労働者の青春物語

September 24 [Wed], 2014, 18:06
☆「土曜の夜と日曜の朝」 アラン・シリトー 永川玲二・訳 新潮文庫

  紳士と労働者の区別が厳然とある社会のなかで、

  労働者出身の若き著者が鋭く描き出した悪漢物語。

  あらゆる権威や権力を忌み嫌い、反発を繰り返し、

  あがき苦しみ、ひたむきに生きる姿が非常に鮮烈だ。

  < 人生はきびしい、でもへこたれるもんか >

もう一つ別の若者文学

September 17 [Wed], 2014, 8:16
☆「星の切符」 アクショーノフ 工藤精一郎・訳 中公文庫

  60年代 旧ソビエト連邦時代の雪どけの季節に

  颯爽と登場して新しい文学世代の旗手と目された

  著者による鋭敏な感覚で綴られた青春の群像物語。

  モスクワ流のウェストサイド物語に重なってみえた。

  そしてマヤコフスキーの詩の一節が響いてきた。

  <行く、口笛を吹きながら、絶望に

   沈んだ者達が、うしろは牢獄、まえはどん底>

風景画家の恋愛小説

September 10 [Wed], 2014, 6:09
☆「ドミニック」 フロマンタン 安藤元雄・訳 中公文庫

  十九世紀フランスのロマン主義絵画の画家として

  著名だった作者によるただ一作だけの名著である。

  一見すると単なる初恋の追憶の物語にみえながら

  ひとつの魂の自己形成の物語と読み取れるものだ。

  青春の香気と羞恥心と自己省察に溢れて忘れ難い。

パーソナル・ソング

September 05 [Fri], 2014, 8:50
☆「クラッキング(ヒビ割れ))」 スザンヌ・ベガ

  私の心は壊れている 破れて膝に届くほど

  耳を覆って聴いて 目を覆って見つめて

  私の壊れた心は 冷凍庫にぶつかって

  そしてなにかが ヒビ割れている

  どこかわからない 歩道に張った氷

  樹の枝先が 張り裂けた 空の中

フォークソングの時代

September 01 [Mon], 2014, 7:17
☆「風に吹かれて」 ボブ・ディラン
 ※60年代の代弁者によるプロテストソングの代表曲。

  どれだけ多くの 道を歩いたら

  人が人から 見下されなくなるの

  どれだけ多くの 海を渡ったら

  白いハトは 砂浜で遊べるの

  どれだけ多くの 弾が飛んだら

  武器弾薬は 禁止されるの

  その答えは 友よ 風の中なのさ

  その答えは 風に 吹かれてるのさ  
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