・・・ 

December 17 [Sun], 2006, 13:41
次の日、美咲は急いで学校へ行った。
朝練もやらずに
すぐに職員室へと向かった。
ガラーッ
「斉藤先生っ!!」
「あら-片岡さんっ!」
「先生、あれから私考えたんですけどっ、副会長、やらせてくださいっ!」
斉藤先生はびっくりした顔をしたが
すぐ微笑んで
「あなた以外に誰ができるのよっ。」と言った。
美咲もそこで微笑みを見せた。

8:00
教室へ戻ると
とっさに伸也が声をかけてきた。
「お前。副会長やるんだって!?」
美咲は彼を無視して自分の席につき
宿題をはじめた。
「美咲-やるんだねっ」紗由梨もきた。

その日の下校時。
また紗由梨は放送当番なので
美咲は紗由梨の帰りを待っていた。
今日はいつも以上に紗由梨の帰りが遅かった。
だんだん暗くなりはじめて
美咲は寒くなってきた。
美咲はうつむいた。
その時だった。
「美咲っ」
伸也が来た。
「あんた、しつこいのっ」美咲が言った。
「ありがとう。」
「えっ・・・。」
「うん、ありがとう。」
「さっさゆりにも言われたからまあ、仕方なくやっただけだしっ。べっ別にやる気もあんまないんだよねっ。」美咲はぎこちなく言った。
「俺にはお前が必要だった。」
「なっなにを言ってん・・・」
ふわっ・・・

いきなり伸也が美咲を抱き寄せた。
美咲はびっくりして何もいえなかった。

そして粉雪が降ってきた。

ようやく美咲は今の現状に気づいた。
「ちょっ、やめっ・・・はなしてっ。」
美咲は自分から伸也の手を振りはらってから
伸也の顔をビンタした。
「って・・・。」伸也がつぶやした。
「何でっ!何でそんな気もないのにっ!」
美咲は校舎の方へ逃げていった。

・・・ 

December 17 [Sun], 2006, 13:06
午後の部活も終わり、
放課後・・・。

美咲は自転車置き場で紗由梨を待っていた。
そこに伸也が近づいてくる。
「美咲、一応斉藤に言っておいた。」
「当たり前でしょ!?生徒会にあたしなんか選ぶ奴が間違ってるんじゃない!!」
「俺はお前と一緒に生徒会やりたかったけど。」
「どういう意味よ。どうせまたムカつく事言ってくるんでしょっ。」美咲がちょっと微笑んだ。
「ほら、その顔。」
「はっ、何よ〜っ」美咲はまだ微笑んでいる。
「お前はブスーってしてるより笑ってた方が可愛いよ。」
美咲はちょっとドキっとした。
「お前、普段は強がりだけど、本当は一途でつよくないだろ。」伸也が真剣な目をしていった。
「違う!強がってなんかいないっ!」
「そんな事ないって。お前は強がってる。」
「それで何が言いたいわけ?」美咲が尋ねる。
「・・・お前が生徒会の仕事をしたら絶対あとで良かったって思えると思うから。」
「ふーん。」美咲が伸也の目をそらして答えた。
「・・・あのさっ美咲、お俺はなっ・・・」
「みーさーきーっ」
向こうの方で紗由梨の声がした。
「っもう帰るから、紗由梨もきたしっ」
美咲は走って紗由梨のところへ駆けていった。
伸也は駆けていく美咲の姿を目でおっていた。

帰り途中-
「美咲ー、七瀬君と何はなしてたの?」紗由梨がニヤニヤしながら聞いてきた。
「なんでもないよ。あんな奴。」
「え〜っ、うっそだぁ〜。何かいい感じじゃなかった?」
「ばかか。そんなはずないからっ。」美咲は言った。
帰り道で
2人は喫茶店へはいった。
「ねねー、本当に何はなしてたの?さっき」しつこく紗由梨が聞く。
「・・・。」美咲、無言。
「ねえねえー。」
「・・・っしつこいよ!」美咲は苦笑い。
「だってー美咲が恋するなんて、さゆ応援したいしっ」

「・・・もう言うよっ」
「えっ。ほんとっ?告白されたんっ?」
「ちがーう。本当にそんな事じゃないから。・・・。」
美咲は全て紗由梨に話した。
急に紗由梨が真剣な顔をして口を開いた。
「美咲、あのねっ、七瀬君が言ってる事間違っていないと思う。」
「えっ、あたし強がりなんかじゃないよっ。」
「うーんとねっ、生徒会の仕事はね、楽しい事じゃないとウチは思うんだけど。生徒会は大変だし、先生に怒られてばかりだしっ、昼休みも10分ぐらいしかないけど、でもねっ
生徒会でやった行事を成功させた時、その喜びは大きいと思うよ。」
「・・・。」
「美咲、今までこういう事したことないって言ってたじゃんねっ。1回やってみたらどうかな?もちろん、うちの言える立場じゃないって事は分かってるよ、最終的には美咲が決める事だし、うちは何も口出ししないよっ、でも・・・やってみたらどうかなっ!真剣な気持ちで。」

喫茶店を出て
紗由梨と美咲が分かれ道で別れてから美咲は少し考えてみた。

・・・ 

December 17 [Sun], 2006, 12:51
-昼休み-
紗由梨は委員会の放送当番だったので
美咲は1人で屋上まで上がっていった。

さーっ

美咲が空を見上げると
真っ青で広い空が広がっていた。
そして風がふくたびに、美咲の髪は風でぐしゃぐしゃだ。


ガチャッ

コツンコツン

誰かの足音が聞こえてきた。
美咲は後を振り返る。
そこには笑顔の伸也がいた。
「何。」美咲が聞く。
「生徒会の会議行ってきた。」
伸也は、中学校の生徒会の副会長をつとめている。
「あそ。」美咲は無関心のようだ。
「後期の生徒会の副会長は俺になった。」
「うん。」
「・・・で・・・さ、もう1人立候補する奴がいなくてさ、会議してたんだけど
・・・斉藤が美咲はどうだ!?だって言ってた。」
「・・・。」美咲は黙った。
「ど・・・どう?」
「あたしには無理に決まってる。すぐにその意見取り消してきて。」美咲が冷たく言った。
「どうしてだよ」
「どうしてって・・・あたしには関係ないもん!生徒会なんか。」
「・・・。」
「だから斉藤に伝えてきてよ!」
美咲がそっぽを向いた。
「お前さ、斉藤に信頼されてるから推薦されたんだぜ!(斉藤とは2Aの担任、つまり美咲の担任)
そんな言い方はないんじゃないのかっ!」
「何よ!黙って!」
「斉藤のほかにも1年生の代議員がお前の事推薦してたぞ、お前は皆に必要とされているんだ!」
「別にあたしがやる必要ないから。」
美咲は伸也の方を向かず
せっせと教室へ戻っていった。

・・・ 

December 15 [Fri], 2006, 21:47
8:00
朝練を終え
美咲と紗由梨は教室へ行く。
紗由梨は美咲の中学校での初めての友達で
同じ吹奏楽部。
紗由梨はクラリネットをやっている。

「はよっ」
さりげなく美咲に声をかけてきたのは
同じクラスの七瀬伸也。
「おっはよー!」
美咲の隣にいた紗由梨が元気に挨拶をかえす。
紗由梨は明るくて元気で
自然な子だ。
それに比べ、強がりで意地っ張りで素直じゃない子だ…。
「はよ。」
ボソっと呟いた。
「なんだよー、片岡(美咲の苗字)朝からブスーっとすんなよっ!」
美咲はムッときて
「うっさいなー。」
と返す。
紗由梨が苦笑いをした。

第1章〜出会い〜 

December 15 [Fri], 2006, 21:28
気づけば
もう9ヶ月も経っていた。

時の流れは本当に早い。

今は12月。
♪チリリリリリーン
朝6:00
美咲は目覚まし時計の音で目が覚めた。

ガサッゴソッ・・・
ドタタタタタ・・・

7:00から朝練だというのに
美咲はのんびりと朝食をとっていた。
母も起きてきて
「美咲、ちょっとは急ぎなさいよ。」

マイペースでのんびり屋の美咲は
のんびりと食べ続ける。

6:50
家を出て
学校まで
自転車をこいて出かけて行った。

美咲の部活は吹奏楽部でフルートをやっている。
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