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クラウド推進団体が提案したSaaS間連携の新発想 / 2010年07月20日(火)
 「当初は15社で発足したこの会も、今日現在で114社の会員に参加してもらえるまでになった。標準技術を基にオープンなクラウドサービス市場を創出したいという趣旨に、これだけの会員から賛同を得ることができた」

 クラウド・ビジネス・アライアンス(CBA)の理事長を務めるネットワンシステムズの澤田脩会長は、CBAが7月15日に実施した同会活動の進ちょくに関する記者説明会の冒頭あいさつでこう切り出した。

 2009年10月に発足したCBAは、異なるクラウドサービスを自由に組み合わせて利用できるクラウド間の相互接続性の実現や、相互接続した際のビジネスモデルの確立を活動目的とした業界団体である。

 CBAの会員には、旗振り役のネットワンシステムズをはじめ、SaaS(サービスとしてのソフトウェア)やサーバサービス、データセンター、ソフトウェア開発、システム開発・構築、セキュリティサービス、システム運用・保守などのサービス事業を行う中堅・中小規模のICT(情報通信技術)企業が名を連ねている。

 ネットワンシステムズなど発起人5社がCBAを設立した背景には、現在各社がさまざまな形態で提供しているクラウドサービスでは、必要なものを必要なタイミングで、かつ最小限のコストで利用できるというクラウドコンピューティングの真の価値をユーザーに提供することはできない、との強い問題意識があった。

 そのCBAが7月15日に実施した会見では、活動の進ちょく状況として、クラウドサービスを売買するマーケットプレイスの提供、SaaS間連携の新たな手法の提案、IaaS(サービスとしてのインフラストラクチャ)APIのオープン化への取り組み、そして具体的なビジネス事例などが紹介された。

 ここでは、その中からSaaS間連携の新たな手法の提案に注目した。以下、CBA技術コミッティー委員としてこの提案の説明にあたったビーコンITの戌亥稔常務執行役員の話を基に、その内容を紹介しよう。

 戌亥氏はまず、現在のクラウド環境についてこう解説した。

 「現在のクラウド環境は、GoogleやIBM、Microsoft、salesforce.comなどのキープレイヤーがそれぞれ異なるPaaS(サービスとしてのプラットフォーム)を提供しており、SaaS事業者がアプリケーションを開発する時は、そうした個別のPaaSを利用するか、PaaSを利用せずIaaS上に独自のアーキテクチャを構築するしかない。しかし、この状況はユーザーニーズと異なっている」

●フロントエンドでのSaaS間連携を提案

 では、ユーザーニーズとどう異なっているのか。

 「ユーザーからすると、SaaSについては自分たちが使いたいサービスを自由に組み合わせて利用したい。となると、単一のPaaS上でそれを実現することは難しく、ユーザーも単一のPaaSに自社のアプリケーションをすべて委ねることは望んでいない」

 こう語る戌亥氏はさらに、「一方でオンプレミス(自社運用)システムもしばらくは残るだろう。そう考えると、いま最も急がなければならないのは、異なるSaaSやオンプレミスシステムの間を、業務処理という観点からいかにシームレスに連携を図っていくかだ」と指摘した。

 だが、そこでまた新たな問題が浮かび上がる。誕生の背景や対応業務が異なるSaaS同士を連携させるために、バックエンドまで踏み込んだデータ連携を進めると、膨大なコストと時間を費やしてしまいかねない。それではスピーディーなビジネス展開を図れるというSaaS本来のメリットが生かせなくなる。

 そこで、戌亥氏らが「開発言語、データ構造、稼働するプラットフォームが異なるSaaS間をスピーディーに連携させる良い手法はないか」と検討した結果、着目したのがオープンソースソフトウェアの「OpenSocial Gadget」を利用したフロントエンドでの連携である。

 OpenSocial GadgetはもともとGoogleが開発したSNS向けAPIで、軽量ながら多言語に対応し簡単に開発・利用できるのが特長だという。すでに世界の有力SNSの多くに採用されており、現在OpenSocial.orgで標準化が進められている。

 CBAでは現在、このOpenSocial Gadgetを使って異なるSaaS間のフロント連携の実証実験を進めており、会見でも幾つかの適用事例を披露してみせた。

 とはいえ、あくまでフロント連携なので、バックエンドとつながったデータ連携ができるわけではない。ただ、スピーディーなビジネス展開を図れるというSaaS本来のメリットを生かせるようになる。ユーザーの利便性を考えると、フロント連携は新たな発想といえる。

 では、なぜCBAはSaaS間フロント連携の提案に力を入れるのか。その答えは会見で語られた、ネットワンシステムズがCBAの旗振り役を担う理由の中にあった。

 ネットワンシステムズの荒井透取締役によると、今後はユーザー企業でもベンダーでも、大規模の企業はプライベートクラウドへの指向が強まるが、中小規模の企業はパブリッククラウドの利用が主になり、中でもSaaS化にどううまく取り組むかが大きなポイントになるという。

 そして、「ネットワンとしてはプライベートクラウド向けのビジネスを中心に展開しているが、今後のクラウドサービス間でのアプリケーションやデータ連携の必要性を考えると、さまざまなユーザーニーズを取り込んだソリューションが求められる。その点、CBAでは会員同士でさまざまなアイデアを出し合い、ビジネスの拡大も大いに期待できる。こうした活動はネットワンにとっても非常に有意義だ」と語った。

 特に中小規模のユーザーにとってSaaS間フロント連携は効果的というCBAの提案は、SaaS本来のメリットからみて的を射ている。こうした発想をどう生かすか。CBAの活動とともに、クラウド市場の動きに注目したい。【松岡功,ITmedia】 7月20日15時10分配信 ITmedia エンタープライズ
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100720-00000046-zdn_ep-sci
 
   
Posted at 15:26/ この記事のURL
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