キューバ音楽一口メモ15

October 31 [Sun], 2004, 7:25
Guaguanco Matancero
Los Munequitos de Matanzas TUMBAO TCD-707
ロス・ムニェキートス・デ・マタンサスは
1952年バリオ・マリーナのとあるバールで
自然発生的に結成されたのがはじまりだった。
若いルンベ−ロたちが、そこにあった瓶などの道具を
使って演唱をはじめ、子供・孫へと受け継がれていった。
そしてソリストのリカルド・カネーの歌唱の評判もあって、
キューバ国内に留まらず世界中で公演を行うようになり、
キューバルンバの最高峰のグループと呼ばれるようになった。
いわばコテコテのルンバ・グァグァンコー音楽で、
黒くて重いグルーブ感が特徴のため、個々人によって
自分の好みに合う合わないがでてくるとおもわれる。
したがって、キューバ音楽の深淵に辿り着くのに
大変重要なアーティストだとおもわれるが、
キューバ音楽への入口ほどの一般向けとは
言い難いと思う。更なるキューバ音楽漬け人におすすめ。

キューバ誘い文庫本

October 27 [Wed], 2004, 10:19
カリブの楽園 キューバで恋する 樋口聡 祥伝社黄金文庫
(副題 サルサとラムとカーニバル)
随一のキューバ通と衆目の一致する旅行作家による
現代キューバの諸相を切り取ったスクラップ・ブック。
等身大の姿を過不足なく捉えている点と何といっても
文庫サイズで気軽にポケットに突っ込める点がよい。
「戯びをせんとや」
 タイトルいじり
 キューバ<に>恋する キューバ<は>恋する
 キューバ<も>恋する  キューバ<を>恋する
 アモール デ トゥリスタ
 陽気でしなやかな、憂鬱でしたたかな人々
 理想と現実
  ホセ・マルティの空想
      フィデル・カストロの幻想
           チェ・ゲバラの夢想
 ここからどこへ
 アメリカは判ってくれない キューバは判ってくれない
 そして日本は判ってくれるはずもない

キューバ音楽一口メモ14

October 24 [Sun], 2004, 10:54
Huellas del pasado Los Compadres EGREM CD-0197
Las flores de la vida Compay Segundo CASA 857385502-2
コンパイ・セグンド(本名 フランシスコ・レピラド・ムニョス)
1907年東部の町シボネイで誕生し2003年首都ハバナで永眠した。
その大葬列はハバナからサンチャゴ デ クーバへとつづき、沿道を
埋めた大勢の民衆が最期の別れを惜しんだという。
1942年頃、相棒ロレンソ・イエレスエロと共にロス・コンパドレスを
結成してデビューし、数々のソンの名曲を生み出し大活躍をした。
そしてざらざらしたバリトンの第二声から、セグンド(第二)と呼ばれ
親しまれた。その後自身のグループを率い、クラブなどでの演唱を
続けていたが、次第に忘れられた音楽家となっていた。そして
1996年のある日、おとぎ話のような出来事が。
米の音楽家ライ・クーダーと英の音楽製作者ニック・ゴールドそして
キューバのソンの革新者シエラ・マエストラの中心人物だった
ファン・デ・マルコス・ゴンザレスによる夢のプロジェクトにより、
<ブエナ ビスタ ソシアル クラブ>が生まれ、キューバの古典的な
伝統音楽が一躍世界的に大流行し、コンパイはじめ老音楽家達は
世界中から引っ張りだこになるほどの脚光を浴びる有名音楽家となった。
ただ長い間忘れられていた音楽と人々が再び注目されたこと自体は
悦ばしいが、あくまで米英の外部の眼での掘り起こしであり、都合の
いい音楽や人だけが取り上げられた感はいなめないと思う。
とはいえ本来のキューバ音楽が持つ豊かな伝統と底力が本当に
甦る大きなきっかけとなり、新たな飛躍になってほしいと思う。
この二枚は若き日の初々しい演唱と老境の深みのある渋い演唱が
味わえる珠玉のものであり、キューバ音楽の素晴らしさを、じっくり
しみじみと感じるには格好のものだと思う。グラシアス コンパイ ! !

キューバ音楽一口メモ13

October 22 [Fri], 2004, 19:37
さほど興味もなく、たまたま観たプロ野球日本シリーズ
西武のフェルナンデス選手(ドミニカ出身か)のテーマソングで
セリア・クルーズの<エル カルナバル>が流されていたとは。
今日はじめて知って、思わずお〜と驚きニヤリとしてしまった。
エル カルナバル=ラ ビダ エス ウン カルナバル入りCD
<キューバ系>
セリア・クルーズ ミィ ビダ エス カンタール
イサク・デルガド  ラ プリメーラ ノーチェ
<コロンビア系>
マルガリータ    センティミエント プロ
チョラ・セニデ    ラ ヌエバ ソノーラ マタンセラ
キューバンサルサあり、トロピカルサルサあり、
またクンビアありとそれぞれに趣があって味わい深く
聴き比べてみるのも大変面白く意義があると思われる。

キューバ音楽一口メモ12

October 20 [Wed], 2004, 9:54
Guajiro natural Polo Montanez MTM 018189-2
ポロ・モンタニェスはキューバの国民的人気歌手と
いわれていたが、2002年11月不慮の自動車事故で
天に召された。その後キューバ各地で記念の彫像が
多数作られるなど、今なお偲ばれ人気は衰えをしらない。
彼は農村地域のピナール・デル・リオの出身で、実際に
乳搾りなどをする生粋のグァヒーロ(農民歌手)であった。
その飾らない人柄と純粋で素朴な歌唱が愛されていた。
その代表曲 ウン・モントン・デ・エストレージャスは
キューバでの2001年一番人気曲に選ばれたほどで、
メキシコ、コロンビアなど中南米諸国でも人気が沸騰した。
そして絶頂期に不幸にも亡くなってしまったが、彼の
キューバ・グァヒーラ音楽に残した功績と素晴らしい響きの
CDは永遠の輝きとして、人々の心にいつまでも残ると思う。
そのイナたい雰囲気とズングリ体形は、まるで鏡に映った
自分の姿を見るようで、何とも切ない気分にさせてくれる。

キューバ音楽一口メモ11

October 17 [Sun], 2004, 10:15
La Reina de Guaguanco Celeste Mendoza EGREM B-241
キューバの伝統音楽の一つルンバは
アフロキューバ人の日常生活に根ざした娯楽音楽
ルンバ・コルンビアと呼ばれるアフリカ伝来の激しい
リズムが主体の男性のためのというダンス音楽と
ルンバ・グァグァンコーと呼ばれる、より洗練された
シティ感覚で男女で踊られ、またコール&リスポンス
の歌にも重点がおかれたダンス音楽などがある
ルンバ・グァグァンコーの女王として知られていた
セレステ・メンドーサはアフロキューバンの伝統的な
スタイルを現代的にアレンジして広め、より洗練された
ものとして評判が高まり、人気を博していった。
甘く豊なコントラルトに自身でコンガの伴奏をつけ、
サラッとした質感の歌唱がなかなかのものと思う
ただルンバ特有のネバネバとしたざらつきが
薄まっているのが物足りない面でもあると思う
だがキューバ音楽を語る上ではハズせないか。

キューバ音楽一口メモ10

October 15 [Fri], 2004, 10:26
Santeros y Otros  Celina y Reutilio spanoramic rec spcd-121
キューバの伝統音楽の一つグァヒーラ音楽は
ムシカ・カンペシーナと呼ばれる甘く感傷的なメロディーと
優しいリズムを持った素朴な農村音楽といわれている。
グァヒーラの女王と呼ばれたセリ−ナ・ゴンザレスは
20代にハバナに移り住み、私こそがキューバの歌声と
歌いながら、この音楽を一般に広めていき、洗練された
都会のポピュラー音楽として人気を高めていった。
しかし皮肉にも、彼女が今は亡き夫レウティリオとのデュオ
で最初に人気を博したのは農村の暮らしを綴った古典的な
グァヒーラではなく、このアフリカ系キューバ人の聖人に
捧げる歌だった。以後素朴と洗練を磨き大御所的存在に。
なかでもサンタ・バルバラ(ケ・ビバ・チャンゴ)という曲は
数多くの人に歌われ、日本でもTVスペイン語会話ドラマの
いとしのキューバで流されたので、もっとも知られたキューバ
の曲の一つになったと思う。こちらもトローバ音楽と同様に
キューバ音楽の根源に触れるものとして重要だと思う。

キューバ音楽一口メモ9

October 13 [Wed], 2004, 9:32
VEINTE ANOS Maria Teresa Vera Musica del Sol MSCD-7071
キューバの伝統音楽の一つトローバ音楽は
抗議の歌と愛の歌の両面をもった叙情的な音楽
マザー・トローバと呼ばれたマリア・テレサ・ベラは
小柄で細身の女性だが、キューバ人女性として
初めてレコーディングを行い次第に地歩を固めた
また女性解放運動の旗手としても知られるように。
1918年にNYでのセステート・アバネロと録音が
デビューといわれ、その頃ロレンソ・イスキエルド
とのギターデュオでハバナのクラブなどの演唱も
頻繁に行い、キューバ内外で人気を博していった。
彼女の曲の多くはキューバ音楽のスタンダードと
して、後のアーティストたちに歌い継がれている。
なかでもベインテ アニョスは映画ブエナ ビスタで
オマーラ・ポルトゥオンドとコンパイ・セグンドが
感動的な切ないデュオを披露したことで有名。
キューバ音楽の根源に触れるという意味でも、
ぜひ多くの人に聴いてほしいと思う。

キューバ音楽一口メモ8

October 10 [Sun], 2004, 12:06
Grandes Exitos Adalberto Alvarez y SON14 EGREM CD-0235
Grandes Exitos Adalberto Alvarez y SU SON EGREM CD-0280
アダルベルトは1948年首都ハバナに生まれる
1978年サンティアゴ デ クーバで自身のバンド ソン14を結成
伝統の香りの中に斬新な感覚を取り入れ、その強烈なパワーと
ノリのサウンドが評判となる そして翌年の<馬車でパヤモへ>
デビュー作が大ヒットし、その名をキューバからカリブ全域へ高める
1983年バンドを ス ソンとして再結成し、ハバナへ本拠をうつす
また現代最高のトレス奏者 パンチョ・アマートを迎え、より厚みの
ある優美で華麗なサウンドを創り上げ、押しも押されぬ存在になる
私はソネーロ---ソネーロのためのソン
彼はキューバ音楽の骨格をなすソンの伝統を今に甦らせた
彼はキューバ音楽の現在を担い続け最先端を走り続けている
彼と彼のソンの音楽を聴かずしてキューバ音楽は語れないと思う

SUITE HABANAのこと

October 05 [Tue], 2004, 6:21
キューバ映画<永遠のハバナ>の勝手なおすすめ
フェルナンド・ペレス監督 2003年/キューバ=スペイン/35ミリカラー/84分
日本初公開の予定
2005年新春2月 東京渋谷のユーロスペースにてレイトロードショー
以後順次 名古屋・大阪・神戸・福岡など全国各地へキャラバン予定

日本での配給元の公式サイトからの作品紹介の抜粋
<生きる人々の現実と夢ーこれがハバナ>
ハバナの普通の人々(無名の12人)の1日をありのままに描写
<これこそ私達の現実の姿>
ハバナの街並みと共に人生とは何かを感じてほしい
<言葉より映像の方がウソをつかない>
派手な出来事も演出もないただ人々と街が織り成す光景
<私の夢は、大切なものは何なのだろう>

まだ観ぬ映画に寄せる直感的なものは。
<ブエナビスタ ソーシャルクラブ>は世界中で大ヒットし、
キューバとその忘れられた音楽・老音楽家たちを世に知らしめた。
それはライ・クーダーといういわば外部の眼を通してのものだった。
<SUITE HABANA〜永遠のハバナ>は対して
キューバ人によるキューバ人と世界の人々に向けた
声なきアンサーであり静かなメッセージのように思われる。
カリブ海の真珠・陽気な楽園とも喧伝される島国の
熱くて切ない憂鬱な普通の姿を照らすそれ以上でも以下でもない。
願わくば、ぜひ多くの人々がこの映画を観てこころを寄せ、
自分に引き寄せて思いを馳せられるようになってほしいものだ。

詳細情報は公式サイトを参照あれ。
http://www.action-inc.co.jp/suitehabana/index.html
2004年10月
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