イン・ザ・プール 

March 11 [Wed], 2009, 19:30
イン・ザ・プール  奥田英朗



内容(「BOOK」データベースより)
トンデモ精神科医伊良部登場!
深夜のプールに忍び込みたいと思ったこと、ありませんか?
水泳中毒、ケータイ中毒、持続勃起症…ヘンなビョーキの博覧会。
新・爆笑小説。

内容(「MARC」データベースより)
どっちが患者なのか?
トンデモ精神科医伊良部の元を訪れた悩める者たちはその稚気に驚き、呆れ…。
水泳中毒、ケータイ中毒、ヘンなビョーキの人々を描いた連作短篇集。



爆笑小説とあるが、特に爆笑というわけではなかった。

伊良部総合病院地下にある神経科の医者伊良部一郎とミニスカートの白衣を
着たナース、マユミちゃんが登場人物。
簡単にいうとショック療法?いい加減な精神科医がトンデモな方法で病気を
治しちゃう話です。
ほんと治療がいい加減なんで神経質な人には向かないかも。
でも最後は医学的根拠とかで病気が治るのだからやはり医者なんでしょう。
「気にし過ぎ」「考えすぎ」に悩む人には一読の価値はありかと思います。


続編「空中ブランコ」もなかなか面白いようなので購入検討中。

ちなみに
伊良部が離島医療に赴いた際に町長選挙に巻き込まれる!?
あの伊良部がひきこもりに!?
というキャッチコピーの「町長選挙」なかなか売れてます。

うたかた/サンクチュアリ 

March 11 [Wed], 2009, 18:19
うたかた/サンクチュアリ  吉本ばなな著



複雑な家庭環境の中、これまで会わずに育った「兄弟」が出会った瞬間から
恋を育む「うたかた」。
互いに愛する人を失った男女が出会い、やがて何かに導かれるようにして寄
り添ってゆく「サンクチュアリ」。
運命的な出会いと恋、そこから生まれる希望や光を、瑞々しく、静謐に描き、
せつなさとかなしい甘さが心をうつ珠玉の中編二作品。
明るさのさしこむ未来を祈る物語。
定本決定版。
「BOOK」データベースより



人を好きになることはほんとうにかなしい。
With a quiet love

と帯に書いてあるとおり、かなしい本です。

しかし、ただ「かなしい」のではなく、出会いがあるから別れがあるように
楽しい嬉しいことがあるから「かなしい」があるといった感じがしました。

個人的には「うたかた」よりも「サンクチュアリ」のほうが断然好きです。

「うたかた」には鳥海人魚(とりうみにんぎょ)という女の子と
嵐(あらし)という男の子が出てきてこれまで会わずにいた兄弟が
恋をする・・・という話です。
吉本ばななの割にはあっさりとした話だなぁと思います。

「サンクチュアリ」は悲しみの向こうがわ・・・悲しみの次が
書かれています。愛する人を自殺で、事故で、それぞれ
亡くした男女が出会い、気持ちを分かち合います。

「だんだん雪で閉ざされてゆく家の中でひとり、
ランプの明かりの中でどんどん思考に追い詰められてゆく
彼女の夜中を考えた」
「いちばん泣きたかった時、吐きそうになるほどこらえた。
(中略) 棺の中の白い白い友子」

というくだりが胸にきました。
かなしみと向かい合うというのは怖くて文字になんて到底できないのに
ここまで言葉にできるというのはすごい。
人はみんな伝えたいこととか言いたいことを言葉にできなくて
もどかしい思いをするのに。

とにかく描写が静かで綺麗なところが気に入りました。
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