(無題)

February 10 [Tue], 2015, 9:26
はぁ…とうまきが可愛くて可愛くてそらもう可愛くて、愛しくて、切なくて胸が苦しい
東堂がカッコ良くて、後輩にも優しくて、まじ東堂様なのに巻きちゃんにでれでれなのがたまらんよ!
巻きちゃんもなんだよあの色気と可愛さは!!!
最近暇な時間はひたすらぴくしぶ巡ってますが、萌えを補充するどころか供給されてすぐに枯渇するからまじでヤバいですよ!
日に日に増加するブックマークに苦笑しか出ないwww
はぁ、とうまき可愛い。
超絶可愛い。
あの2人を見ながらずーとニヤニヤしていたい

とーまきのこと

February 05 [Thu], 2015, 1:06

さて、ペダル沼にずぶずぶと頭のてっぺんまで沈みつつアリマス。
おとといには今まで見たことがないサイズのとらさんの箱半分ほどを埋め尽くしたうすくてあつい本が届き、
本日は漫画のレンタルに行ったのですが全て貸出し中だったために、ちょうど新作で出ていたペダルの映画を我慢しきれず借りてきましたwww
あーとうまき本当に可愛いwww
ラブラブな二人も後輩に優しい先輩なとーまきも可愛すぎてたまりませんwwww
ずぶずぶと沈んでいく感覚が快感になりつつあるwwwたまらんぜwおいw

ってことで、手元にある分を色々読み漁りながら頭の中をちょっと整理してみた結果↓↓↓


あいつら高校2年生の5月くらいに出会ったばっかなのに、その4か月後くらいの9月にはお互いをライバルとして認めて、普通に番号交換して話してるんだぜ☆
ちなみに2年生の9月にはもうとーどーはすでに巻ちゃん呼びしてて、巻ちゃんも受け入れてるんだぜ☆(遠距離なのに展開早すぎだろwこいつらw少女マンガの進展速度を軽く超えてやがるwwww)
しかも3年次のインハイで勝負しようと約束するまでに14戦はやってるってんだから、1月に1回以上のペースで会ってる計算になるよwwwwww爆


1月に1回以上・・・・。
普通に遠距離恋愛してる大人よりもデート頻度高いと思うんですがwwww
しかも千葉と神奈川で意外に距離あるってのにwwww
あれを付き合っていないというのなら、どんな状況と関係を交際中というのだwww

そりゃとーどーが巻ちゃんの習慣とか癖とかを完璧に把握しちゃってるわけだヨ
んで、彼女並みの頻度で用もないのに電話かけちゃうとーどーを何だかんだ言いつつそれを受け入れちゃってる巻ちゃんw
・・・もうふーふだよね。こいつら

映画とか完全にとうまきの子供としてさかみちくんがいた感じだったもんねwww
あのポジ超羨ましいw
私もそのポジションで二人のやり取りをじーっと見ていたかったwww

でも、あののぼせたさかみち君を介抱してる途中にあった、とーどーの一言に対する巻ちゃんの葛藤は見てて切なかったなぁ。。。。。。
クールにふるまうこととかさかみち君に対して、優しく振る舞うことはできるのに、素直になれなかったり、甘えられない巻ちゃんがすっごくいじらしくて、可愛いと思うからこそ、見ていてとても切ない。
とーどーはちゃんと受け止められる子だからこそ、ちょっとは寄りかかっていいんだよって言って巻ちゃんの背中を押してあげたい。
育った環境とか色々周りから言われながら育ってきているからこそ、甘えられず、人に対する怯えがあったり、男の子としてのプライドなんかもあるからだとは分かるんだけど、一人で頑張りすぎてるようにも見えるから、とーどーの胸の中へおもいっきし突き飛ばしてあげたいなぁ。
で、とーどーがぎゅっと抱きしめてあげれば大団円なのに。

はぁ・・・・・
シェリルといい、巻ちゃんといい、遊馬といい、スターズのうさぎちゃんといい、哀ちゃんといい・・・・
どーも私は本当は幸せになりたいのに、素直に甘えられなかったり、なかなか好きな人にも素を出せない子を甘やかして、甘やかして、そらもう甘やかして、そんな状況に戸惑わせて、困らせて、おもっくそ泣かせた挙句、幸せにしてやりたい衝動に駆られやすいらしいな。


りどれー

January 28 [Wed], 2015, 1:45
が欲しいです!白のやつっっっ!!!!!!!!
出来れば限定のでおそろにしたかった!!!!!

ってことで、弱虫ペダルハマりました。
今更だがなぁ!!!!!!

ちなみに東堂×巻島一択ですw
巻ちゃん巻ちゃん言ってるとーどーが可愛すぎて私死亡だよorz

誰かっっっ!!!!
始まった頃に一瞬だけみた坂道の見た目と痛さだけで視聴切ったこの大馬鹿者を殴ってください
おながいします。(ちゃんと見てるとあの子も可愛かったw)

相方にも面白いから見てみなよ〜と言われていましたが、そのうち〜とか言ってました・・・・・。
本当にごめんなさい。
あれは見るべきものです。
見なければ後悔するものです。

ふつーにむちゃくちゃ面白かったヨ!!!!
で、ロード欲しくなったよ!!!!!!!(買えないけどな・・・・・高すぎて・・・涙)

んで、


とーどー可愛すぎるぜ!!!!!!!!!



何あの子!!
なんであんなに可愛いの!!!
ボケからツッコミから一々可愛くてたまんねーよ!!!
あ、あらきたきゅんも好きです
口悪いのに福ちゃん福ちゃん言っててとてもかわゆいwwww

あーもー可愛すぎて爆発するわ!!!!いろんなものが!!!!
とりあえず仕事帰りにCD買ってきます。
円盤と漫画は相方と相談して持ってたら貸してもらうことにしよう!!
あ、でもとーどー主役のヤツは意地でも買う!!!!
個人的に欲しくなったらまた全部自主的に購入するつもりだけど、そんなことしたのばれたら相方にどんだけ散財してんのって怒られそうだから我慢せねばっっっ!!!!(とりあえず、しばらくはっっっ!!!)

一先ず、とらで買いあさった薄い本達が届くのを待ちますさよなら諭吉w
久しぶりにBLのカプハマったわ
今までNLばっかだったから新鮮だよぅ!!!!
幸いなのは自分がハマるのが王道CPってとこだなー
じゃなかったら、薄い本求めすぎて頭ん中が本当にヤバいことになるからな!!!!(遠い目)
アルシェリの時も星うさの時も足りな過ぎて、満たされな過ぎて、自分で書き始めちゃったくらいだし・・・・
あーもっともっと頭の中をとーどーとまきちゃんで埋め尽くしたいです。

供給がいっぱいあるときは読むだけで幸せ〜
その内自分で考えて書けるようになるといいな♪
アルシェリだって書きたいの溜まってるんだし、この心の欲を!!!!!!
頭の中でまぐわい続けるネタの数々をなんとか形にせねばっ!!!!

お仕事なんてなくなればいいのにー!!!!!!
いやっ、無くなったら購入資金がなくなってしまうからダメかっ!!!!

いんふる〜

January 02 [Fri], 2015, 1:59
明けましておめでとうございます。
今年もアルシェリ&好きカプを心の底から愛でて生きていきたいと思います笑www

さて、年末より職場にインフルエンザの波が寄せてきています。
スタッフがじりじりとその波に飲み込まれ、その影響で変わるシフトにより年末年始出勤が決まりましたっ
なりたくてなったんじゃないのは分かるけど、ギリギリの人数で回しているからこそキツイこの状況&いつ自分に降りかかるか分からない恐怖で毎日ドキドキです!!
接客業だから仕方ないんだけど、体調悪そうなお客さんに対応する度、大丈夫かなぁ?と心配になる・・・・・
私も早くお休み欲しいお・・・・・

辛うじて勤務後に行った初詣ですが、あまりの人の多さに断念してリトライとなりました。
そして、並ぶ屋台を見ながらシェリルはこういうの大好きだろうな〜と一人にまにましておりました。
だって、シェリルはよく年末にある福引とかにも夢中になる子だと思うw
で、アルトさんが苦労するwww

アルトさんも福引とか嫌いじゃないけどシェリルほどハマらないだろうし、さらっとよい商品を掻っ攫いそうだw
シェリルは何回ガラガラ回しても外れてティッシュとか駄菓子とかばっかりもらってる子だと思うよw
そして、いつの間にか景品よりガラガラする方に夢中になってると思う♪
あぁ、シェリル可愛いよシェリル

福引にハマるシェリルとそれを見守るアルトの話とか、福引で旅行とか引き当てちゃったのにドキドキしてなかなかうまく誘えないアルトさんの話とかもいいなぁ〜


・・・仕事・・・・
・・・仕事にめどがついたら、私好きなこととかやりたかったこととか全部やるんだっ!!!!
もう少し日が過ぎたらまた繁忙期入るんだけどね・・・・・orz

シェリルのバースデー!!!!!

November 24 [Mon], 2014, 2:02



とりあえず叫ぼうと思います。




シェリル誕生日オメデトーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!
永遠に、最強に愛してる!!!
アルトと一緒に幸せになぁれ★





ふぅ。。。。。。
と、言うことで・・・・・・めがねセンセの寝るまでは〜に完全同意だ!!!!!
だって、嫁の誕生日だぜぃ?
ってか、祝わずにおわれるかヨ!!!!!
気持ちだけでも届けたいヨ!!!!!


っつーことで、もう愚痴と遅延報告しかねぇよ。このブログ・・・・。
よりにもよって日が明けてからの帰宅とか・・・・・。
しかもシェリルの誕生日に・・・・・泣。
私も一番くじ並びたかったなぁあああああああああああああああああああああああああああああ

なんで・・・・
なんで嫁の誕生日がある11月から遅番なんでそ・・・・。
相方様は中国出張で日本にいないし・・・・・。
もう・・・・なんて日だ!!!!

せめてブログとケーキくらいはと思ったのに!!
繁忙期&3連休特有の残業とはっっっ!!!

いいもん。
いいもん。
腹いせにボークス買っちゃうから。
かわゆいシェリルにデート服着せて愛でまくるんだからっっっ!!!
だからアルトも早く作るといいよ!!!!
財布の紐なんてアルシェリの為ならどんどん緩んじゃうんだからーーーーーーーーーーーーー





事前申告

October 30 [Thu], 2014, 14:26
間に合わない(爆)

計画性ドコニウッテイマスカ??
バカナノコトカンガエテナイデヤレバヨカッタヨ
ナントカシェリルノ誕生日マデニハマニアワセタイ(泣)

大阪城ホールキター

October 11 [Sat], 2014, 10:58
運よくチケゲットしたので!
久しぶりの大阪〜
楽しみぃ




…そしてチラシに載ってる某妖怪ネコを見て、萌え化する親父殿を思う…
なんか今年の小学生一年生の定番ダンスになってるらしくて、来賓で呼ばれた時見たのが最強に可愛かったらしい
曲が流れる度にこれが流行ってるんだぞとドヤ顔で自慢して、ようつべで調べて見せてくれる親父殿が一番可愛いと思う今日この頃。
最近知り合った強面の親父殿と仲良くなりたいらしい部下さんに心底自慢してやりたくなるわw

Under the sea

September 20 [Sat], 2014, 13:23


*自サイトにUPしていたものをサルベージしました。
シェリルの誕生日ss(2009年作成)デス。









Under the sea








新曲のジャケットを取り終え、控え室に戻ってきたシェリルは上機嫌だった。
衣装を脱ぐ間も惜しんでカバンに駆け寄り、中から愛用の携帯電話を引っ張り出すと、メール画面を起動させる。
打ち合わせやクライアントからのメールに混じって表示される"Alto Saotome"の文字にシェリルがにこりと笑った。
数日前に送られてきたメールにはすでに開封済みのマークが点灯していたけれど、シェリルは構わずそれを選択する。
すぐに画面が起動し、メールの内容が表示された。

書かれていたのは、待ち合わせ場所と時間、遅れる際には連絡しろという味も素っ気もない文章。
それでもこのメールをもう何度読んだかは分からない。
アルトらしい淡々と用件だけを綴ったメールにくすりと笑うと、シェリルは愛おしむように画面に表示されるアルト用のアイコンに口付けた。

「ご機嫌ですね。シェリルさん。」
「ふふっ。そう見える?」
「はい。」

ノックと同時に入って来た顔なじみのスタイリストに鏡越しに返事を返すと、バレバレです。っというように笑われた。
フロンティアに来る前までの自分ならよっぽど親しい相手以外に自身のプライベートを詮索されることを嫌って、そういった質問にもある程度神経を尖らせながら答えていたというのに、今ではそこまでピリピリすることもなくなっている。
何気ない会話を楽しむ余裕ができるほどには、フロンティアに馴染むようになってきたのだろう。
そう思うと、なんだかそれがくすぐったかった。

「こっちが、先日頼まれたお洋服です。」
「ありがとう。間に合ってよかったわ。」

スタイリストから大きな袋を渡されたシェリルは中身を確認すると嬉しそうにそう言って笑った。
久しぶりの本格的な屋外デートの申し込みがあったというのに、いつもの格好ではつまらないとはりきったシェリルがめいいっぱいめかしこもうと計画を立てたのが5日前。
けれど、何ヶ月も前から調整して詰め込まれているスケジュールが急に変わるはずもなく、懸命に時間を調整してもショッピングに出向く時間は取れなかった。

いよいよ3日前となり、持っている衣装の中からデート服を選ぼうと妥協しかけたシェリルを救ったのは、その時自分を担当したこのスタイリストだ。
ずらりと並べられた衣装の中にライブでは扱わないような系統の衣装を見つけたシェリルが興味を示すと、あるブランドの新作が配送ミスで間違って混ざってしまったのだと教えてくれた。
ノースリーブのワンピースは、柔らかいクリーム色だけれど使われている生地のせいか光沢を放ち、とても華やいで見える。
一歩その色の濃さを間違えば、ゴールドのように華美な印象を与えたり、反対に安っぽくなってしまいそうに思えたけれど、そのワンピースはその絶妙なラインギリギリで作られており、とても上品だった。

膝丈くらいのスカート裾はふわりと広がるAライン。
全体的に施されたくしゅくしゅのプリーツ加工が可愛らしく、甘い印象を与える。
胸元とスカートの裾などには蔦をイメージしてつくられたこげ茶色のラインが入り、胸元の下のラインは一度背中で結んだ後、途中から腰の辺りまで垂れるような細いリボンになっていた。
今までプライベートで着たことのない系統の服であることやその可愛さにシェリルが興味を引かれたのも当然だろう。
すぐさま買い取りたいと申し出たシェリルの反応に一瞬驚いたような表情を見せたものの、簡単に事情を話すと急いで手配をしてくれた。

「店側にサイズを伝えて補正もしてあるので大丈夫だとは思うんですけど、一応着てみてもらえますか?」
「えぇ。」

サイズまで教えて補正してもらったというスタイリストの手際のよさに驚きながらシェリルは着ていた衣装を脱いで、ペチコートを見につけ、ワンピースに着替える。
背中につけられたたくさんのボタンを留めるのが少し大変だったけれど、手伝ってもらうとすぐに着ることが出来た。
時々見た印象と着た印象とが変わってしまう服もあるのだが、これは最初のイメージ通りだ。

「やっぱり可愛いわね。コレ」
「そうですね。着丈も丁度いいですし、上着によってはフォーマルにも使えそうです。」

どこまでも衣装にしか興味がないらしいその様子にシェリルはくすりと笑うと、もう一度微笑みながらありがとうと言った。
シェリルからの礼にはっと我に返ったスタイリストは頬を染め、その場を取り繕うようにシェリルを化粧台の前へと追い立てる。
洋服を汚さないようにとガウンを上から羽織らされると同時に椅子に座らされると、すばやく施されていた撮影用の化粧を剥ぎ取られた。

また、ベースメイクから作ってくれるらしい。
チークを注したように頬を染めながらわたわたと動いているというのに、施される化粧は細かく美しい。
くるくると器用に動く手とのギャップにシェリルがくすくす笑っていると、『化粧崩しちゃいますよっ』と脅された。
流石にそれは困るので賢明に口元を引き締めていると30分もしないうちに化粧が終わり、髪のセットへと移る。

スタイリング材を使って両サイドの髪を掬い上げると左耳のすぐ後ろでお団子が作られ、そこに小さな白い花とリボンのついたコサージュを飾られた。
残りの髪は柔らかいウェーブを活かしてそのままになっている。

程よく甘く、可愛らしいできばえにスタイリストは満足そうに頷いているけれど、流石にここまで可愛らしくされるのはシェリルにとって予想外だ。
めったに見られない自分自身の様子に思い切り固まった後で、もう少しどうにかならないかと言うとにっこりと笑いながら首を左右に振られた。

どうやら先ほどの仕返しのつもりらしい。
確かにどこかがおかしかったり、奇抜なできばえではなく、見慣れないシェリルが納得できていないだけなのだ。
無言のまま鏡越しにじっと見つめてみたけれど、スタイリストは素知らぬ顔で道具を片付け始めてしまった。
これは負けを認めざるを得ないらしい。
シェリルが根負けをしてため息をつくと、スタイリストは嬉しそうに笑った。

「似合ってますよ。」

渾身の一言に押されるように椅子から立ち上がると、シェリルが白旗を振った
ことに気を良くしたらしいスタイリストが先ほどまで扱っていたカバンとはまた別のカバンから白い袋を取り出し、シェリルに渡す。
何だろうと不思議に思って袋を開けたシェリルは、手に落ちたふわりという感触にほうっと息を呑んだ。

中から出てきたのはふわふわの素材でできたティペット。
白い雪のような印象が可愛らしく、ワンピースと同じ色で作られた小さなコサージュが首元で結んだワンピースと同じこげ茶色のリボンの上にくるようになっている。
シェリルが驚いて顔を上げると、それもセットで完成らしいですよと言われた。
茶目っ気たっぷりにそう言って見せる彼女の言い分がどこまで本当かどうかは分からない。
注文した相手に宣伝効果があると分かれば、それをビジネスチャンスだと思って品物を贈ってくる企業はたくさんあるのだ。

可愛らしい見た目のままを素直に喜べない自分にため息を付きたくなったけれど、もし、そういう意図があるとしたらそれに気づかなかった自分に後で盛大に腹を立てるだろう。
どうしたものかとじっとティペットに視線を送るシェリルにスタイリストは苦笑すると、『教えたのは本当に貴方のサイズだけで、贈り主は誰に渡るか全く知りませんよ』と伝えた。
それから、『デートしてるところを週刊誌なんかに撮られでもしたら、贈り主が腰を抜かして、どうして言ってくれなかったの!と言って泣いて、怒って、宥めるの大変なんで止めてくださいね』とも。

どうやら作り主は、作品と同じくらい繊細な人らしい。
シェリルがそうっとそれを首に回すと、柔らかい感触がシェリルの肌をくすぐる。
優しい肌触りにシェリル表情が自然と綻んだ。
先ほど疑ってしまったことを詫び、ティペットのお礼を伝えると、そう伝えておきます、きっと喜びますっと笑う。
靴を履き替え、コートを羽織り、バックの中身を入れ替えるとシェリルは自分用の衣装箱に持参した衣装や服を全てを放り込み、自宅までの配達を頼んだ後で外へ出た。

時刻は午後8時前。
待ち合わせの時間にはなんとか間に合いそうだ。
シェリルはもう一度携帯のメール画面を表示させると、嬉しそうに笑った。





***********






「珍しいな。」

待ち合わせ場所に現われたシェリルに向かってのアルトの第一声はそれだった。
アルトから正式なデートに誘ったこともあってかきちんとジャケットを着こなしている姿が珍しい。
様になる様子に内心流石だと感嘆の息を漏らしていたシェリルはアルトの言葉に我に返った。
予想はしていたものの、流石に面と向かって言われると言葉に詰まる。
頬にどんどん熱が上がっていくのを感じながら、シェリルは開き直ることに決めた。

「うっ、うるさいわよ!しょうがないじゃない!スタイリストが勝手に決めちゃったんだからっ!!」
「・・・・何、言ってんだ?」
「えっ?!」
「いや、時間とスタイリストとどう関係があるんだ?」
「・・・ッ!!」

怒るようにして言ったシェリルに返ってきたのはアルトの驚いたような声。
どうやらアルトの驚きはシェリルの格好より時間通りに来たことにあったらしい。
自分の勘違いにシェリルが息を呑むと、恥ずかしさにますます頬が熱くなるのが分かる。
めったにないことにシェリルが戸惑っているとアルトがくすりと笑ったのが分かった。

「なっ!」
「ほら、行くぞ。」

言葉に詰まるシェリルを宥めすかすようにアルトが言い、シェリルの手を攫う。
いつのまにそんなことが出来るようになったのかと、シェリルがあっけにとられている間にアルトはとっとと歩き出してしまった。
それに引っ張られるようにしてシェリルが続く。
いいように振り回されてるような気がするのが面白くない。
でも、アルトの行動を心のどこかでは嬉しいと感じながらも子供のような反応をしてしまう素直でない自分自身はもっと面白くなかった。

それでも、そこまで分かっていても、自身の感情は理想通りには動いてくれない。
うまく感情の整理をつけられないシェリルがなんとも言えない気持ちに引きずられながら歩いていると、アルトの足が急に止まった。

「いつまでもそんな顔してるんなら、手、離すぞ?」
「別にいつもと同じよっ!」
「・・・・・・・」
「なっ、何よっ。」

シェリルが顔を上げると同時に降ってきたアルトの呆れたような視線と声についつい反射的に強気な言葉が出てしまう。
その後無言で見つめられ、気まずくなった瞬間、右手から温かい感触が消えた。
外気の冷たさが手を一瞬にして覆い、シェリルをひやりとさせる。
流石にまずいっとシェリルが思った瞬間、両頬に鈍い痛みが走った。

「い、いひゃい・・・・・」
「バーカ、嘘つくなよ。そんなにつまんでないだろ?」
「ひょっと、はらひなはいよっ!」
「・・・・・っ、・・ぶさいく。」
「なんですってぇ?!」

自分がつねったくせに噴出したアルトにシェリルが声を上げるけれど、全く効果はなくアルトは楽しそうに笑っている。
苦しそうに身体を丸めて笑い続けるアルトにもうっ!と息を吐くとシェリルはくるりと踵を返した。
来ないのなら先に行ってしまおうと一歩を踏み出したシェリルの手がぐいっと引かれる。
その強さに一瞬ぐらりとシェリルの身体が傾いだ。

「シェリル。」
「・・・何か言うことは?」
「・・・ようやく、いつものお前に戻ったな。」
「!!」

そう言って笑うアルトはもういつものアルトだ。
両頬をつねられた痛みに先ほど自分の中で燻っていた感情が押し流されたのだ
と知ったシェリルはその事実に驚くと、身体から力を抜いた。
息を吐き出すと共に何かどっしりとしたものが身体から剥がれ落ちていくような感覚を覚え、どれだけ自分が気を張っていたのかを思い知らされる。
無言のままアルトを見つめると、自分の手をぎゅっと握り締めたまま、アルトがシェリルを見つめ返してきた。

さらさらの長い髪。
暗がりにも輝く琥珀色の瞳。
月に照らしだされた優しい表情。

身体を曲げ笑っていたせいで、いつもと顔の位置が逆だ。
ここ最近は見上げることばかりだったから、それが違うのがなんだか新鮮だった。
そして、優しいアルトの表情に自分はきっと敵わないのだと、今度は素直にそう思えた。

シェリルから力が抜けたことを感じたアルトがゆっくりと身体を起こす。
二人の周囲を取り巻く雰囲気が一瞬にして綻んだ。

「シェリル、お前腹減ってるか?」
「どうして?」
「いや、遅れるかもしれないと思って、店の予約11時にしてあるんだ。」
「そうなの?」
「あぁ。」

アルトの発言に、シェリルは考える素振りを見せる。
ジャケット撮影と言っても食べるものはきちんと食べておかなければ100%の力は出せないと考えるシェリルはきちんと毎回の食事を取っていたし、1食、2食抜いただけで体型が変わるようなプロポーション作りもしていない。
純粋に今の自分のお腹のすき具合を確認するとシェリルは小さく頷いた。

「まだ大丈夫だと思うわ。」
「そうか?じゃあ、先に行くか。」

シェリルの反応に、アルトがほっとしたように胸を撫で下ろす。
気を使ってくれたのが少し嬉しくてシェリルは少しだけアルトとの距離を縮めた。

「どこに行くの?」
「お前が好きそうなトコ。」

シェリルの問いかけにアルトは答えない。
それでも、バスやケーブルカーの時間を確認するようには見えなかったからきっと歩いていけるところなのだろう。
きっと尋ねても答えてもらえないだろうと一人納得したシェリルは大人しくアルトに続いた。
自分が知らないことがこの先に待っているというのも中々楽しみなものだ。
シェリルがこれ以上問うのを諦めたと悟ったアルトは楽しみにしてろよっと言うように繋いだ手にきゅっと力を込めた。
フロンティア内の気温はもう11月半ばを超えているために冬設定に移っている。
常緑樹以外は葉を落とし、空気が日々澄んでいくのを肌で感じていた。
人々も変わる季節に押されるように早々と冬物を引っ張り出したり、冬用の洋服やコートを買いに走ったりしている。
もう少しすれば、後1月後に迫る大イベントのための準備がフロンティアのいたるところで始まるだろう。
綺麗なイルミネーションが町中を飾り立て、幻想的な雰囲気を作り出すのもいいけれど、月や風だけに彩られた静かな夜がもう少しで終わってしまうことを考えると、それがほんの少し残念に思えた。

この時間帯には珍しく、あまり車の通らない道を二人で並んで歩く。
街路樹や街灯だけが脇に作られているだけのシンプルで緩やかな坂道を登りきると、そこは別世界だった。
たくさんのビルや小さな公園が並んでいたそれまでの区画と道を挟んだ側はそのくらい印象が変わる。
立ち並んでいた背の高いビル群は一切見られず、一つ一つの建物がそれそれ庭園のような場所を持っているのだ。
敷地面積に限りがあるフロンティアや各船団において、大きな敷地に1階だけや2階建ての建物を立てることはある意味贅沢の極みとされていた。

幾度か車で前を通ったことはあっても流石に立ち入ったことがないシェリルは初めて捉えた建物や敷地の豪華さにそっと息を呑む。
けれど、驚くシェリルを他所にアルトはゆっくりと歩を進めていく。
目的がその先にあるのは明確だった。

「この先なの?」
「あぁ。・・・疲れたか?」

ほんの少しだけ不安げなシェリルがアルトに問う。
聞き返したアルトの言葉にシェリルは首を振ると、先ほどと同じように街灯が並ぶ道の先をじっと見つめた。
こんなデートは初めてだ。

いつもは街中でショッピングしたり、フォルモやクランベリーモールで遊んだり、家でのんびり過ごすことが多いから、今日のような目的が見えないデートも初めてだったし、シェリル自身、一つの敷地でほぼワンブロックを満たしているような建物が立ち並ぶこんな区画へは仕事以外で入ったこともない。
何ともいえない気持ちのまま2ブロック程歩いた時だろうか?そこでアルトが足を止めた。

「?」

つられてシェリルが顔をあげるけれど、目の前には何もない。
この先も同じような道が続いているだけで、先ほどと何か違うところがあるかと言えば50mほど進んだところに中から漏れてくる灯りが少し見えるだけだ。
そこには出入り口があるらしく、鉄の棒を幾重にも組み合わせて出来た鉄門の影が光に混ざって地に落ちている。
よくよく耳をすませれば、本物の木々で緑の壁の向こうから、小さなクラッシックのメロディーと人々の動く音や談笑のカケラのようなものが聞こえてきた。
シェリルがはっと目を丸くして、アルトを見上げるとアルトも気づいたか?っと言うようにシェリルに視線を送ってくる。
シェリルがコクリッと頷くと、アルトはゆっくりとシェリルの手を解き自分の腕へと絡ませた。

「ふふっ。今頃になってエスコート?」
「うるせぇ。・・・こんなのをホイホイ簡単に出来る男にろくなヤツはいないっ!」
「あら、でも慣れてもらわないと困るわ。」
「・・・・・努力は、する。」
「楽しみにしてるわ。」

アルトの頬にほんのりと赤みが注したことにシェリルが笑う。
暗に含まれた言葉の意味に気づいたアルトは少し気恥ずかしそうにそう言うと、シェリルが嬉しそうにアルトに身を寄せた。

残りの50mほどをゆっくりと歩き、門の前へ立つと立派に着飾った黒服の執事が二人を出迎える。
通常、車で来るだろう場所に徒歩で来たというのに、柔和な顔をした執事は顔色を変えることもなくにこやかに『いらっしゃいませ』とだけ言葉をかけ、二人を奥へと導いた。

石畳が真ん中に作られた通路の先には、明るい色の石で造られた古城のような洋館が立っており、今では珍しい松明と柔らかな現代のライトの両方を使ってライトアップされている。
道の両脇には、先ほど外を囲っていたものより背を低くした木々の垣根が並び、内側からは楽しげな談笑と共にカチャカチャと食器を操るような音が聞こえてくる。
あちら側では食事が出来るようになっているのだろう。
ガーデンパーティーを思い起こさせる様子にシェリルが興味深く観察していると、設けられた簡素なレセプションで二言三言話したアルトがすぐに戻って来た。

「もういいの?」
「あぁ。予約の変更はキャンセルした。あと、1時間半は中で遊べる。」
「中?」
「言っただろ?お前の好きそうなトコだって。」
「?」

不思議そうなシェリルに対して、アルトは楽しげだ。
『中』と言われてもどこを指すのか分からないシェリルがきょろきょろと周りを見回すけれど、やはり具体的な場所が分からない。
とまどうシェリルをよそに、アルトはシェリルの手を引くと真っ直ぐに伸びた石畳を歩き始める。
先ほどの言葉をもう忘れたのかしら?と内心苦笑しながら、シェリルも後に続いた。
着いた先は、道の先の古城のような建物だった。

「Under the sea?」

壁にかけられたプレートをシェリルが読むと同時に、扉の前に立っていた揃いの黒服を来たウェイターが扉を開ける。
おそるおそる踏み出すシェリルを待ちながら、アルトもゆっくりと階段を登っていく。
扉が閉まる直前に、小さく『足元にお気をつけ下さい』と言う声が聞こえたけれど、それがシェリルの耳に届いたかは分からなかった。

目の前に広がったのは深い、深い、青。
空や浅瀬の海に見えるのとは違う、群青。
どこからか射す光がところどころでそれを薄め、柔らかい色を床へと広げる。

大きな壁画の中ではたくさんの魚が泳ぎまわり、その美しさを見せ付ける。
キラキラと鱗が光を跳ね返す様子は眩く、一斉に向きを変える魚の群れがあるかと思えば、その後を追うようにして身体の大きな魚が悠然と現われる。
暗闇の中に浮かぶそれらは、どこか別の世界をそこだけ切り取ってきたかのようだった。

「・・・・すごい。」
「あぁ。」
「これっ・・・でもっ、・・・」

二人から感嘆の息が零れた。
言葉を発しようとしても出てこず、足はその場に固定されてしまったかのように動かない。
圧巻だと話には聞いていたけれど、それでもその衝撃には一瞬我を失いそうになる。
そんなアルトを引き戻させたのはシェリルの手だった。

こちらはまだ最初の衝撃を引きずっているようで、引き寄せられるようにフラフラと歩いていく。
それをアルトの手が引き止めていた。

「シェリルッ!」
「・・・ッ!!・・アルト。」

他の客の存在を目の端で確認したアルトはシェリルを引き寄せるように一瞬だけ力を込めて後ろへと引く。
アルトの声と握られた力の強さにシェリルの身体が一瞬だけ震え、ようやく空色の瞳がアルトの元へと返ってきた。
そのことに、アルトがほっと息を付く。
我に返ったシェリルは少し恥ずかしそうに頬を染めた。

「ぼけーっとするなよ。危ないだろ?」
「ぼけーっとなんかしてないでしょ?!大丈夫よ!」
「どこが大丈夫なんだよ。ほっといたら、お前そのまま水槽に額ぶつけてただろーが。」
「そっ!・・・そんなこと、ないわよ・・・。」

アルトの指摘にシェリルの視線が泳ぐ。
どうやら自覚はしているらしい。
しょうがないなとこれ見よがしにため息を付くと、シェリルがほんの少しだけきまずそうに唇を尖らせたのが可笑しかった。
あえてそのことには言及せず、緩みそうになる頬を必死に叱咤しながらアルトが順路にシェリルを誘うと、シェリルが何も言わずについてくる。
それをそっと目で追いながらアルトはシェリルが追いつけるくらいの速度で歩いた。

先ほどまでの石畳とは違い、足元に敷かれた上質な絨毯が柔らかく靴底を押し上げてくる。
照明が限界近くまで落とされた室内はほの暗く、とても静かだ。
所々に休憩用のソファーが並べられ、人々はそれに座ったり、水槽に近づいたりしながら、目の前に広がる世界に見入っている。
もたらされた沈黙は、誰もが目の前に現われる世界に引き込まれて生まれたものだった。

底にはさんご礁が埋まり、その間で遊ぶように小さな魚が泳ぐ。
赤、青、黄色、ピンクと色も形も様々だ。
砂地の床からは小さな蛇にも見える魚が鎌首をもたげるように半身を出しながらゆらゆらと揺れていた。

「キレイね。」
「そうだな。」

呟くように落ちた言葉にアルトが同意すると、ちらりと視線を投げたシェリルがもう一度水槽に向き直ってから笑う。
水槽に映るシェリルでそれを確認したアルトがなんだよ?という視線を送る。
シェリルはそれに答えず、くすくすと楽しそうに笑うだけだ。
アルトが諦めたようにその場を離れようとすると、すぐにシェリルが後を追う。

「ねぇ。」
「なんだよ。」
「どうして、こんなところを知ってるの?」
「・・・・秘密だ。」
「あら、教えてくれないわけ?」
「当たり前だろ。」
「ふーん。当たり前なんだ。」

シェリルとは反対に、アルトの言葉が少しだけ硬くなる。
それが、照れ隠しなのだと分かっているからシェリルの口元が尚更緩んでいく。
時折のぞくアルトのそういった表情が可愛らしくて仕方ないのだ。
きっと、言葉にしたら怒られるだろう事実を心に押しとどめながら再びアルトの横に並ぶと、それを見たアルトがおずおずと口を開いた。

「・・・・いいところだろ?」
「えぇ、そうね。とてもステキだわ。」
「それなら、よかった。」
「ふふっ。・・・好きなトコって言ったのはアルトよ?」
「・・・万が一ってこともあるだろう?」
「アルトがそう言って外れたことないでしょう?」
「・・・そうか?」

シェリルの言葉に、アルトの表情が少し和らぐ。
最後の問いへの答えを視線を送ることで濁すと、シェリルがくるりと身を翻した。
流石に照れくさかったのだ。
再びその手に捕まってはかなわないので、シェリルはアルトより一足はやく次の水槽の前へと移動する。
早くアルトから移ってしまった顔の火照りをどうにかしてしまいたかった。

岩場を再現した水槽にはたくさんの海老や貝類が展示され、マングローブの木の根を再現した場所では小さな魚やひし形のような形をした魚が泳ぐ。
捌いたら何人前かなるだろうかと考えたアルトがシェリルに尋ねると、思い切り睨まれた。
反対に鮫の歯や小型の鮫が見られる部屋では興味深そうに姿を追っていたかと
思えば、説明を読んで怖くなったのか、いざ近づいてくる鮫を見ると一歩後ろに下がる様子が面白い。
浅瀬を再現し、実際に触れることの出来る部屋ではヒトデやイソギンチャクの見た目と感触のギャップに小さく声を上げていた。

サンゴに尻尾を巻きつけて揺れるタツノオトシゴやその小さな羽に笑い、ハゼの表情と名前に笑い、天井をドーム型にして下から泳ぐ様子を見られる部屋では悠然と泳ぐマンタの迫力に息を呑む。
別の水槽でマグロの大きさに驚いたかと思えば、今度はシェリルがアルトにマグロ饅の数を尋ねるありさまだ。
先ほどの仕返しとばかりに盛大に非難してやると、シェリルがむくれてすぐ側の水槽に展示してあったハリセンボンのようになる。
それを指摘したらますますシェリルの唇がつんっと尖った。

巨大な円柱型の水槽の中ではクラゲが泳ぎ、ふわふわと上下する様子は幻想的で美しい。
波が立つようにセットされている水槽では、プランクトンが淡い光を放ちながら波に揺れる。
星空を再現したような青い光には、二人して息を飲んだ。

「クジラはいないのかしら?」
「それは、流石にいないだろ・・・・。」
「そう。・・・・・残念ね。」

順路も終盤になるとそうポツリとシェリルが呟く。
いくら大きなバイオプラント船であっても出来ることと出来ないことがあるのだとアルトが返すと、シェリルが少し残念そうに水槽の向こう側を見つめた。

「見たかったのか?」
「…少しね。」
「・・・・少し、待ってろ。・・あっ、と・・動くなよっ!!」

視線を水槽に向けたまま答えると、少しの沈黙をおいてアルトが小走りに駆け出していく。
咄嗟にシェリルも後を追おうとしたけれど、同時に響いたアルト声がそれを思いとどまらせた。
自分とその他の客しかいない室内に取り残されたシェリルはアルトの出て行った方をしばらく見つめるけれど、そうそう帰ってくる様子はない。
シェリルはほうっとため息をつくと部屋の中心においてあるソファーのところまで動き、ぱたりっと座り込んだ。
巨大なアクリル板の向こう側に広がるのは優しく、深い色をした海だ。

一面に広がる青のスクリーン上にはたくさんの魚が縦横無人に泳ぎまわる。
自分の知らない世界なのに、どこか懐かしさのようなものがこみ上げてくるような気がした。
身体に沿うように沈むソファーに身体を預けると、シェリルはそうっと瞳を閉じる。
眠ってしまいたいわけではなかったけれど、脳裏で微かに奏でられる音のおぼろげなイメージの中に少しだけ浮かんでみたかった。

「・・・・シェリル?」
「アルト。」

躊躇いがちにかけられた声に目を開けると、心配そうな顔でアルトがシェリルを覗き込んでいた。
その表情にシェリルがくすりと笑むとアルトがほんの少し微笑する。
静かな音に満たされていたせいか、アルトの声色が優しく心地よかった。

「・・・・疲れたか?」
「違うわ。ちょっと、曲が降りてきそうだったのよ。」
「あぁ、なら・・・・・。」
「大丈夫よ。降りていたんなら書き出してるはずだもの。・・・・まだ、ちょっと無理みたい。」
「そういうものか?」
「えぇ。」

邪魔したか?っと不安げに尋ねるアルトにシェリルが首をふると、アルトがほっとしたように身体から力を抜いたのが分かった。
本当に大丈夫なのだと安心させるように頷いたシェリルがソファーから身体を起こしてアルトに向き直る。
どこに行っていたの?っとシェリルが尋ねようとした瞬間、アルトが思い出したように顔を上げた。

「ちょっと来てくれ!!」
「えっ、ちょ、ちょっと、何?!」

急なことに戸惑うシェリルをアルトが早く早くと追い立てる。
手を引かれて立ち上がると同時にその手を引かれ、そのまま急ぎ足のアルトの後を引きずられるようにして追う羽目になった。
先ほどまでいた大水槽の部屋がちょうど順路の終わりだったらしく、次の間からは次の間からは拾いスペースが広がっており、小さな売店が見える。
そこへ向かうのかと思ったけれど、アルトはそれの前をさっさと通り過ぎて先ほど入って来たの入り口がある方へと向かってゆく。

食事の時間かと考えたシェリルは腕にはめた時計を見ようとするけれど、時計を嵌めている方の手はあいにくアルトにがっちりと捉えられてしまっている。
確認手段がないことに嘆息したシェリルは大人しくアルトのされるがままになることにした。
夜だからか、まばらにいる人々の中に子供の姿はない。
そのせいか、早足で移動する二人の姿は嫌でも目を引く。
アルトは最大限に速度を落としながら先を急いだ。

連れられてやってきたのは、出入り口のすぐ側にある一角。
エントランスとの間に簡単な壁が造られ、空間を隔てているので少々見つけづらいけれど、その入り口に向かって遊園地等でよく見る鉄の格子で作られた柵が並べられている。
少し高い位置に何かあるのか、そこまでの道はゆったりとしたスロープ状になっており、上には一番最初に自分達を出迎え、扉を開けてくれたのと同じ黒服を着た係りが二人控えている。

「まだ、大丈夫ですか?」
「はい。」

スロープの入り口からアルトが尋ねると、二人を認めた黒服はにこやかに微笑んで頷いて見せた。
ほっと安堵したようなアルトと共にスロープを登りきったさきにあったのは卵型の形をしたなんとも奇妙な乗り物だった。
壁のほとんどは透明のガラスのように見え、それが全体の2/3を覆っている。
初めて見る乗り物に戸惑っているとアルトがそれに乗るようにとシェリルを誘う。
おそるおそる乗り込むと、アルトがその後に続いた。

中は、小さな二人がけの簡素な椅子が作られてるだけだった。
前にはハンドルらしきものと呼び出し用に見えるボタン、足元には自動車用に見えるペダルがついている。
シェリルが興味深そうにそれを見ていると、黒服の一人が身を屈めながらアルトに動かすための説明をしているらしい。
軽く2,3言交わした後で実際に操作し頷いたアルトは大丈夫だと黒服に笑って返した。
いよいよ出発らしく、上空に上げられていた扉が段々と降りてくる。
閉まる直前に遅れてきた別の黒服がアルトに慌しく何かを手渡したのが見えた
数秒後にはロックが完了し、『Good Luck』という言葉と共に送り出された。

前方に作られていたトンネルに入ると同時に視界が奪われる。
分かるのはゴウン、ゴウンという機械音共に伝わる微弱な振動によって自分達が運ばれているということくらいだ。
その後、坂になったらしく吸い込まれるように降下したと思ったらちゃぷんっという衝撃が伝わった。
どうやら水の中へと落ちたらしい。
慌ててアルトを見るけれど、まだまだ暗くてその表情が見えない。
きっと大丈夫だと無理やり納得させていると、前方から柔らかな光が漏れてくるのが見えた。

カーテン状の暗幕から抜け出すと同時眩いばかりの世界が現われる。
その豪華さにシェリルは息を飲んだ。
それは、先ほど見た世界だった。

周りに照明などはないはずなのに、ぼんやりとした光がどこからか射してきて視界を与える。
外から見たときは、深い、深いディープブルーだったものがほんの少しだけ淡くなる。
眩しそうに目を細めていたシェリルが自分の身体に視線を移した瞬間ぱっと瞳を輝かせた。

「見て、見て、アルト!キレーイ!!」

伝わった光は穏やかに室内を侵食していた。
真っ白なシェリルのコートが薄いアスールに染まり、色素の薄い肌も同様に染め上げられている。
ストロベリーブロンドだけがステージの時のように仄かな紫に染まっていた。
アルトも反射的に自分の身体に目を向ける。
流石に黒のコートは染まっていなかったけれど、肌はシェリルと同じように染まっていた。

「ふふっ。同じね。」

嬉しそうに微笑むシェリルがアルトの手を掬い上げ、比べるように重ねる。
手のひら越しに伝わる温かな体温や僅かな手の大きさの差、ほんのりと頬を染めたシェリルの表情がアルトをくすぐりあげていく。
一瞬だけ胸が苦しくなり、それを押し込めるようにアルトは先ほど係員から受け取った包みを慌しくシェリルへと投げた。

「何?コレ。」
「・・・・開けてみろよ。」
「?」

アルトの言葉にシェリルが包みを紐解く。
とはいっても、紙袋にリボンが巻かれているようなものだったから包みは簡単に開いた。
開けた袋の口から滑り出るようにシェリルが袋を傾ける。
すると、中から小さく、ほわほわとした物体がシェリルの手の平にコロンと転げ落ちた。

「・・・・悪かったな。それしかなかったんだよ。」
「・・・・これ、クジラ?」
「・・・・いらないなら、返せよ?戻してくるから。」
「誰もいらないなんて言ってないでしょう?」

紙袋の中から降ってきたのは、丁度手のひらに乗るくらいの小さなぬいぐるみだった。
腹の部分は白く、背中は濃い青で黒の模様が浮かぶ。
ふわふわとした感触は毛布のように気持ちよくて、思わず顔を埋めてしまいたくなるほどだ。
手渡した瞬間は子供っぽすぎただろうかと一瞬ひやりとしたアルトもシェリルの言葉にほっとする。
それがシェリルにも伝わったのか、シェリルが楽しそうに笑った。

「さぁ、白状しなさい?」
「・・・何がだ?」

分かっているのよ?っというこちらを見透かしたようなシェリルの表情と言葉にアルトが不思議そうになる。
白状っと言われても思い当たることがないのだ。
何のことだろうと考え込むアルトに最初のうちは惚けてもだめよ?っという視線を送っていたシェリルもその表情が変わらないことを可笑しく思いだしたらしく不思議そうになってくる。
奇妙な沈黙がいつの間にか二人に降りてきていた。

「・・・・何かあるんじゃないの?」
「何かって?」
「・・・・・」

アルトが聞き返すけれど、シェリルも言葉に詰まってしまった。
先ほど尋ねた時とは逆にアルトがシェリルをじっと見つめる。
耐え切れなくなったのはやはりシェリルが先で、自分の勘違いを恥じたのか頬の赤みが少し増している。
そのことに気づいたアルトが小さく笑うと、その声を拾ったシェリルがつんっと唇を尖らせた。

静かな空間にオートモードに移された船の動く音と、コポコポと気泡が上っていく音だけが響く。
中を照らす優しいアスールは変わらず、零れ落ちた光の線が穏やかに揺れる。
それを見ているだけで感情の何割かはすぐに溶け落ちてしまいそうだ。

「シェリル。」

名前を呼んだその音の優しさにシェリルの身体がピクリッと震える。
振り向きたいのに振り向けなくて、いつの間にか顔に熱が戻ってきてしまって、困った。
いつもなら超がつくほど鈍かったり、まれに驚くほど鋭かったりするくせに、どうしてこうタイミングが悪いのだろうかと心内でシェリルがごねる。
そうこうしてるうちに右手に温かい手の重なる感触がした。

「ッ!!」

少し不安そうでいながらもおずおずと握られる手の感触に一気に心音が上がる。
こうやって人の感情を無自覚に煽るのだけはうまいから尚更腹が立つのだ。
真っ白になりつつあるシェリルの脳内にはもうアルトに対しての文句しか浮かんでこない。
うぅ〜っと唸るようにして息を詰めたシェリルの意識をアルトの一言が見事に攫っていった。

「・・・・お前、今日誕生日だろう?」
「たん・・・・じょうび・・・?」

先ほどの葛藤が一瞬にして消え、シェリルがアルトを振り返る。
疑問調で終わった言葉の終わりと、不思議そうなその表情に今度はアルトが揺らいだ。
何度も確かめたから間違えているはずはないのだけれど、シェリルの反応にどうしてもその確信が不安になってくるのだ。
目を丸くして尋ねるシェリルを見つめながらアルトはコクリッと小さく頷いた。

「フロンティアでは、こうやって祝うものなの?」
「・・・・・ギャラクシーでは違うのか?」

シェリルの言葉におそるおそるアルトが尋ね返す。
アルトの言葉にシェリルが考えるような素振りを見せ、僅かな間をおいて口を開いた。

「えっ、と・・・他はどうか分からないんだけど・・・アタシの時はいっつもパーティーだったから・・・・・」
「・・・・・・・・」
「あっ、ち、違うのよ?!そのっ・・・パーティーは仕事関係の人を集めてやってたからっ!!だ、だから誕生日って、プライベートでもやるものだとは思わなくてっ!!それでっ、・・その・・・・やるもの・・・なのよね?!」

パーティーという単語に反応を返すアルトにシェリルが慌てる。
アルトの誤解を解こうと懸命にまくし立てつつも、『誕生日』を忘れていたことや祝い方を知らないことが可笑しいということに気づいたらしく、だんだんと真っ赤に染まっていく。
最後にアルトに確認するように向けられた視線は、ほんのすこし涙に滲んでいるようだった。

恥ずかしさに真っ赤に火照った顔。
どうしたらいいのか分からないというように、不安そうな表情を見せるくせに、信じてもらおうと瞳だけは必死でこちらを見つめてくる。
取り乱した様子が可愛くて、潤む瞳が可愛くて、もっともっと困らせてやりたくなるから厄介だ。
ぐぅっと一文字に引き締められた口元にとうとうアルトの感情のたがが外れる。
衝動のまま重ねていた手をぐっと引き寄せ、腕の中に抱き込むとシェリルから小さな声が上がった。

甘い、いつもの香りがアルトを包み込み、コート越しにシェリルの体温が伝わる。
いつもより熱が高いのがなんだかたまらなく愛おしくて、おもわず抱きつぶしてしまいそうだ。
かなり気をつけて抱きしめたはずなのにやがて苦しさに耐え切れなくなったのか、助けてっというようにシェリルがぽんぽんっとアルトの背中を叩いた。

「あっ、そうだっ!コレ・・・・」

それでもなかなか離そうとしないアルトの腕の中からシェリルがようやく逃げ出した途端アルトが思い出したようにズボンのポケットを漁る。
小さな円柱型の平べったい小箱を取り出し、その手に収めるとアルトはシェリルに向かって両手を出すように言った。
先ほどの紙袋とは違う、小さいけれど上質そうな様子にシェリルの瞳が再び丸くなる。
早く、早くと急かすようにして手を出させると、アルトはそれをそうっとシェリルの手の平に乗せた。

「なぁに?コレ。」
「開けてみろよ。・・・いらないなら、」
「いるわよっ!」

高さにして3cmくらいだろうか?
円柱型の小箱は真っ白で、鮮やかな青のリボンが飾られている。
今日の雰囲気にぴったりだと思ったシェリルが小さく笑いながら中身をアルトに尋ねると、先ほどと同じ口調でアルトが返してきた。
すぐさま付け加えてくるかんじが小憎らしくて、それでも取られてしまうのは遠慮したかったからすぐさまシェリルはリボンの裾を引っ張る。
しゅるしゅると音を立ててリボンが解け、シェリルのコートへ緩やかに舞い落ちた。

ポコンという音と共に漏れた声にアルトの呼吸が一瞬止まる。
いつの間にかシェリルが解いたリボンを凝視していた自分に気づいたのもその時で、おそるおそる顔を上げたアルトは嬉しそうに微笑む空色を見つけた瞬間、また胸の辺りがぎゅうっと締め付けられるような感覚を覚えた。

「・・・アルト?」
「・・・ッ・・・」
「アールト?」

幸せそうに笑うシェリルの笑顔一つで、こんなに情けないことになるとは思わなかった。
首をかしげてこちらを見る様子に胸がいっぱいになって、胸が詰まって仕方ない。
言葉を返そうにも一旦息を吸わなきゃならないのに、呼吸の仕方を忘れてしまっていた。
無理やり笑ったから、きっと思ってる以上におかしな顔になっていたのかもしれない。
それでも、シェリルの笑顔は変わらなかった。

「ふふっ。可愛いわね。」

シェリルの指の先で揺れるのは、雪の結晶を模ったシルバーのチャーム。
6本の枝の先の一つに嵌めこまれているのは小さいピンクとブルーのトルマリン。
一つは、シェリルをイメージして。
一つは、自分と繋いでくれた空をイメージして。
いつでも側にいれたらいいという『希望』を託してそれらを選んだ。

「貸せよ。・・・・着けてやる。」
「うん。」

でてきたのは無愛想な言葉。
子供のような自分を自覚するけれど、どうしても感情と行動は伴ってくれない。
シェリルの返事に奪い取るような形で指先から鎖を抜きとると、シェリルに少しだけ待ってと言われた。
着けやすいようにとゆっくりとシェリルがコートを寛げてくれるのはありがたかったけれど、これ以上感情が暴走する前に、まだ面目を保っていられるうちに早く着けてしまいたかった。

「それでいいから、後ろ向けよ。」

カタコトの言葉。
それにコートを半分ほど脱いだシェリルがくすりと笑いながら後ろを向く。
顔が熱くて、同時に指先が震えて、なかなかうまくいかない。
随分と長い時間がかかってしまったように思えた。

「もぅ、いーい?」
「あぁ。」

アルトの心情とは裏腹にシェリルは余裕しゃくしゃくのようだ。
振り返り、自分のくび元にチャームが揺れるのを確認すると嬉しそうに指先でつんっと弾く。
弾かれて左端へ逃げたチャームが自らの重さによって元の位置へと戻ってくるとシェリルが小さくはにかんだ。

「ねぇ、アルトっ!」
「ん?」
「ありがとう!!」

幸せそうにそう言って笑うシェリルにアルトはとうとう白旗を振った。

本当は、少し不安だったのだ。
何をあげていいのか分からなくて。
何をあげたら喜んでくれるのか分からなくて。
悩んで、迷って、それで決めたのにやっぱりなかなか渡せなかった。

指輪でなくていいのかともミシェルに言われた。
でも、まだそこまでするのは妙に気恥ずかしくて、照れくささが先にたった。
だから余計にドキドキしたのだ。
なのに、この無邪気な女王様は一瞬にしてそんな不安を吹き飛ばしてくれた。

銀河の妖精のくせにいつもこうだ。
キラキラと瞳を輝かせるのは、一流品でなくフォルモや自然や、目についた全て。
くるくる、くるくる表情が変わって、一流の芸人になることもあれば意外とものを知らない間抜けな場面も見せる。
我儘なくせに人の痛みには敏感で、でも、自分の痛みにはひどく鈍感で、肝心な時は何も言ってこなくて、自分が気をつけていないとすぐに平気で無茶をする。

本当にずるい相手だと思った。
同時に、愛しくて仕方ない相手だとと思った。
そして、そんなシェリルに自分はきっと一生敵わないのだと。
素直にそう思えた。

「・・・アルト?」

軽く俯いてしまったアルトをシェリルが呼ぶ。
甘く優しい口調に、また胸が苦しくなる。
手探りでシェリルを見つけるとアルトは勢いよくシェリルを抱き寄せた。

「えっ?!・・・ちょ、アルト?!」

アルトの行動にシェリルが声をあげる。
それにも構わず、アルトは露になったシェリルの肩口に顔を埋めた。
温かい肌の感触に、身体のどこかが溶けていく。
初めて触れた時から変わらない感触にゆるゆると心が安らいでいく。
腕の中に居ることが嬉しくて、抱きしめられることが嬉しくてたまらなかった。

ずっと、ずっとこの感触と匂いと、甘い声の中に溺れていたかった。
駄々っ子のように動かなくなってしまったアルトを抱きしめるようにシェリルが居住いを正し、アルトをそっと抱きしめる。
背中に回った腕の感触に、アルトの胸に感情が湧きあがってくる。
温かな感情にどこまでも満たされていく感覚に幸せそうに笑うと、アルトはそうっとシェリルの耳元に唇を寄せた。

「・・・・シェリル?」
「んっ。・・・何?」

アルトを抱いているせいか、シェリルの声が少しくぐもって聞こえる。
それに少しだけ頬を緩めながらアルトは言葉を続けた。

「・・・・お前が生まれてきてくれて本当によかったよ。・・・・ありがとう。」

アルトの言葉に、シェリルの身体がピクリと震えた。
頬をぴたりと寄せているせいでシェリルの音がよく聞こえる。
微かに震えていたシェリルが小さく息を吐きだすと、それに潤んだ音が被さっていることにアルトが気づいた。

「・・・シェリル。」

どうした?と慌ててアルトがシェリルの顔を覗き込む。
シェリルの瞳はいつの間にか最大限に潤み、今にも零れ落ちそうになっている涙を堪えるために眉間に皺が寄っていた。
慌てたアルトは慌ててポケットからハンカチを引っ張り出す。
けれど、それがシェリルに届く前にポロポロと大粒の涙が溢れ出してしまった。

「シェ、シェリル?」

戸惑うアルトがうろたえながら引っ張り出したハンカチをシェリルに宛がう。
シェリルはそれを受け取りながら、他に何かないかと探し始めたアルトの服の裾を軽く引いた。

「・・・・・どうした?」

優しく、できるだけ優しくそう尋ねるけれど、シェリルの言葉は嗚咽にまみれてアルトまで届かない。
まるで幼子のように泣き出してしまったシェリルをあやすように今度はアルトがシェリルを抱きしめる。
むき出しの肩が小刻みに震えていた。

「・・・・・・」

アルトはもう一度しっかりとシェリルを抱き直すとゆっくりと背中を叩いてやる。
母親が我が子をあやし、寝付くまでそうするように何度も、何度もそれを繰り返した。
シェリルの涙がようやく話せるくらいにまで治まったのは、それからどれくらい時間がたったころだろうか?
嗚咽が消え、震えが止まると共に、小さく洟を啜り上げるような音が聞こえたと思ったら、アルトの腕のなかでシェリルが静かに身動きした。

コツンと頭をシェリルに寄せたアルトはシェリルが落ち着くまでほんの少し時間を置く。
先に言葉を発したのはシェリルだった。

「あると?」
「ん?」
「・・・・ありがとう。」
「・・・・・・・あぁ。」

囁くようにして言われたのはたった一言。
それでも、なんとなくシェリルが泣いた理由は伝わった。
アルトは小さく返事を返すともう一度シェリルをしっかりと抱き寄せる。

背中に腕を回し、そして先ほどと同じように片手でシェリルの呼吸を落ち着けるようにリズムを刻む。
強張っていたシェリルの身体からふわりと力が抜けたのか分かった。
そのことにほっと安堵しながら、アルトは再びシェリルの耳元に唇を寄せる。
そして、静かに祝福の言葉を紡いだ。

「Happy Birthday Sheryl」

優しいトーンで響いた音に、シェリルが幸せそうに笑う。
それに答えるように、おずおずと腕をまわせば力強い腕がぎゅっとシェリルを抱きしめ返してくれた。



Today is a very happy day.
When you whom I love were born in this world.













英文自信ねぇーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

続◎お知らせ

September 18 [Thu], 2014, 22:51

無事にぴ/く/し/ぶ/に場所借りれましたので、今後T/A/K/I/モノ、T/A/K/I/展開に続くモノ関してはそちらに投下していきたいと思います。
とりあえず、よるさくらのみ投下してきました。


しっかし使ったことないから色々未知すぐる・・・・。
これで大丈夫なのだろうか・・・・・。めっちゃしんぱい・・・・。

タイトルはそのまま流用してます。
ユーザー名は葉桜*ぽん太デス。
アンケートとかもできるみたいなので色々使いこなせるようになるといいなー。
がんばる!

おしらせ◎よるさくら

September 15 [Mon], 2014, 19:25





えーっと・・・・久しぶりにブログの管理画面見ましたら、ss下げられてましたネ。
普段あまり投稿したss見直さないので、事態把握が今までできていませんでした。
すみません・・・・orz
コメント下さった光様、ありがとうございます。
コメントをくださったおかげで気付くことができました。
せっかくコメント下さったのに、2ヶ月放置状態にしてしまって本当にすみません。。。。

ラノベにもっと過激なのあるので、これくらいの表現ならパスワードかけて、全体に見えないようにしておけばギリギリOKか・・・な・・・?とか思ってましたが完全アウトだったようです。
慌てて管理画面確認しましたら、おもいっきし不適切な内容の〜っと表示されておりました・・・。
本当に、本当に申し訳ありません。
もっとブログもコメントも頻繁に見るようにします。
(コメントを頂けたら通知が来るように設定してたはずなんですが、なぜか設定か解除?されておりまして・・・・)

さて、裏ものですが再UPはできないので、別の対策を講じようかと思います。
皆が楽しむT/A/K/I/に、個人的なSSを投下するのもご迷惑かと思いますので、別サイトかぴ/く/し/ぶあたりに場所を借りようかと思います。
詳細決まりましたら、ブログでお知らせさせていただきたいと思いますので、しばしお待ちください。
遅くとも今月中には何とかしたいと思います。


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もっと頑張りたい・・・

色んな意味で個人的に制限かけたい記事には鍵かけてます。
鍵のヒントは前の記事にっ
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