君越しに見る(夏)空に牡丹が咲く
襟元に僕があげた花
明日には離れ離れの誰かもこの空を見てる、なんて思いもしなかった
君を待つ 駅 5分前
遅れちゃう、との謝罪メール
浴衣の帯がどうしたとか
思い切り普段着の僕
まあ、そういうの駄目だし
ちょっと想像して待ってる
君が一番ではなかった僕
そしてそれに傷ついていた君
でも、あの時はそれなりに上手く距離が取れてた
曖昧なままが良かった
既に涙でメイクが台無し
でも赤い黄色の帯 くやしいけど、悪くなかった
手を繋ぐのが苦手な僕
構わず腕を絡めてくる君
でも、振り払うわけにはいかない愛しさを受け止められていた
突然の雨、君が濡れないように傘を持って迎えにいった
あの頃は、まだちゃんと守れてた 君と、僕と、これから
根拠もなく、それでも確かなもの(今、思えばそれが全てで)
不安げに曇る君の表情(かお)さえ晴らす自信に溢れてた
音楽(おと)を失った僕にはもう君だけしか残っていなかった
それを最後まで受け止めてくれてたのは、ねえ、君の方だったんだよね
平気なフリが出来なかったんじゃなくて曝け出すのが愛だと思ってた
きっとそんな下らない素直(こと)ささえ証明だと思ってた
「 」
君越しに見る(冬)空に牡丹が散る
白い息、曇る僕の視界
綺麗だと直情的(すなお)に言える君が少しだけ悲しかった
最後の恋には出来なかったけれど
君が左(ここ)に居てくれた幸せな時間が紛れもなく「僕」を作ってる
この歌が「君(あなた)」に届くことは最初から無いって分かってるけれど
今度こそ、決して散らない花が咲くように願っているよ ずっと