自己と他者との対話

October 25 [Fri], 2013, 0:03
☆「小説の言葉」 ミハイル・バフチン 平凡社ライブラリー

  ミハイル・バフチンはロシアの著名な文学研究者で

  小説論・言語学・哲学・記号論などの著作を通じて

  文学分野だけでなくて、現代思想にも影響を与えた。

  本書は文体論や小説における言語的多様性を論じ

  言語芸術の研究の<形式主義>と<観念主義>の

  断絶を明らかにして、克服しようとした試みである。

  欧州の文化史をも概観する古典的名著だが難解である。

輝やかしい錯乱の書

October 21 [Mon], 2013, 8:30
☆「内的体験」 ジョルジュ・バタイユ 平凡社ライブラリー

 ※ 無神学大全とは何なのか

  <二十世紀の最も重要な書き手の一人>といわれる

  フランスの作家・思想家による壮大で深遠な奇想の書。

  個が個である限り自失し、知が知である限り自壊する

  そんな矛盾の総体を、生き抜き瞑想し、提起し続けた。

  ただ、難解すぎて、理解不能で、感じるだけだと思えた。

 ※ 出来る限り遠くまで行くこと

  <私は足の助けを借りて歩く、愚者の助けを借りて哲学する。>

  <私は意味を持たぬものに、意味を与えなければならない。>

  <最終的には、存在は不可能性のものとして、与えられるのだ。>

思索あれこれのこと

October 16 [Wed], 2013, 0:03
☆「哲学小品集」 廣松渉 岩波同時代ライブラリー

 ※ 知への誘い、そして、自分のこと

  著者は緻密かつ実証的な文献学的研究で

  知られ、独特の壮大な哲学体系の構築と

  近代を超克する新しい世界観の定礎を

  志して、苦闘した哲学者・思想家である。

  本書はその哲学的思索のエッセンスを含む

  文明論・学問論や作家・作品論の小品に

  若き日の回想や身辺雑記をかろやかな

  筆致でつづった珠玉の随想集といえる。

  いわゆる廣松哲学のよき入門書だと思う。

世界の街並みを見る

October 09 [Wed], 2013, 6:08
☆「街並みの美学」 芦原義信 岩波同時代ライブラリー

 ※ 美しい<街並み>とは何か

   街並みは都市と建築との中間、

   即ち空間に位置すると考えられる。

   そして様々な歴史・文化・風土・人間の

   関わりや結びつきに於いて成立してきた。

   京都、パリ、エーゲ海、ペリシャ湾岸など

   世界各地を訪れて街並みを比較しながら、

   それを構成する都市と建築とその空間に

   理論的な考察を加わえ重ねていくことで、

   美しさの本質を探求し明らかにした名著である。

のぶちん、アラーキーへ

October 01 [Tue], 2013, 0:14
☆「天才になる!」 荒木経惟 講談社現代新書

  本書は写真の研究や解説を数多く行ってきた

  評論家・飯沢耕太郎が写真家・荒木経惟への

  自らしたインタビューをまとめたものである。

  写真家・荒木経惟とはいったい何者なのか、

  この異端・異能の人の実体とは何なのか、

  そのなかで的確で鋭敏な問いかけに対して

  率直に飾らない言葉でもって答えているので

  <天才アラーキー>の人となりや仕事ぶりが

  鮮やかに照らし出され非常に面白く得心した。

 ※ 私の仕事=私事だ。

  <そう、時流じゃなくて、自流なんだよね。>

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