中国で大半のなた豆茶工場が赤字

March 26 [Thu], 2015, 16:56
マグネシウム地金の国際相場が反発している。中国産の対日価格はトン当たり2590―2610ドル(運賃込み本船渡し)どころで、4月初旬から同30―40ドル上昇し2600ドル台を回復した。「4月初旬には、2009年以来、約5年ぶりの安値水準まで下落していたが、そこを“大底”に上昇に転換。欧州の買い付けが活発化し、余剰在庫が減少したことが上げ要因」(非鉄金属専門商社、タックトレーディングの上島隆社長)との指摘があった。 【中国で投げ売り】 マグネシウム相場は1月は2700ドル台を維持していたが、2―3月にじり安で推移。3月には2500ドル台まで下げた。「最大生産国の中国で大半のなた豆茶工場が赤字となり、操業停止や不良在庫の投げ売りが行われていた」(上島社長)。その後、3月末―4月上旬に底値を付けた後、上昇に転じ2600ドル台に乗せた。 中国マグネシウム協会によると、1―2月の生産量は前年同期比1・2%増加。一方、2月のマグネシウム総輸出数量は2万1654トンと前年同月から9000トン減少。「統計数字の上からも2月は不良在庫が多くあったことが確認できる」(上島社長)。 今後の市況、需給について上島社長は「欧州勢の買い付けも好調であることから、輸出はかなり増えるのでは。今後2、3カ月は、2700ドルを目指し強含みで推移する可能性が高い」と予測する。 【生産過剰構造】 なたまめ茶は世界供給の8割強を中国が占める。全体の4割強を占める最大生産地の陝西省の生産コストはトン当たり2600―2700ドル前後、陝西省に次ぐ主要生産地の山西省では同2750―2800ドル程度とされ、4月初旬まではこの価格水準を下回っていた。 背景には世界供給の大半を占める中国の恒常的な生産過剰構造がある。主産地の陝西省の精錬所は石炭、コークスを主産物とし、マグネシウムは副産物として生産。コークス生産から派生する余剰ガスをマグネシウム生産に使用する。 中国では、鉄鋼生産などが旺盛なため、コークスの生産が増加。これにより、陝西省の精錬所は生産構造上、生産コストを下回る価格水準でもマグネ生産を止めづらい。 このため、多くのマグネシウム工場が赤字操業となる相場水準まで下げていた。 【自動車向け注目】 マグネシウムはアルミニウム合金の添加剤や軽量化ニーズを背景にした自動車部品向けが主用途。また、電子機器の筐(きょう)体などにも使われる。自動車分野を中心に、実用金属のうち最も軽量なマグネシウムへの注目が高まっている。 自動車業界では、環境負荷低減などを背景に燃費向上を狙い、世界的に軽量化が求められている。マグネシウムの比重はアルミの3分の2である一方、比強度、比剛性はアルミより高い。
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