箕浦健一 │ SMAP「Marching J」参加の裏に"募金額をバラした"マネジャーとのあつれき

August 01 [Mon], 2011, 10:19
3月11日に発生した東日本大震災後、アーティストやタレントたちはプロモーション活動がまともにできず、何かと言えば「チャリティー」「義援金」と震災絡みのPRに終始している芸能界。知名度を生かした社会貢献活動は素晴らしいことだが、一方で「これじゃあ、いつになったら震災前と同じような芸能活動ができるんだ?」と頭を抱えている芸能プロも少なくない。

 そんな中、天下のジャニーズ事務所だけは「さすが!」と、周囲をうならせる活躍ぶりだ。芸能関係者はこう証言する。

「震災後、慈善目的だとしても、芸能人があまり露骨に露出や発言をすると世間から反発を食らうんじゃないかという空気がなんとなく出来上がっていた。その空気を変えたのが、SMAPがACのCMに出たこと。彼らほどの大物が出たことで、ほかの芸能人も活動がしやすくなった」

 その後、各メンバーがプライベートで総額4億円の義援金を被災地に寄付したことも、彼らの株を上げた。だが、誤算もあった。調子に乗り過ぎたのか、SMAPのチーフマネジャーがその金額の内訳を親しい関係者にポロリと漏らしてしまったというのだ。一説によると、その金額は中居正広、草なぎ剛が最高額で億単位、香取慎吾がそれに続き、木村拓哉と稲垣吾郎は彼らとはケタが異なる小さな額だったという。特にキムタクはメンバーの中で一番収入があるはずだが、家族もいるため融通が利かなかったようだ。もちろん、義援金は額の大小が問題ではないが、メンバーはマネジャーが金額を漏らしたことに大きな不満を持ったという。

 事情通によれば「今はこういう時期ですから、SMAP解散なんてことはないでしょうが、この辣腕マネジャーのメンバーに対する影響力が弱くなったのは事実。これまで、マネジャーの意向で、SMAPは他のジャニーズタレントとの共同企画に参加することはありませんでしたが、このドタバタ後、被災者支援プロジェクト『Marching J』には参加することになった。これには"情報漏えい事件"も関係しているようです」という。

 4月上旬に代々木で3日間行われたMarching Jの募金イベントには、39万人ものジャニーズファンが集結。さすがに今回はどれだけのお金が集まったか公表はしていないが、裏ではこんなトラブルもあったという。

「行儀が悪いファンも結構いたんですよ。募金箱にはボタンやおもちゃのコイン、それにどう考えてもゴミとしか思えないようなモノを入れる者も......。会場ではイベントの注意事項が書かれたチラシが配られたんですが、このチラシの裏にはジャニーズタレント全員の直筆サインが書かれていたんです。それがもうネットに出回りオークションにかけられているんですからね」(前出事情通)

 こうした一部の心ないファンの所業には、ジャニーズサイドも相当ショックを受けたそうだ。もっとも、少なくないファンが、お気に入りのジャニーズタレントと近づきたい一心で募金箱にお金を入れるわけで、構図としてはライブの売り上げ金を義援金に回す行為と変わらない部分もある。故に、芸能人が義援金だ、チャリティーだと声高に叫んでも売名行為だと批判するやからが必ず出てきてしまう。

 であれば、普段通りに自らのたぐいまれな才能を生かした活動を淡々とこなして、ファンを楽しませつつ、その裏で粛々と義援金を送ればいいのではないか。特に筆者のように芸能マスコミにかかわる人間としては、いち早く芸能界には"通常営業"に戻ってもらいたいと思う。エゴだけで言っているわけではない。芸能人の本分は、芸能活動を通して、国民に感動や興奮、元気を届けることのはずだからだ。
(文=箕浦健一