なんですが、初免許更新のため、結構お金がかかることを知り、ショックです。じ、じわじわくる……!でも生き抜き予定は作りたいし、入れちゃったし、うーんうーん、難しいですなぁ。


 作家の読書道2  web本の雑誌編  ★★★☆☆

 あらすじ
 今をときめく二十人の作家の幼い頃からの読書傾向・そして作家デビュー以後の本との関わりについてインタビューしたものをまとめたもの。二巻目。

 印象に残ったところ
 本を読むのも、文書を書くのも、さみしい時のほうがいい。満たされていたら、自分の中に何も入ってこないし出ていかない。受信も発信もできないんです。今みんなメールとかようしてるけれど、あれ、さみしいからのめりこんでいるんやろ。さみしない奴はのめりこみまへん。だから、自分も、本ばかり読んでいる時期はああ、今自分はさみしいんやな、と思うんです。でも、そのさみしさが好きなんですよね。

 感想
 一巻と立て続けに読みましたが、面白かったです。皆さんやっぱり読書量とかすごいから、なるほどなーと思ったり、自分も読んだことのある本が挙げられていたりすると、にやりとしてしまいます。特に古処誠二の作風に考えるところがあるので、名前挙げられていて「おお」と思いました。直木賞候補だったものな。
 本当に、前にも書いたことがある気がするんですけど、皆さん高校在学中とか大学付近でデビューする作家さんはごくまれで、色々それぞれの職経験してからデビューする人が多くて、なんというかすぐにすぐにとガツガツするんじゃなくて、もっと人生に対しておおらかに構えていいんだという気になりました。まだ私は何も知らないから、これから何をするにしたって、知るという経験はかならずマイナスでなくプラスになっていくんだよなと。

作家の読者道  web本の雑誌編

March 18 [Tue], 2008, 19:37
久しぶりにマンガの立ち読みをばーっとしてきました。2巻〜9巻中、8巻だけなかったけど!
写真集がまだ売ってなくて、地方め!と少し凹んだので、癒されました。
そして手帳はやっぱりいいのが見つからなかった。理想だけがどんどん高くなっていきます。お財布も今度またじっくり見たい。


 作家の読者道  web本の雑誌編  ★★★☆☆

 あらすじ
 現代を代表する作家30人に、本との今まで、そしてこれからの関わり方についてインタビューしたもの。
 恩田陸から小川洋子まで、様々な作家の内側が覗けるようで楽しい。

 印象に残ったところ
 社会批判でなくとも、その作者が言いたいことがある作品が好きです。彼がその作品を書くに値すると思っている作品が。そういうのって必然的に熱がこもる。ただも字面を埋めるために書いているものなんて魅力がない。『スティル・ライフ』なんて一行目からビリビリきてる。「この世界がきみのために存在すると思ってはいけない。世界はきみを入れる容器ではない」なんて。熱がある。文字面、行間から放熱している感じが好き。それは冷たい熱でもいいんですけれど。言いたいことがある人っていうのはそうした熱が出るし、それが気に入ろうが入るまいが、言いたいことのある人の作品に引き込まれる。その、言いたいことに対するバイアスのかけ方を読むのが、僕にとって小説を読むことの意味ですね。彼の目には今、世界はこう映っているんだ、と現実世界の新しい切り取り方を感じることができる。それが本を読む楽しみです。

 感想
 30人へのインタビューを読んで、思ったことは、やっぱり本が人に与える力というのは微々たるものでもあるのだということ。そして、25歳を迎える頃までに、何か一作品書き上げて、何かに投稿してみたいと思いました。結構、ユヤタンみたいに作家になる人というのは、作家という仕事一辺倒かと思ったら、そういう人こそ実は割と少数で、色んな職業の人が多いなと、社会人になるこの立場だからか、そんなことが目につきました。
 今は二次ばかりで、いわゆるオリジナル作品というのは部活を引退してからずっと手が止まったままだけど、何か書いていきたいと、そんなことを思いました。
 読んでいると何か書きたくなって、むずむずしたくなる。本の魅力だけでなく、その作者の書くことに対する、それぞれの熱のようなものも感じられる本でした。

ノルウェイの森  村上春樹

March 15 [Sat], 2008, 20:24
友人ともうすぐ公開の「死神の精度」映画を観に行く約束が漠然とですができて、はっぴぃはっぴぃ。
もう半月もしないうちに自分が働き出すなんて、心の準備が!なわけで、まだ若干ピーターパン症候群な足踏みをしております。


 ノルウェイの森  村上春樹  ★★★☆☆

 あらすじ
 僕ことワタナベは直子のことが好きだ。しかし直子は数年前に失ったキズキという僕の親友でもあった男の子とが忘れないでいる。時は経ち、直子は変わった精神病院へ、僕は学生運動真っ盛りの大学で、共に二十歳の時間を過ごそうとしていた……。

 印象に残ったところ
 緑は長いあいだ電話の向うで黙っていた。まるで世界中の細かい雨が世界中の芝生に降っているようなそんな沈黙がつづいた。僕はそのあいだガラス窓にずっと額を押し付けて眼を閉じていた。それからやがて緑が口を開いた。「あなた、今どこにいるの?」と彼女は静かな声で言った。
 僕は今どこにいるのだ?
 僕は受話器を持ったまま顔を上げ、電話ボックスのまわりをぐるりと見まわしてみた。僕は今どこにいるのだ? でもそこがどこなのか僕にはわからなかった。検討もつかなかった。いったいここはどこなんだ? 僕の目にうつるのはいずこともへなく歩きすぎていく無数の人々の姿だけだった。僕はどこでもない場所のまん中から緑を呼びつづけていた。

 感想
 村上春樹の作品というよりも、彼の作品を論じた文を読むのが好きです。こういった本は、人によって色んな見方をする系統にあると思うからです。それを踏まえた上で、特にこの本について書かれた論文を読み返すことなく今こうして感想を書いているわけですが、直子が過去の象徴だとしたら緑は未来の象徴かと思いました。
 なんだっけなんだっけ、確か同作者の「火曜日の女たち」?も、最後主人公が「お前はどこにいるのだ?」という独白をしていた気がするんですけど、春樹は結構自分のポジション、ゆらゆらして掴めない自分、他人との距離を測りながら描いている人だという印象を受けました。春樹は人が好きだけど嫌いなんだろうな。
 結構十代の頃に読んでいたら、この手の本は自分的トラウマになっていたんじゃないかしらんと思います。
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