自然からのよろこび

July 26 [Fri], 2013, 0:03
☆「庭仕事の愉しみ」 ヘルマン・ヘッセ 岡田朝雄・訳 草思社

 本書はヘルマン・ヘッセが実際に庭から学んだ

 自然と人生に関して描写した美しい詩文集である。

 彼はあと半生にあって、執筆すること以外の

 ほとんどの時間を自分の庭で過ごしたという。

 庭に佇み、観察し、思索するという歓びに浸った。

 ※ 庭からの学び

 <自然は実に寛大である、と同時に

  また、非常に容赦のないものです>

 <庭仕事は瞑想するのと同じように、

  自らの魂を解放させてくれるのです>

天文学逍遥への誘い

July 17 [Wed], 2013, 0:01
☆「夜の魂」 チェット・レイモ 山下知夫・訳 工作舎

 アメリカの著名な天文学・物理学の大学教授で、

 ボストン・グローブ誌のコラムニストでもある作者の、

 夜空と星、精神と心を巡礼する類まれな随想集である。

 身の回りの自然への博物学的な観察の鋭いまなざし、

 夜の無限に対する想像力の豊かさが非常に際立っている。

 ※夜の魂への巡礼の心得

 <夜空を観察する大切な術は、

  半分が視覚で半分が想像力の問題である>

帰らぬ旅立ちへの思い

July 10 [Wed], 2013, 0:03
☆「旅だちの記」 片倉もとこ 中央公論新社

 TVでブレイク中の先生の決め台詞風に言うと、

 <いつ読むの><今でしょ>となる心の書だと思う。

 アラブ・イスラーム研究のフィールド・ワーカーであり、

 「イスラームの日常世界」(岩波新書)でよく知られる

 著者による、帰らぬ旅だちの日を思ってつづった

 個人的な日記であり、一人の人間の闘病記であり、

 母から子への遺書であり、自らを見つめなおした

 研究者としての最後のフィールド・ノートでもある。

 多くの方に本書の心の風景に自分を重ねてと思う。

想い出の70年代

July 01 [Mon], 2013, 0:03
☆「ぼくは散歩と雑学がすき」 植草甚一 ちくま文庫

 1979年、植草甚一氏が天に召された。

 その時<ぼくたちの70年代が終わった>のだ。

 幻の雑誌「ワンダーランド」から「宝島」へ、

 可笑しくも混沌とした あの日々が甦ってきた。

 新鮮な感性や感覚と軽妙な語り口でつづった

 サブ・カルチャーの教科書といわれた代表作だ。

 待望の文庫化で、多くの人に読んでほしいと思う。

※パソコンとブログの再始動にあたり

 JJ氏の懐かし文庫本からというのも粋なもの。

 ただ慣れないウィン8はそっとしっておいて、

 旧いウィンXPのデスクトップ方式でいくことに。

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