アルコール依存症ってどんな病気?

February 08 [Sun], 2009, 13:15
アルコール依存症というのは、

酒を自分の意思ではやめる事が出来なくなる病気

です。ひと昔は『慢性アルコール中毒』と言われていましたが、中毒≠ニいう言葉が侮蔑用語として、しばしば用いられることがある為、近年では

アルコール依存症と呼びましょう ( ´∀`)b

というキャンペーンが盛んになり、病名もアルコール依存症と呼称する事が一般的になりました。

ただ、呼び名は変わっても、アルコール依存症のイメージと言えば、浴びるほどの酒を飲んで、リバースした挙句に路上でだらしなく寝込んだり、酒が切れるとガタガタ震えて、

「酒…酒くれ…( ̄Д ̄;)ノ」

とほとんど薬物中毒患者のような痴態を晒している人を想像する方も多いようです。

もちろんイメージ通り≠ナ、健全な社会生活を営む事が出来ないような、アルコール依存症の方もいらっしゃいますが、実はアルコール依存症という病気は、一般の方が思っている以上に身近で、ひとつ間違うと誰でも陥る可能性のある怖い病気≠セという事は、意外と知られていません。

確かに適度のお酒はストレスを発散してくれる上に、とても美味しい飲み物ですが、末永くお酒を楽しむ人生を送るためには、

お酒の持つ危険性

意外に多いアルコール依存症患者

February 08 [Sun], 2009, 13:18
厚生労働省が2002年に調査したところ、

成人男性の50人に一人の割合でアルコール依存症になっている人が居る

というデータが発表されました。

データの元になるサンプル数が、男女3500人程度らしいので、全国規模のデータとしてはあまり信憑性はないかもしれません。

個人的にも軽度≠フアルコール依存症になっている人であれば、もっと数が多い≠フではないかと思っています。

アルコール依存症に限らず、依存体質≠ニいうのは、酒やタバコ、あるいは薬物などの物質を長期間摂っていた事により、その物質を摂り続けなければいられなくなる事です。

ですから、仮に

今から1ヶ月、酒を一滴も飲まないで平気? (゜σ゜)

と聞かれた場合、一瞬でも酒が飲めない恐怖≠感じた人は、アルコール依存症の予備軍≠セと思った方がいいでしょう。

「酒は好きだけど、無いなら無いで平気 ヽ(´∀`)ノ」

と言い切れる人以外は心配ありませんが、

「酒が飲めない生活って、なんか嫌… ( ̄Д ̄;)」

と感じた人は今現在、普通に社会生活を営んでいられても、すでに軽度≠フアルコール依存症になっている可能性があり、ひとつ間違うと重度≠フアルコール依存症になる可能性がありますので、用心しなければなりません。

アルコール依存症は病気≠ゥ?

February 08 [Sun], 2009, 13:21
アルコール依存症というのは、別にアルコール依存症ウィルス≠ニいう病原体が居て、それに感染すると発症するという病気ではありません。

また、アルコール依存症は脂肪肝や肝硬変といった内臓疾患を伴う場合もありますが、これはお酒を飲み続けた結果、アルコールがもたらす病気ですので、アルコール依存症と無縁の人でも発症する内臓疾患ですので、そうした内臓疾患がアルコール依存症だというわけではありません。

アルコール依存症というのは、

酒を飲まずにはいられない

という症状で、これは甘い菓子を止められない≠ニか、脂っこい料理が止められない≠ニいった単なる個人の嗜好の問題だと勘違いしていらっしゃる方も多く、酒が止められない事が病気≠セと思う人は、実際に重度のアルコール依存症に罹ってしまった方とその周りの方々だけでしょう。

そんなアルコール依存症は立派な病気≠ナす。

アルコール依存症はWHO(世界保健機構)で、正式に病気として分類されています。何故なら、

放置すれば、一定の経過を辿って健康を損ねる

というアルコール依存症は、癌などの疾病と全く同じだといえるわけです。

癌をはじめとした内臓疾患、いわゆる病気≠ニいうのは、放っておけば、決まった症状や経緯を経て、やがては健康を損ね、最悪の場合は死に至ります。

アルコール依存症も全く同じで、アルコール依存症を治す気がないまま、飲酒を続けると健康を害して、最終的には死の危険がある病気≠ネのです。

アルコールが人体に与える影響-1

February 08 [Sun], 2009, 13:21
アルコール依存症の症状について、本格的に説明する前に、アルコールを摂取すると…つまり酒を飲むと、人はどうなるかという事を説明しましょう。

人類は有史以前から酒を飲んでいたようです。

自然界の中でも完熟した果実が水の中に落ち、そこで天然醗酵が起こって酒が作られる事がしばしばあります。我々の先祖は、それを興味本位で飲んでみたのでしょう。

人類がいつ頃から自分自身の手で℃を造り始めたかは不明ですが、たまたま自然の悪戯で作り出される酒を気に入って自分たちで作ろうとしたのですから、人類は本質的に酒好き≠セと言えるかもしれません。

そんな長い歴史のある飲酒生活≠ナすが、一般的に

酒を飲み過ぎると肝臓を壊す ( ̄Д ̄;)

というのはよく知られていますが、実は酒に含まれているアルコールが、最初に悪影響を及ぼすのは、肝臓ではなく脳≠ネのです。

あまり知られていませんが、アルコールというのは、脳細胞と中枢神経を麻痺させる毒性≠持っている物質で、酒を飲むと酒に含まれるアルコールが、胃や小腸から吸収されて血液に混ざり、血管を巡りはじめます。

その血液に混ざったアルコールが、脳や中枢神経を少しずつ麻痺させていくわけです。

アルコールが人体に与える影響-2

February 08 [Sun], 2009, 13:22
アルコールの影響を受けて、脳や中枢神経が麻痺し始めると、何が起きるかといいますと人間の場合、最初は開放感≠味わいます。

この開放感は、人間の思考と理性を司る大脳新皮質が麻痺をはじめたから得られるものです。

人間の大脳新皮質というのは、他のケモノとは違う人間らしい行動≠取らせている反面、ケモノのようなワイルドな衝動≠抑制している臓器でもあります。

そうした大脳新皮質からの

人間らしく、お行儀良くしなさい! (`◇´)b

抑制というのは、知らず知らずのうちにストレス≠ノなっているわけです。

それがアルコールの麻痺作用によって、大脳新皮質が麻痺して抑制が無くなると、人は何となく気分が良くなり、開放感を味わえます。

人が酒を求めるのは、この開放感≠味わうのが最大の目的でしょう。

もっとも、この程度で酒を飲むのを止めればいいのですが、普通はさらに酒を飲み続ける方が多く、そうするとアルコールによる脳や中枢神経の麻痺作用はひどくなり、脳の一番外側にある大脳新皮質から、段々脳の内側≠ノアルコールの麻痺が広がってしまいます。

そうなると、平衡感覚がおかしくなって、真っ直ぐ歩けなくなったり、記憶が飛んだりするわけです。

それでも懲りずに、さらに飲酒を続けると、脳の中心にある脳幹も麻痺してしまって呼吸困難に陥り、最悪の場合死んでしまう事もあります。

急激な飲酒で脳幹が麻痺するのを急性アルコール中毒≠ニいいますが、ゆっくり酒を飲んでいる限り、そこまで脳の麻痺が進行する前に意識が飛んで爆睡してしまいます。

アルコールが人体に与える影響-3

February 08 [Sun], 2009, 13:25
そんなわけで、アルコールが短期的≠ノ与える影響で、もっとも深刻なのは、脳と中枢神経の麻痺なのです。

アルコールによって麻痺した脳細胞は、そのまま死んでしまうケースもあり、特に成長期にある青少年の脳はデリケートであり、飲酒によるアルコールが脳に悪影響を受けやすくなります。

ですから、

酒を飲み過ぎるとバカになる (゜Д゜)

というのは、決して比喩ではなく本当の話≠ナあり、日本が法律によって未成年の飲酒を禁止しているのは、国民の健全な育成を願ったものだと言えるでしょう。

一方、アルコールの飲み続けると肝臓を壊す≠ニいう話は、後で詳しく説明しますが、簡単に言うと、肝臓は

身体にとって毒物であるアルコールを分解する機能

を持っています。

肝臓の仕事というのは、それだけではありませんが、肝臓はアルコールをはじめ、体内に入ってしまった有毒物質を、分解して無毒にする仕事も行っているわけです。

ですから、連日アルコールを飲んで肝臓を酷使すると、結果的に肝臓が疲れ切って、最終的には障害を起こしてしまうことになり、アルコールを飲み続けると長期的≠ネ影響として、肝臓を壊す原因になるのは間違いありません。

つまり、アルコールが人体に与える影響と言うのは、

短期的には脳に、長期的には肝臓に

悪影響を与えるという事になります。

飲めばだんだん強くなる? アルコール耐性の話-1

February 08 [Sun], 2009, 13:25
酒というのは、誰でも飲める飲み物ではありません。未成年の方が飲酒を法律で禁止されている理由は前述しましたが、そうした法律として酒を飲めないケースを別にしても、

体質的にお酒が飲めない人 ┐( ̄Д ̄;)┌

という方もいらっしゃいます。

そういう方は、体質的にアルコールを分解する酵素を体内に持っていない体質≠ナあり、決して病気ではありません。

アルコール分解酵素を持っていない方が酒を飲むと、飲酒の初期に訪れる開放感≠味わう事が出来ず、いきなり割る良いや二日酔い状態になって、頭痛や吐き気を起こし、リバースしてしまったりするわけです。

まぁ、そんな体験をした方は、

酒なんか二度と飲むもんか! ヽ(`皿´)ノ

と決意されると思いますので、アルコール依存症になる可能性はまずないでしょう。

問題なのは、少しでも酒が飲める人≠ナす。

筆者自身もお酒は大好きですので、飲酒そのものがダメだという気は毛頭ありません。

ただ、連日酒を飲んでいると、

だんだん酒に強くなってきた… (*´ω`)

と実感される方が多いと思います。

最初のうちは、ビールをコップ一杯飲むだけで、顔を真っ赤にしてフラフラになっていたのに、毎日飲んでいると、コップ一杯くらいでは、顔色も変わらなくなり、もっと美味しいお酒≠ェ楽しめるようになるわけです。

この現象をアルコール耐性がつく≠ニいいます。

飲めばだんだん強くなる? アルコール耐性の話-2

February 08 [Sun], 2009, 13:26
酒が飲める人が、連日お酒を飲む事によって、だんだん多くの酒が飲めるようになるのをアルコール耐性がつく≠ニいいますが、これはアルコールだけでなく、人間が持っているホメオスタシス(恒常性)≠ニ言われる身体機能によるものです。

ホメオスタシス≠ニいう言葉を辞書などで調べると、

哺乳類が持つ、ストレスになる刺激に対して、身体を正常な状態に立とうとする仕組み

という事になっています。

判りやすくいえば、寒い所にいけば身震いをして身体を無意識に温めたり、暑い所に行けば汗をかいて熱を放出したりする事によって、人間は体温や脈拍数などを一定の状態に保とうとする機能が備わっています。

酒を飲んだ場合も、血中に含まれたアルコールによって脳が麻痺し始めると、ホメオスタシスが働き、麻痺し始めた脳の思考能力や平衡感覚を保とうとするわけです。

ですから、今まで限界≠セと思っていた酒量を飲んだとしても、アルコール自体は、確実に脳や中枢神経を麻痺させているのですが、麻痺した状態でも、

普段と変わらない気分

で、身体もフラフラにはならないようになります。

もっとも、ホメオスタシスの能力にも限界はありますので、その限界を越えればやっぱり人は酔っ払うわけです。

さらにホメオスタシスは、個人差もありますし、本人の体調も大きく影響しますので、必ずしも、上限なしの青天井≠ナ

飲めば飲むほど強くなる ヾ(#`◇´)9

というわけでもありませんが、多量の酒を連日飲んでいれば、ホメオスタシスの働きによって、確実にアルコール耐性は強くなっていきます。

アルコール依存症の症状-1

February 08 [Sun], 2009, 13:27
アルコール依存症の入り口≠ヘ、これまで紹介してきたように、飲酒を習慣的に続ける事で、

酔っ払っているのが当たり前

という状態が続いた場合、アルコールが切れた状態が異常な状態≠セと身体が感じてしまって、アルコールが切れると、酒を飲まずにはいられなくなる状態です。

ですから、もともと鉄の肝臓≠ニいったアダ名を付けられるほど酒が強く、浴びるほど酒を飲んでも、翌朝にはケロっとしているような方は、体内でのアルコール分解が早いので、

血中にアルコールがあるのが当たり前

という状態にはなりにくいので、重度のアルコール依存症になる心配は比較的少ないと言えますが、もともと酒がほとんど飲めない方が、毎日酒を飲み続ける事によって、

最近、お酒が強くなったよ (*´ω`)v

という方は、血中にアルコールが体内に残っていても、平気な体質≠ノなっているだけで、本当の意味で酒が強いわけではない≠フで、注意が必要です。

そんな方が本当に<Aルコール依存症になってしまった場合、アルコールが切れると朝の通勤中だろうが、仕事中だろうが、酒が飲みたくなります。

その渇望感は只事ではなく、電車で通勤中であれば遅刻などお構いなしに、途中下車して売店で缶ビールを買って飲みたくなり、仕事中であれば、仕事などほったらかして酒屋へダッシュしたくなります。

そうした衝動が沸きあがっても、自分で抑える事ができれば、まだ大丈夫ですが、そうした飲酒発作≠自覚した時点で、初期のアルコール依存症ですので、すぐに医者に行きましょう。

この状態を放置して、飲酒を続けると更なるアルコール依存症の恐ろしい症状を体験するハメになります。
P R