薬はへらしたほうがいい

April 05 [Wed], 2017, 19:00
薬はへらせるものなら、できるだけへらしたほうがいいのです。東京大学名誉教授の渥美和彦先生自身、近年、病気で入院生活を経験しましたが、入院中に飲んだ薬のうち、少なくとも2割はへらせると感じました。

高血圧や糖尿病のような慢性疾患で、長期にわたって薬の世話になりそうな場合も、よくよく吟味が必要です。できるだけ体の負担が少なく、長くつきあえる薬を選ぶ必要があります。

薬をへらすために、まずできるのは、医者と相談して、薬の優先順位を決めてもらうことでしょう。何種類も処方されている場合、必要最低限の薬だけを服用するように心がけてください。

むろん、薬を飲まずに済ませられるなら、なおいいことはいうまでもありません。そのためには、薬に対する考え方を根本的に変える必要があります。

というのも、患者さんは薬の力で治るのではないからです。病を治すのは、私たちが本来持っている自然治癒力です。病気を根本から治すためには、自分の自然治癒力をいかに活かすかということが大事になります。

薬や医療は、自らの自然治癒力を助けているだけなのです。

かつて、イタリア旅行をしたとき、奥様がひどい湿疹に悩まされたことがありました。しかたなく日本から持ってきたステロイド薬を使用していましたが、よくなりません。困り果てて、ミラノの医者に診てもらったところ、その処方は、「ぬるめの薬湯に1日1回10分入ること」「木綿の服を着ること」というものでした。

飲み薬や塗り薬などは、いっさい処方されなかったのです。ところが、その指示どおりにしていたところ、奥様の皮膚は日焼けあとのようにずるりと剥け、湿疹はすっかり治まったのです。

これは、薬の力に頼らず、自然治癒力を活かした治療の好例だといえるでしょう。薬に頼りきらないためにも、自らの自然治癒力を活かすさまざまな方策を、自ら積極的に探していくこと。それが、私たちにとって、今後いよいよ大切になってくると感じています。

最先端の医療だけでは患者さんを救うことはできない

March 29 [Wed], 2017, 18:59
最先端の医療を施せば患者さんを救うことができる。そういう思いで、東京大学名誉教授の渥美和彦先生は半世紀以上もの間、医者・医学者として走り続けてきました。心臓の病気を治そうと人工心臓を作り、苦痛の少ない手術を求めて、レーザー治療にも取り組みました。

ですが、あるとき気づいたのです。最先端の医療だけでは患者さんを救うことはできない、と。

では、何が大事なのか、その答えを求めて、西洋医学に限らず、さまざまな医療について研究し、考察するようになりました。

特集のテーマである「薬」についても、同じことがあてはまります。最先端の優秀な薬が次々開発されており、病院に行けば、よく効くとされる薬を、医者が勧めてくれます。しかし、最先端の薬や、よく効く薬が、病気をすべて治してくれるのでしょうか。

現在、病院で出されている薬(西洋薬)の多くは、あくまでも症状を一時的におさえる対症療法にすぎません。病気を根本から治してくれるものは少ないのです。

薬(西洋薬)は、人工的に作られた化学物質がほとんどです。このため、天然由来のものよりも作用の強いものが多いのです。しばしば「薬」といっしょに胃薬が処方されますが、それは、その「薬」がそれだけ胃に負担をかけるものだということです。

1つの薬を飲むと、その薬の副作用をおさえるために、また別の薬を飲む。すると、また別の副作用が出る。それをおさえるために別の薬を…とキリがありません。

とくに注意を要するのが、よく効く薬です。よく効くだけに、体に強く作用し、それだけ体への負担も大きいのです。ある薬が効いて、つらくてしかたのなかった症状が消えても、その薬が手放せなくなるということがあります。依存性が生じやすいことも大きな問題です。

こうしたよく効く薬の代表例が、ステロイド薬でしょう。

ステロイド薬には、強力な抗炎症作用と免疫抑制作用があり、膠原病や関節リウマチなど、多くの病気に使われています。効果は抜群で、処方する医者が多いのです。薬でつらい症状が消えれば、患者さんから感謝されます。

しかし一方で、ステロイド薬は、症状がよくなったのち、切ることがとても難しい薬です。

ステロイドから離脱するには、使用量を徐々にへらしていくのが原則ですが、量をへらすにつれて、疲労感や倦怠感などの副作用が出てくることがあります。急にやめれば、血圧低下によってショック死するケースさえあるのです。

よく効く、危険な薬としては、抗ガン剤なども挙げられるでしょう。また、近年、うつなどの患者さんに各種の抗精神薬が手軽に出される風潮がありますが、この傾向にも、私は非常に危険なものを感じています。

視覚トレーニングのおかげで人生が好転

March 22 [Wed], 2017, 19:14
先生はその場で、自宅でできる「視覚トレーニング」(眼トレ)を教えてくれました。5分程度ですが、意外と眠が疲れました。まるで筋トレのようなので、これは効き目がありそうだと思ったのです。それからは、毎日夜のリラックスタイムを選んで、視覚トレーニングをしました。

視覚トレーニングを始めて、1週間。車の運転で効果が実感できました。私は、自動車通勤なのですが、いつもの景色より視野が広がり、よく見えるようになったのです。

今は、スタートして3週間ぐらいです。まだ始めて間もないですが、仕事でのミスが驚くほど少なくなりました。

伝票整理をしていると、素早く間違っている数字を見つけられます。パソコンでの文字入力も間違いがなくなりました。手元の資料を見ながら、パソコン画面と比較をする仕事もスムーズに眼を動かせるのです。

先輩から注意される回数が激減し、信頼されるようになりました。さらに、雑な行動をしがちだった性格が、落ち着いて行動できるようになりました。

大げさかもしれませんが、視覚トレーニングのおかげで人生が好転しました。仕事にも自分にも自信が持て、毎日が楽しいのです。これからも続け、仕事のミスをゼロにしたいと思っています。

脊柱管狭窄症の対処

March 15 [Wed], 2017, 19:12
脊柱管狭窄症は特に重症にならなければ、保存療法(手術以外の治療法)で対処できます。保存療法の種類はさまざまで、薬物療法をはじめ、牽引(背骨を引っばる治療法)、マッサージ・温熱・電気刺激などによる理学療法、コルセットを装着する装具療法、運動で筋肉を鍛える運動療法などがあります。

このうち、薬物療法では、消炎鎮痛薬・血管拡張薬・漢方薬などの内服薬や湿布薬などの外用薬を用います。また、痛みが強いときは、神経に局所麻酔薬を注射する、神経ブロックが行われることもあります。

しかし、こうした保存療法を続けても坐骨神経痛の完治が困難なことは、この症状に悩む患者さんが一番よく知っているでしょう。

そこで清水整形外科クリニック院長の清水伸一先生は、脊柱管狭窄症による坐骨神経痛を緩和するために「おじぎストレッチ」という体操を考案しました。すでにこの体操は、清水整形外科クリニックで症状の改善に大きな成果を上げています。

脊柱管狭窄症とは

March 08 [Wed], 2017, 19:23
脊柱管狭窄症とは、どんな病気なのでしょうか。

私たちの脊椎(背骨)は、小さな椎骨が積み重なって構成され、椎骨には稚孔という穴があいています。椎骨が積み重なることで椎孔もつながり、トンネル状の空間になります。これが脊柱管です。脊柱管は、脊髄や
馬尾神経、神経根といった大切な神経の通り道になっています。

ところが、加齢とともに椎骨のつなぎ役である椎間板(クッションの役目をする軟骨)は、弾力を失ってしまいます。すると、椎骨どうしがこすれ合ってトゲのようなものができたり、椎間板そのものがつぶれてはみ出たりして、脊柱管が狭まってしまいます。

脊柱管にこうした狭窄が生じると、中を通る脊髄や神経根が圧迫され、腰や下半身に強い痛みやしびれが現れるのです。

脊柱管狭窄症の発症を年代別に見ると、50代前後から症状を訴える人が多くなり、70歳以上の腰痛の半数は脊柱管狭窄症によるものという報告もあります。

脊柱管狭窄症の初期は、軽い腰痛や、足の痛み・しびれといった坐骨神経痛が現れても、すぐに治ってしまうことが少なくありません。ところが、これをくり返すうちに、持続的な強い症状へと変わっていくのです。

脊柱管狭窄症には、間欠性跛行(こま切れにしか歩けなくなる症状)という特徴的な症状があり、悪化すると、足の筋力低下・知覚障害・マヒなどを招き、重症になると、自力で排便・排尿ができなくなってしまいます。

こうした深刻な症状が現れたケースでは、狭窄した脊柱管を広げるための手術を選択しなければならないこともあります。