生物の共生と多様性

September 25 [Wed], 2013, 6:04
☆「生命の宝庫・熱帯雨林」 井上民二 NHKライブラリー

 ※ 熱帯雨林の現在と保全

  夢や浪漫を誘う熱帯雨林を歩く。

  二十世紀後半、熱帯雨林は大規模開発に伴い、

  急激に消失してきた。皮肉なことにそれに従って、

  熱帯雨林の研究が急速に発展してきたといえる。

  そして、そこでの驚異的な種の多様性の数々と、

  生き物たちの生態の凄さが明らかになってきた。

  本書はこれまでの現地調査研究の成果に基づいて、

  熱帯雨林の現在と未来の姿を見通そうとしたものだ。
  

自然観と民俗文化

September 18 [Wed], 2013, 0:09
☆「なわばりの文化史」 秋道智彌 小学館ライブラリー

 ※ 海・山・川の資源と民俗社会

  自然は一体だれのものなのか。

  山野河海の恵みを享受しつつ、

  資源や環境を枯渇させないために、

  先人達が生み出した<なわばり>の極意。

  大震災や地球温暖化が喫緊の問題の今こそ、

  古来からの自然観やその共生の知恵に学び、

  資源活用や環境再生に取り組むべきだと思う。

無縁という関係原理

September 11 [Wed], 2013, 0:03
☆「無縁・公界・楽」 網野善彦 平凡社ライブラリー

 ※ 日本中世の<自由>と<平和>

  日本中世の歴史学に新たな地平を切り開いた名著。

  これほど批判や同意など賛否両論を巻き起こした

  大胆な切口の叙述はこれまでなかったと思われる。

  ここでいうとこの<無縁>といわれる関係原理は

  世俗の権力とは異質な<自由>と<平和>であり

  それのわれわれへの計り知れない影響の大きさと

  さらにその<再生>への展望が指し示されている。

  自らの自然と生活を思う今こそ読むべき労作だと思う。

思考の道筋を辿って

September 07 [Sat], 2013, 0:01
☆「名づけの精神史」 市村弘正 平凡社ライブラリー

  本書は寡作で知られた或る思想史家による

  様々な思考の道程を表わした断章集である。

  自分たちが見失われた現在に辿り着くために

  ある時とある場所とその営みを想起すること

  そしてそれらの変質と喪失の有り様の姿を

  繊細な手触りでつぶさに記述していくこと。

  私たちの世界への哀悼というかたちでもって

  危機の地形と深さを丹念に探ったものである。

戦後写真表現の変遷

September 01 [Sun], 2013, 0:01
☆「戦後写真史ノート」 飯沢耕太郎 中公新書

 ※ 写真は何を表現してきたか

  写真は視覚的な伝達・交感の手段として

  また記録・芸術といった表現の媒体として

  戦後から現在まで広く社会に浸透してきた。

 ※ <私>と<他者>へのまなざし

  本書はそんな更なる可能性を孕んだ

  写真というメディアを戦後日本の写真表現

  という切口で読み解こうと試行したものである。

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