♂4 ♀2 Sweet7 4th

August 06 [Fri], 2010, 15:05
配役 ♂4 ♀2

蛇崩(じゃくずれ) ♂  七日堂のパティシエ。ケーキ以外のものなら何でも作れるパティシエ。特技は日曜大工。ハンズが大好きで、買ったものは全て店の経費として落としていた。ハンズ大賞を取ったこともある。荒井のことが大好き。バカ。

新井 ♂  七日堂の古株パティシエ。筋肉バカでプロレス好きのパティシエ。先代オーナーの頃から七日堂に務めている唯一のパティシエだが、ケーキはもう何年も作っていない。特技は力技。バカ。

ヒロミ ♀  七日堂の二代目オーナー。特技は経歴詐称で自分の経歴も他人の経歴も無許可で詐称できる。平気で嘘をついたり、金で懐柔されるも何だかんだで姉御的存在。

セコム ♂ 専門学校を卒業したばかりの新人パティシエ。標茶出身。ヒロミのつくった求人広告を見て毛利のアシスタントとして七日堂に就職。どんなケーキでも作れる「魔法使い」にあこがれている。いろいろとたくさん秘密を抱えている。

毛利 ♂  七日堂唯一のまともなパティシエ。神経質で、普通のケーキしか作れないパティシエ。目立った特技もなく、実は本人も気にしているが、他のパティシエたちがまともにケーキを作らないためヒロミからは頼られている。「ムッシュ・モーリス」と呼ばれるヨーロッパ帰りの天才パティシエではないかと噂され、その後は七日堂メンバーからも「モーリス」と呼ばれる。

瀬込ヘキル  ♀ セコムの母親。田舎から秘密裏に息子の活躍を見にやってきた。息子の秘密を沢山掴んでいる。鮫島の大ファン。


セリフ数  (たぶん、) じゃく、あらい、ヒロミ、毛利>母>セコム


所要時間 (たぶん、) 40分くらい


* * *

Sweet7 4th day



じゃく 「結局昨日は、新井さんを泣き止ませるのに丸一日つかってしまいました!」
あらい 「どーも、すみませんでした!」
じゃく 「とにかく、七分の三を無駄遣いしてしまったわけだから、四日目の今日こそはなんらかの結果を出さなければならない。そこで今からモーリスよりすばらしい提案がございます。だよな、モーリス?」
毛利  「はい。」
せこむ 「毛利さんから?なんか期待できそうですね。」
じゃく 「おい、なんだよ、モーリスは特別かよ!」
せこむ 「特別ですよ!だって、この店“唯一”のパティシエじゃないですか。」
ヒロミ 「異字なーし!」
じゃく 「ちっ・・」
毛利  「いや、パティシエとしての意見では無くて、僕がしたいのはお金の話です。」
じゃく 「かね?」
毛利  「ええ。昨日じゃくずれ君がみなさんの給与明細をみたがってたのをみて思ったんです。気がつかないうちにしている無駄遣いが、実は結構あるんじゃないかって。」
あらい 「それはないだろ〜、だってうちはヒロミが相当きりつめてるんだろ?」
ヒロミ 「そうなんだけど、今朝ちょっとモーリスと整理してみたの」
毛利  「実際、少ない売り上げの中で切り盛りしているわけですから、新井さんの言うとおり、必要経費に無駄遣いは一切ありませんでした。しかし、ここからが本題なんですけど、先月の帳簿をみて、発見したんです。」
せこむ 「なにをですか?」
毛利  「これは、ある特定の共通点でまとめた領収書の束です。読み上げます。 日曜大工センターで13万9千8百円。東急ハンズ素材コーナーで15万七千円。ビックカメラ工具売り場で19万2千七百円。前島石材店で14万飛んで7百円。」
毛利、ヒロミ、せこむ、あらい 「(じゃくずれをみて)・・・・・・・・・」
じゃく 「お、おれ!?」
ヒロミ 「あんたしかいないでしょ?」
毛利  「これらがなんとかなるだけで、先月は62万9千7百円浮くことになります。」
せこむ 「ほんとはすごい儲かってるんじゃないですか!?」
ヒロミ 「普通に考えてものすごい問題児。」
じゃく 「ひ、必要経費だよ!」
あらい 「気がつかないヒロミもヒロミだ。」
ヒロミ 「だってぇ、実際あたしはケーキ作りのノウハウは知らないから、そうゆうものなのかなって。」
じゃく 「そうゆうもんなんだよ。」
毛利  「いえ、そうゆうものではありません。パティシエの僕が言うんだから、間違いない。 じゃくずれくん、今後ケーキ作りに関係ないものは個人負担でお願いします。」
じゃく 「勘弁してくれよ〜、ケーキ作りに関係ないものなんて店の経費で買ったりしてねぇよ。」
毛利  「そうですか・・・。では、答えてください。この東急ハンズ素材コーナーの電磁石が、ケーキ作りとどう関係があるんですか?」
じゃく 「新製品の開発のためだろうが!」
ヒロミ 「あんたなに作ってるの?」
じゃく 「磁石の力を利用したアイデアケーキだよ。玄関とかにおいて、鍵とかをくっつけられるんだ。これでもう無くす心配はなし!」
一同  「・・・・・」
毛利  「・・では、これはどう説明するんですか?日曜大工センター、庭の池用ポンプ。」
じゃく 「サバイバルケーキだよっ!ほら、釣った魚をいかしておくためには、酸素が必要だろ?だから、穴掘って水汲んで魚放して、ケーキ型ポンプを動かすんだよ。」
毛利  「ビックカメラ工具売り場、電動卓上ドリル。これは?」
じゃく 「ケーキ型ドリルに決まってんだろ!ベニア板に6ミリの穴とか開けられるんだ、便利だろぉ。」
毛利  「申し訳ないが、ケーキの形をしている意味が全くわからない。 とにかく、今後、七日堂のお金で“電気仕掛け”のものを買うことは禁止させていただきます。」
せこむ 「あたりまえっちゃ、当たり前のことですよね・・・。」
ヒロミ 「あとできっちり精算させてもらいますからね。」
じゃく 「参ったなぁ、銀行行かなきゃ。」
あらい 「おまえ石材店でなに買ったの?」
じゃく 「地蔵」
あらい 「ばっか・・おまえ・・・。 すみませんね、うちのじゃくずれが・・この新井に免じてどうか一つ(じゃくずれと頭を下げる新井)」
毛利  「そのー新井さんなんですけど、あなた最近、オーダーメイドである物を買いませんでしたか?」
あらい 「ん?」
毛利  「ここに一枚の聞き覚えの無い業者の領収書があります。」
せこむ 「なんてお店なんですか?」
毛利  「水道橋レスラーマスク製作工房」
あらい 「いや〜全く聞き覚えがねえなぁ。俺が使ったのは、水道橋(みずみちきょう)レスラーマスク製作工房(せいつくりこうふさ)だ!」
ヒロミ 「水道橋(すいどうばし)って読むんだよ! あとであたしにちゃんとお金払いなさいよ。」
毛利  「とにかく今後、七日堂のお金でレスラーマスクを買うことも禁止させていただきます。」
せこむ 「大丈夫かな・・この店・・・」
あらい 「俺からプロレスを奪う権利はだれにもないっ!」
ヒロミ 「私にあるっ!」
あらい 「こ、こえ〜・・。じゃくずれ、あとでおれにスポーツ新聞買ってこい・・。」
じゃく 「はい!」
あらい 「・・いい返事だ・・・。お前だけだよおれの気持ちをわかってくれるのは・・・。」
じゃく 「あにき!」
ヒロミ 「・・さあ!みんな、朝のミーティング終わり今日も一日頑張りましょう!」
一同  「はーい!」

各々作業をし始める。

あらい 「新入りの“おかげ“で、ここも狭くなったし、ちょっと片付けるか。 いいよな、モーリス?」
毛利  「・・・(無視)」
あらい 「ったく・・・。おい、新入り。このボウル、向こうの棚にしまってくれ。」
せこむ 「はい!」

 しかし、ボウルは大きすぎて、棚にはいらない

せこむ 「これ、どこにしまっているものなんですか? どこも入らないんですけど・・・。」
あらい 「あぁ、いつも出しっぱなしだったから決まってねぇんだよ。入らねぇか?」
せこむ 「えぇ・・・。・・・あ、棚板一枚はずしてもいいですか?」
あらい 「それ備え付けだからなぁ、はずれないだろ。」
毛利  「思い切って、ノコギリで切っちゃえばいいんじゃないですか、僕は構いませんよ。」
あらい 「それはかてぇ(堅い)ぞー。チェンソーみたいなものなら、なんとかなるかもしれないけど。」
じゃく 「・・・!あっ、そこ切るんですか?」

と、言ってロッカーへ向かうじゃくずれ。しかし、またすぐに帰ってくる。

じゃく 「(何事も無かったかのように)べつに、なんでもないです。」
あらい 「・・・・こいつ、店の経費でチェンソー買ってるぞ!!」
じゃく 「買ってないよ!買ってないよ!」
せこむ 「だって、ロッカーから出そうとしたじゃないですか!!」
じゃく 「ちがうよ!ちがうよ!・・・た、たばこを出そうと思ったんだよ!」
毛利  「きみ、吸わないだろっ」
じゃく 「吸うよ!先月から吸い始めたんだよ! あぁ〜ヤニが切れてきたなぁ〜〜。」
せこむ 「じゃあ、はやく出したらいいじゃないですか。」
じゃく 「あ、いっけね。買い置き全部吸っちゃったんだった。おれ、ペースはやいからなー。だから、ここにはないや。うーん、残念。」
あらい 「銘柄はなんだよ?」
じゃく 「・・・!・・ま、まいるど、すたー。」
あらい 「ねぇよ、そんなもん!、」
じゃく 「じゃなくて、キャビネットライト」
毛利  「・・・・。」
じゃく 「じゃなくて、ラッキーセブン!」
せこむ 「ただ、聞いたことあるの混ぜてるだけですよね?」
毛利  「あ、思い出した!ホープ!ホープ! これはあるでしょ!?」
あらい 「ほら、ホープだ。」

 と、言って、自らのホープを取り出す。

じゃく 「え・・?」
あらい 「ほら、吸えよ。おれのホープだよ」
じゃく 「・・・・。・・・去年から、禁煙してるんだ。」
あらい 「先月から吸ってんだろ?」
毛利  「確かに、聞きました。」

 しぶしぶ、タバコを受け取り、慣れない手つきで、一本取り出す。火をつけようとするが、なかなかつかない。
 見かねて、新井が火をつけてやる。一口、たばこをすうと、じゃくずれはむせてしまう。

じゃく 「ゲホゲホゲホゲホ。げほげほげほげほ。・・・・・・・・・・あぁ〜落ち着く〜〜〜〜。」
あらい 「うそつけぇ!往生際が悪いんだよ!」
じゃく 「(ま、まずいよぉ。。。)」
あらい 「まぁいいや・・。・・さて、まだ体が起きてねぇし、準備運動でもするか。」
せこむ 「ラジオ体操ですか?僕もしたいです。」
あらい 「おい、せこむ。おれの準備運度はそんな生易しいもんじゃねぇぞ!」
せこむ 「なにするんですか?? (レスラーマスクをかぶり始める新井をみて)・・あ、やっぱり言わなくていいです。」
毛利  「ちょっと!あんまり変なこと教えないほうがいいですよ!」
あらい 「変なこととはなんだ。これは一つの芸だ! おい、せこむ。芸を身を“たくす“ぞ」
せこむ 「“たすく”でしょ?」
あらい 「さぁ、新入り歓迎歓迎の儀式だ!屋上に行くぞ!」
せこむ 「そんなものあるんですか?」
毛利  「昔、上にボクシングジムがあったんだよ。せっかくだから、行ってくれば? 僕も昔、何度か被害にあってるから。」
あらい 「おまえだって、楽しそうだったじゃねえかよ。」
毛利  「・・そりゃあ・・体を動かすのは嫌いじゃないから・・。」
あらい 「・・よし!モーリスもこいっ!」
毛利  「・・・全く、しょうがないなぁきみは!(元気よく駆けていくモーリス)」
せこむ 「あ、まってくださいよー兄貴〜!」

あらい、毛利、せこむ、屋上のリングへ。じゃくずれが一人残される。そこにヒロミが帰ってくる。
 ソファの上でへばっているじゃくずれ。

ヒロミ 「あれ〜、ったく、ちょっと目を放すと、すぐサボるんだから〜」
じゃく 「あ、あにき・・・」
ヒロミ 「おい問題児。どうしたの?」
じゃく 「せこむが、せこむが・・」
ヒロミ 「セコムくんがなに?」
じゃく 「せこむが新井さんをとった!」
ヒロミ 「は?」
じゃく 「おれの新井さんを!」
ヒロミ 「べつにあんたのじゃないでしょ」
じゃく 「でも、セコムのもん(もの)でもないでしょ!?」
ヒロミ 「はぁ・・まったくしょうがないわねぇ。。お姉さんが悩みを聞いてあげよう。」

 そういって、じゃくずれの横に座り、タバコをくわえるヒロミ

じゃく 「くそ〜おまえもか・・、なんでタバコとか吸うんだよ!」
ヒロミ 「べつにいいじゃん。」
じゃく 「そんなものどこがうまいんだよ・・今日、生まれて初めて吸ったけど気持ち悪いだけじゃん・・」

 そこに、来客。

女(せこむ母) 「あの〜こちら七日堂さんでしょうか?」
ヒロミ 「えぇ、そうですけど。・・・・あっ、ごめんなさい。今週お休みなんですよ。」
女 「あ、私お客さんじゃないんです。セコムの母でございます。シンペイがお世話になっております。」
ヒロミ 「あら、そうだったんですね!とんでもない、こちらこそ!・・・、どうされたんですか?」
母  「いえ・・・うちのシンペイがどうしても心配で様子を見に来ちゃったんですよ・・・。」
ヒロミ 「あ〜なんかいいなぁ〜そうゆうの!」
母  「実はうち、母一人子一人なもんでして、私が大事に大事に育ててきたんですよ。シンペイ、大丈夫ですか?変な虫がついたりしてませんか?」
ヒロミ 「大丈夫です。せこむくんはしっかりものだから。」
母  「・・・シンペイはどこに・・・?」
ヒロミ 「あ、ちょっと出てるみたいなんですけど、きっとすぐもどると思うので、良かったらおかけになって、」
母  「いえいえいえいえ、隅っこで結構です。シンペイに電話で心配だから見に行くっていったら、恥ずかしいからくるなーって怒られちゃったんですよ〜」
ヒロミ 「あ〜男の子ってそうなんですよね〜」
母  「ですので、影からこっそり見させてもらえれば・・。」
ヒロミ 「わかりました。セコムくんにはお母さんがきてること内緒にすればいいんですね。」
母  「すみません・・」
ヒロミ 「いえー、ゆっくりしてってくださいね。」

 ヒロミ、セコム母に軽く頭を下げて、控え室のソファにもどる。厨房の隅にセコム母が座っている。

ヒロミ 「セコムくんのお母さんだって。(そう言ってタバコをくわえる)」
じゃく 「(タバコを取り上げて)おい、もっと自分の体を大切にしろよ!」
ヒロミ 「そんな大げさだよ・・・大したことじゃないじゃない!みんなやってるよ!」
じゃく 「はじめてやったのはいつだ?」
ヒロミ 「18歳」
じゃく 「だれにおそわった?」
ヒロミ 「その時付き合っていた彼氏。」
じゃく 「よくあるパターンだ、マセガキがっ!」
ヒロミ 「それからはもうほとんど毎日。」
母   「あの〜・・・聞こえちゃってますよ〜」
ヒロミ 「なんのことですか?」
母   「なんのことって・・やだよぉもう、このお嬢さんったら・・。・・・もう、お盛んね〜。ふふふっ」
じゃく 「・・・。18歳っていったら、まだ未成年じゃねえか。」
ヒロミ 「ふつうだよ。」
母   「いまの子は、はやいみたいね〜」
じゃく 「お母さん!ちょっと言ってやってくださいよ〜」
母   「え?私も言わせてもらっていいの??」
じゃく 「はい、人生の先輩としてアドバイスしてやってください。」
母   「私はそんな、アドバイスするほど変わった経験は無いから。。」
じゃく 「で、それは学校とかでか?」
ヒロミ 「んーん、お祭りのときのお寺の境内の隅っこで。」
母   「・・・!」
ヒロミ 「なんか、テンションあがっちゃってさぁ。」
母   「あらやだ、それ私と一緒だわ〜」
ヒロミ 「お母さんもですか!?」
母   「あぁ〜なつかしいわ・・・・あら、やだ、私ったらねぇ(照)」
じゃく 「ちょっとぉ、お母さんもそっち派ですか?」
ヒロミ 「いいじゃない、マナーさえちゃんと守れば。 私はね、ちょっと味わってすぐそのへんに捨てちゃうような人が許せないの。前の彼氏がそうだったから。」
母   「あら〜・・・かわいそうに・・・。」
じゃく 「とにかく、俺は全面的に反対だな。」
母   「あなたずいぶん真面目なのね〜。今時珍しいわ。」
ヒロミ 「で、じゃくずれは?今回のがはじめてだったんだ。」
じゃく 「そうだよ。今日が人生最初だよ。」
母   「え?今日!?」
ヒロミ 「あれ、あんたいまいくつだっけ?」
じゃく 「35だよ」
母   「おそっ!」
じゃく 「おそいってことはないでしょう!」
母   「しかも、こんな朝早くから・・。・・わかった、店ね?あんたそれ最悪のパターンよ!」
じゃく 「は??」
ヒロミ 「あ、店で思い出した。あんたちゃんと今朝のお金払いなさいよ!」
じゃく 「わかってるよ!」

 と言って、出て行くじゃくずれ

母   「ちょっとまって、、これつながってきちゃったわよ・・あ、あなたそうゆう業界の人なの?」
ヒロミ 「業界っていうか、まぁ、この件は私が担当だから。」
母   「考え直しなさい!まだ若いんだから!」
ヒロミ 「さっきから何の話をしてるんですか?」
母   「そんな人が出入りするところで息子が働いてるだなんて・・!お願いします!うちのシンペイには変なこと教えないでください。あの子は純粋ないい子なんです!」
ヒロミ 「お母さん、変なこと教えてるのは私じゃないですよ!」
母   「えぇ!?もう手遅れなんですか?じゃあ一体だれが!?」
ヒロミ 「新井」
母   「新井さんっていうのは?おたくの同業者?どんな人?息子の相手はどんなひと!?」
ヒロミ 「同業者っていうか・・・。・・・あ、お母さん、セコムが帰ってきましたよ。見られたくないんでしょ、あっちあっち」

 あわてて、母とヒロミ厨房の影に隠れる。

毛利  「そっかぁ〜セコム君初めてだったんだ〜」
母   「男!?」
せこむ 「はい〜。前からすごく興味はあったんですけど、実際にやるのははじめてで・・。」
あらい 「いや〜気持ちよかったなぁ〜せこむ、どうだった?」
せこむ 「なんか、すっきりしました〜」
あらい 「そりゃあよかった〜」
母   「息子が、息子が汚れていく〜〜」
せこむ 「それにしても、新井さんの、ほんと太いっすよね〜」
あらい 「ふっ、どうだ?かっちこちだろ?(上腕二頭筋の話です)」
母   「変態だ〜この店は変態のあつまりだ〜」
せこむ 「あのさっきの技なんですけど、」
あらい 「ん?どの技だ?」
母   「技!?」
せこむ 「ほら、最初僕が下になって、次に逆さになって、最後に回転するやつ。・・あれ、僕できるようになりたいです〜。」
あらい 「そうか、じゃあここで、もういっこ教えてやろう。」
母   「ここで!?(慌てて飛び出そうとする母)」
ヒロミ 「お母さん、だめです!セコムくんが恥ずかしがるから!」
母   「そりゃ恥ずかしいに決まってるけど・・!」
 
 じゃくずれが銀行から帰ってくる。

じゃく 「ヒロミ〜62万9千7百円なんて残高ねえよ!」
母   「た、たかいっ!」
ヒロミ 「あらい!あんたもちゃんとさっきのお金払いなさいよ!」
母   「手広いっ!」
じゃく 「(タバコを咥える新井にむけて)あらいさーん、そのすぐ咥(くわ)える癖やめたほうがいいですよ〜」
せこむ 「また、教えてくださいね!あにき!」
母   「いやあああああああああああああ」
じゃく 「なんだようるせぇな!」
せこむ 「ん?・・え、母ちゃん!?どうしてここにいるんだよぉ!」
母   「っしんぺい!あんた都会でなんてことしてるの!?」
セコム 「母ちゃんこそこんなところでなにしてるんだ!」
あらい 「あぁ、なんだセコムのお母さんか。お母さん、息子さんは立派な息子さんですよ。」
母   「あんた!うちのシンペイに変な技とか教えないで!」
せこむ 「ちょっと、かあちゃん!なんで技に反対してるんだよ!」
あらい 「せこむ、芸は身を“たくす“もんだ。」
母   「そんな決まりがっ・・!」
せこむ 「決まり?」
母   「シンペイ、いますぐ標茶(しぶちゃ)に帰りましょう!こんな乱れ切った社会にいちゃいけねぇ!」
せこむ 「かあちゃん、なにいってるんだ!?」
母   「かあちゃん、しってるよ!こいつらはねぇ、あんたみたいな可愛い子を捕まえて、もてあそぶだけもてあそんで、体にあるいろんなものを売りさばくんだ!」
せこむ 「すごい想像力だなぁ・・」

 せこむ母との話の食い違いに気づいたヒロミが、毛利に耳打ちをする。毛利すべてを理解する。

毛利  「みなさん、謎はすべて解けました!」
ヒロミ 「みんな!名探偵モーリスの話をききな!」
毛利  「あのですね、口にするのもはばかられる話なんですが。お母さんは、みなさんのこれまでの会話を口にするのもはばかられる話と勘違いしてたんですよ。」
母   「え?ちがうの?」
あらい 「ぜんぜん意味がわからない。」
毛利  「いいですか、お母さん。じゃくずれくんとヒロミさんがしてたのはタバコの話。僕や新井さんがしてたのはプロレスの話です。」
母   「・・タバコ。。プロレス・・じゃあさっきの技っていうのは?」
あらい 「え?メキシコプロレス名作シリーズのこと?」
母   「あぁーーーみなさんプロレスラーだったんですか!?」
あらい 「そうだ!」
ヒロミ 「違うからね!」
毛利  「彼の趣味ですよ。」
母   「あぁ、、ごめんなさいね。。あたしったら・・・どうしようシンちゃーんっ!」
せこむ 「勘弁してくれよぉ・・・」

 毛利にGJと目配せするヒロミ

じゃく 「あらいさん、スポーツ新聞かってきました〜」
あらい 「おお、サンキュ。・・えぇと、昨日の試合の結果は・・、」
ヒロミ 「あとにしなさい(新聞を新井から取り上げる)」

じゃく 「あらいさん・・・自分はもう新井さんに捨てられたんでしょうか?」
あらい 「なにいってんだおまえ?」
じゃく 「だって、新井さんはもう、せこむのほうがかわいいんですよね?」
あらい 「おい、じゃくずれ・・・俺の気持ちをわかってくれるのはおまえだけじゃねえかよ・・」
じゃく 「・・え?」
あらい 「おしえてやるよ。・・俺はな、ある計画を練っている。」
じゃく 「・・計画?」
あらい 「あぁ・・ここにリングを持ちこむ」
じゃく 「ええええぇ!、」
あらい 「シっー! 厨房はそのままで、ここの壁取っちまえば、入っちまうんだよ。・・そのためには、何が必要だ?」
じゃく 「・・・!チェーンソーですね!!(ロッカーからチェーンソーを取り出すじゃくずれ)」
あらい 「そうだ!」
じゃく 「あにき!!」
あらい 「じゃくずれ!!」
じゃく 「あにき!!」
あらい 「じゃくずれ!!・・が、やっぱり買ってたぞ!!・・あ!値札がついてる!」
じゃく 「ハメやがったなぁ!!」
あらい 「14万八千円!?」
毛利  「すばらしいです!新井さん!合計77万7千7百円だ!」
じゃく 「だぁ〜〜〜・・・!」
ヒロミ 「あっ!また鮫島が新聞でてるよ!」
あらい 「・・・は?もうそんなん見慣れたよ・・」
母   「鮫島って、あのケーキ屋さんの鮫島さん?」
せこむ 「よく知ってるねぇ」
母   「だってあの人かっこいいじゃない!母ちゃんね、鮫島さんの本持ってるよ。」
せこむ 「本?ケーキの?」
母   「ううん、経営学の。」
あらい 「あいつ金儲けのことしか考えてねぇからな。」
母   「だってすごいのよ、・・・コンテンポラリービジネスっていうの?うち自営業なんで勉強になりました。」
じゃく 「おれにもやりくりおしえてくれねぇかな。」
毛利  「・・・あっ!まずいですよ。」
ヒロミ 「なに?」
毛利  「昨日の一件で、僕らのこと犯罪集団だと思ってるんじゃ・・おかしなことかかれてませんか?」
ヒロミ 「あっ・・えぇとね。。。大胆な広告や、オーナーパティシエの派手なテレビ出演ですっかり有名になったル・パティシエ鮫島が昨日・・・倒産しました!」
一同  「えぇ!!」
ヒロミ 「・・とりあえず・・・行こう!」
あらい 「どこへ?」
ヒロミ 「廃墟になった鮫島よ!」
じゃく 「おいおい、どうかとおもうぜ野次馬娘。たしかに鮫島はざまぁみろだ、(けど)」
あらい 「いこう!」
じゃく 「行こう!!」
せこむ 「僕、カメラもってます!」
毛利  「じゃあ、店の前で記念写真を撮りましょう!」
あらい 「よぉし、行くぞじゃくずれ!」
じゃく 「はい!!」

店をでていく七日堂メンバー。じゃくずれだけが引き返し、ロッカーから、地蔵を重そうに取り出す。



Sweet7 4th day Fin
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