愛と魂の妖精物語

August 25 [Mon], 2014, 0:01
☆「夢織り女」 ジェイン・ヨーレン 村上博基・訳 ハヤカワ文庫

  今世紀のアンデルセンと称されることもある

  現代屈指の語り部による妖精物語の短篇集。

  素朴な民間伝承話の形式をとっているため、

  いずれも純粋培養された愛の物語となっている。

  読み手によってファンタジーにもメルヘンにもなり、

  またラブロマンスにもなる本物のフェアリーテール。

  妖精話を味わい別世界に遊ぶのもわるくないと思った。

幻獣夜話の醍醐味

August 20 [Wed], 2014, 6:09
☆「ゴルゴン」 タニス・リー 木村由利子・佐田千織 訳 ハヤカワ文庫

  ダーク・ファンタジーの女王と称された著者の

  非常に内容が豊かで密度の濃い短編集である。

  流麗で可憐な文体を用い読者を異世界へと導く。

  どれもシニカルでファンタスティックな物語揃いで、

  現実世界と幻想世界を美しく紡いで見せてると思った。

モードという現象

August 13 [Wed], 2014, 0:00
☆「モードの迷宮」 鷲田清一 ちくま学芸文庫

  モード・スタイルはたえず回帰する。

  ファッションの歴史的展開の過程の中で、

  身体に密着した服は次第に離れてゆくが、

  限度を超えると再び身体の表面に戻ってくる。

  ファッションはたえず揺れ動き、変化する。

  自己へと回帰しながら、自己から外れて、

  自己ならぬものとして、自ら変身をとげる。

アメリカの普通の人々

August 06 [Wed], 2014, 6:00
☆「ママがプールを洗う日」(短篇コラム作品集)
  ピーター・キャメロン 山際淳司・訳 ちくま文庫

  アメリカ東海岸ニューヨークやボストン近辺の

  普通の人々の日々の営みやありふれた日常を

  鮮やかに描き出した珠玉の短篇コラム集である。

  都会の現代人がもつやるせない心情描写が見事だ。

  日本の郊外の人々も同時代的に底流は同じだと思った。

心に沁みる切ない歌

August 01 [Fri], 2014, 0:03
☆「今日は帰れない」(パルチザンの唄)
  作詞・曲 スタニスラウ・マジェスキー 訳詞・歌 加藤登紀子 

 ※ お登紀さんが30年来歌い続けているという、
  元はフランスに亡命したアンナ・プルクナルが
  歌って広めたポーランドのパルチザンの唄である。

  今日は帰れない 森へ行くんだ

  窓辺で僕を見送らないで 君のまなざしが闇を追いかけ

  涙にぬれるのを見たくないから 涙にぬれるのを見たくないから

  もしも春までに 帰らなければ

  麦の畑に種をまくとき 僕の骨だと思っておくれ

  麦の穂になって戻った僕を 胸に抱きしめて迎えておくれ

2014年08月
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