ついに春ドラマが次々終わる。
われながら、膨大な時間を費やしておるなと思う。
6月の鑑賞メーター
観た本数:22本
観た時間:4681分
迷宮の女エンゼルハートに続いて、脚本と編集で伏線を張りめぐらせたどんでん返しの映画だったのに、ながら見をしてしまった。これ誰?と思っていたのだ。うう、も一度見ようかな。
鑑賞日:06月27日 監督:
エンゼル・ハート5、6回目の鑑賞になるだろう。不吉なイメージをじわりと積み重ね、これでもかとばかりに反復する手法は、以降の映画にずいぶん影響したのではないか。ちなみにリンチ「ブルーベルベット」は前年。美しいリサ・ボネットが井戸水で髪を洗う背中に、鶏が遊ぶ南部の庭を近づいてくるミッキー・ロークが声をかけ、濡れた髪越しにリサがその姿を見つめるシーンの豊かさ、死ぬまでに一度ルイジアナに行ってみたいと思わせる。どうやらリメイクされるみたいだが、まず、ダメだろうという予感がする。
鑑賞日:06月26日 監督:
アラン・パーカー
白い肌の異常な夜イーストウッドが誰かに殺されるのは、この映画だけだという。できすぎである。
鑑賞日:06月26日 監督:
ドン・シーゲル
(ドラマ) タンブリングこれが意外と面白かったのは、やはりスポ根→スラダン世代だからか。途中でまさかの腐女子展開があり、もうだめかと思わせたのだが、何もなかったかのように克服してしまう。一緒に風呂入っちゃダメだろうw 漫画は原作なのかと思ったら、コミカライズだった。
鑑賞日:06月26日 監督:
薔薇の貴婦人舞台は黒死病が席巻した後の復興しつつあるヴェネツィア。主人公演じるショーン・コネリーの息子は旅人ということになっていて、映画自体が観光案内になっている。制作は1984年、年増を演じるラウラは43歳の女盛り、容色は衰えを知らぬように見える。しかしこの後の90年代には麻薬常習で逮捕され、さらに青い体験の続編制作のための美容整形に失敗、痛ましくもぼろぼろになっていく。しかしこのひとの役どころはいつも性欲にモンモンとする女ばかりだなー。
鑑賞日:06月26日 監督:
続・禁断のインモラル(青い欲望)続といいつつ、制作は「青い体験」の翌年の1974年、「禁断のインモラル」は82年で、そっちのほうが後なのだからデタラメもいいとこ。すべてラウラ・アントネッリ主演で、この映画を撮ったときラウラは33歳だった。舞台は19世紀末から20世紀初頭のシチリアで、アフリカ戦線に傾倒していくイタリア世相を背景に、ひたすら性的欲望の成就にしか関心がない侯爵夫人を描く。黒シャツ党を結成する前のダヌンツィオの姿を求めて、イタリア女性たちが興奮の坩堝に陥っているくだりが興味深い。ラウラの肉体をヴィーナスと呼んだヴィスコンティの「イノセント」もまた、ダヌンツィオ原作である。
鑑賞日:06月26日 監督:
ルイジ・コメンチーニ
映画 ハゲタカずいぶん評判がよかったというドラマは未見、この映画を見たのも偶然である。制作発表後に金融危機が起こり、脚本の大半を書き直したそうだ。中共が悪の秘密結社みたいに描かれているがいいのかね。大森南朋、玉山鉄二、松田龍平とずいぶん渋いキャスティングだと思う。紅一点の栗山千明の役回りも中途半端で、気の抜きどころがないつくりだが、にもかかわらず冗長さはまぬがれ得ない。そういうドラマなのだろうが台詞は本当に聞き取り難かった。
鑑賞日:06月26日 監督:
大友啓史
(ドラマ) 臨場 続章内野聖陽という人をこのドラマで初めて知って、こんな役者がいるのかとびっくり。基本的には人情話だし、レギュラー女優は今となってはあまり華のない松下由樹だし、かなり地味めのドラマなのだが、内野の傍若無人な存在感(倉石が毎回家庭菜園のキュウリやらを片手に現場に乗り込むという設定なども良いのだが、これなどはドラマオリジナルのものらしい)、新しさはなくても驚くほどしっかりしたつくりで見ごたえがあった。日本の熟練したドラマ制作現場というものを思わせる。
鑑賞日:06月23日
(ドラマ) Mother間違いなく、今春、いやここ数年で最も優れたドラマ。松雪はともかく、つぐみを演じた芦田愛菜がほとんどモンスターのような子役だし、うっかりさんの田中裕子も、その何気ない登場シーンからしてスゴイ。そして主要人物がすべて母か娘だという極端な設定。ピントの浅いキャメラ(松雪が逮捕される湯河原の天気雨シーンには息をのむ)、練りに練られた演出と脚本(誕生日にみなとみらいで“人生でいちばん幸せな一日"を過ごした田中裕子は、観覧車を見て、こちらに倒れてきそうだと言う。これには唸らされた)。毎回もうボロボロ泣ける泣ける。最終回まできちんと保たれた強度と、ドラマの結末に意外性など要らないのだと割りきった最終回の描写に拍手。
鑑賞日:06月23日
(ドラマ) チーム・バチスタ2 ジェネラル・ルージュの凱旋堺雅人が速水先生を演じる映画版を見たくなったが、そこまでこの世界に入れ込んでるわけでもないので、正直ビミョー。といいつつ、ドラマオリジナルだという一話完結の病理ミステリーはかなり毎回楽しめた。仲村トオルも、同じ長身の阿部寛より恰好よく感心した次第だが、キャラ造形には問題を感じる。海堂尊という人は、死亡時画像診断の導入をめぐって東大の深山教授という人と裁判をやっているが、その舌鋒の無駄な鋭さが白鳥のキャラの浅さを思わせるのだ。
鑑賞日:06月22日
裸のキッスまったく信じがたいオープニングの中で顔を作っていくコンスタンス・タワーズは、「ショック集団」に続いての起用。ジェニロペでこの映画をリメイクするという話があったみたいだが、ポシャって正解だろう。劇中歌「Mommy, Dear」を美声で歌うシーンには皆目を細め満足げに首をふる。ひとりコンスタンスを理解する警部グリフの造形がみごと。きわどい題材の映画で、64年によく作れたと思う。
鑑賞日:06月22日 監督:
サミュエル・フラー
BUG/バグ序盤でじっくり見せられる、アル中で麻薬中毒のアシュレイ・ジャッドのすさみぶりが圧巻。こうはなりたくないとアメリカ人が身につまされる生活の典型なのだろう。虫の妄想もまた中毒症状の典型だが、彼女がこんな人生に陥ったのには息子の失踪という事件がきっかけになっている。それ以前は夫のDVもなく、満たされた生活を送っていたのだろう。この悲惨な人生から脱出できるかという観客の甘い期待を、突如現れた湾岸戦争帰りの妄想男が残酷に潰していく。いやな映画である。
鑑賞日:06月20日 監督:
ウィリアム・フリードキン
ショック集団衝撃なのは、やはりなんといってもこの暴力的な編集だろう。唖然とせざるを得ない、こんな映画は見たこともない、と言ってよい。
鑑賞日:06月20日 監督:
サミュエル・フラー
ナイアガラモンローよりもジーン・ピータースの若妻のほうが魅力的だし、まだ無名のモンローはほとんど滑稽ですらあるのだが、それでもモンローなしには成立しない映画である。そゆバランスだから、モンローが死んでしまうと(ロングのまま近づかない)その後の長いクライマックスはかなり冗長。水浸しのボートはスタジオ撮影だから余計しらける、という面もあるだろう。
鑑賞日:06月20日 監督:
ヘンリー・ハサウェイ
非現実の王国で ヘンリー・ダーガーの謎ドキュメンタリー。作品は原美術館で見たことがある。ほんとに包み紙のようなものに描かれていたなー。ポール・オースター的な奇人であるダーガー老人は、あくまでも《向こう側》にとどまり続けることに成功した人である。ヴィヴィアン・ガールズの物語がわれわれに衝撃を与えるのは、まさにそれが《向こう側》から書かれているからである。それがつまり、アウトサイダーアートということであるが。
鑑賞日:06月19日 監督:
ジェシカ・ユー
コーマなつかしや、これはロードショウで見た覚えがある(池袋の劇場だったかと)。当時は面白かった記憶があるが、さすがに古めかしくなっていて残念。マイケル・ダグラスが出ていたことは覚えていなかった。「まぼろしの市街戦」が忘れがたいジュヌヴィエーヴ・ビジョルドも、昔見たときほど可愛いと思わない。序盤のシャワーシーンは吹き替えだろう。
鑑賞日:06月19日 監督:
マイケル・クライトン
(ドラマ) 同窓会~ラブアゲイン症候群テレビドラマを見るようになってこれだけは口にすまいと思っていたクダラナイの一言が毎週頭をかけめぐるのだった。やたらとリアリティも説得力もない昼帯ドラのような安い展開、45歳がターゲットらしいが、視聴者を馬鹿にしてんのかと思う。吹越満の演じるダメ夫が毎回の見どころであった。斉藤由貴は、たしかずっと昔にも同窓会というドラマに出ていたと思う。
鑑賞日:06月17日 監督:
彼が二度愛したSNYの秘密クラブと陰謀、という設定だけで撮っていて、基本的なツジツマが合ってない(笑)。とうに60を超えているはずの(2003年のスイミングプールの衝撃ヌードが50代最後のはず)シャーロット・ランプリングにびっくり。ブリーフ姿で間抜けな質問をするユアン君をboy呼ばわりですよ。ミシェル・ウィリアムスは可愛いがファムファタルにはなりきれず。
鑑賞日:06月13日 監督:
マーセル・ランゲネッガー
(ドラマ) 踊る大捜査線映画PRの一環らしく、初回放送バージョンの再放送である。はじめて知ったが、連ドラはこの全11話だけなのですね。東京テレポート駅から湾岸署へと向かう道は空き地だらけである。飽きさせないつくり、意外な人(伊集院光など)が犯人役で出てくるのが楽しい。あまり古びていないのがすごいな。以降の刑事ドラマに、観る者の意識ごと影響を与えたドラマであるのは確かであろう。
鑑賞日:06月12日
コッポラの胡蝶の夢シミさん大オススメの映画。客は入ってなかったらしい。エリアーデはほとんど読んだことないのだが(小説も)、ここではボルヘスのようなお話、というと乱暴に過ぎるだろうか。コッポラ70歳にしてワイナリーの資金だけで老いと鏡像の映画を撮る。ほぼ全編ハンガリーで撮られたという画面は、練りに練られた美しさである。
鑑賞日:06月05日 監督:
フランシス・F・コッポラ
ピンク・キャデラックイーストウッドはずっこけ役も似合う、というわけだが、ピンクのキャデラックというのは日本人にはどうも感覚的によくわからない。最後の最後で、あっさり傷モノになっちゃうんだが。バーナデット・ピータースはブロードウェイでの活動のほうが有名。
鑑賞日:06月05日 監督:
バディ・バン・ホーン
女は女である翻弄されるままに。ひたすらにいとしい映画。ああ。
鑑賞日:06月05日 監督:
ジャン=リュック・ゴダール